February 13, 2020

カタコト英語の日本人が割と英会話のお手本になる話

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英会話でスランプに陥ったら他の日本人の英語を聞いてみよう



英会話を練習してると、行き詰ってしまうことがありますよね。

どれだけ英語で話しても上達していると思えないとか、どう考えてもネイティブのようにはなれないと遂に悟ってしまったりとか。

そんな時は、一旦英語の教材や洋画や海外の動画などは忘れて、日本人の英会話の先輩の英語を聞いてみることをお勧めします。

ネイティブの英語を聞いても絶望しか生み出さないかもしれませんが、日本人、特に自分と同レベルかちょっと上のレベルの人の英語を聞くのは良い刺激になります。

というわけで今回は僕の経験を書いてみようと思います(需要ある?)。

例1:英会話スクールの日本人スタッフの例


■目標がなかった!


日本国内の英会話スクールに通っていました。

営業トークの一環として、スタッフの方々から散々目標を聞かれました。目標を達成するまで契約を更新する生徒さんが多いのでしょう。

でも僕は趣味で通い始めたので、目標がありませんでした。

最初は外国人講師に自分の言った単語が通じたりして楽しかったのですが、当然行き詰ります。

「洋画を字幕なしで理解できるようになる」なんて映画好きでもない僕には関係のないこと。そして当時は海外に出るつもりもありませんでした。

目標はせいぜい「アメリカ人やイギリス人みたいにペラペラ話せたらカッコイイだろうなぁ」という程度。

そしてそのお手本としていたアメリカ人やイギリス人はペラペラ過ぎて、自分があんな風になるとは思えませんでした(実際そうなってない)。

■目標が出来た!



そんなとき、受付カウンターで次回のレッスンの予約をしていると、カウンター内の日本人スタッフと外国人講師が英語で会話をしている場面に遭遇しました。

「すごい。」

それが感想です。

その日本人スタッフの英語は明らかに日本人の英語とわかるレベルで、おそらく中級者ぐらいのレベルだったように記憶していますが、それでも日本語を介さず英語で話しているのがすごいと思ったのです。

むしろ、中級者レベルだったから、自分にもできそう、と思えたのかもしれません。


例2:ワーホリ中のバイトの先輩


■ネイティブの英語だけの毎日


英会話スクールの後、ワーキングホリデー(略してワーホリ)でニュージーランドに一年滞在しました。

日本と違って英会話の教材もなければ、日本人慣れした英語のネイティブスピーカーもあまりいません。

例えるなら、英会話スクールで英語を話すのはプールで泳ぎの練習をするようなことで(いつでも水から上がれる)、海外で英語を話すのは海で泳ぐことです(陸に着くまで水から上がれない)。

ワーホリ中は英会話スクールと違って会話中に先生に助けてもらえませんし、外でも英語、家に帰っても英語です(実際には日本人との出会いの方が多かったけど、まぁそれ以外はいつも英語、ってことです)。

プールで泳ぐなら途中でフォームが乱れても一度プールサイドに上がって確認したり気持ちをリセットすることができます。でも海ではクロールが乱れて犬かきになってしまっても泳ぎ続けなければいけません。

海外で英語のみの生活をしていると、自分の英語が合っているのかどうかもわからないし、一旦日本語で確認したりもできず、とりあえず英語のみで帰国まで生活し続けなければなりません。


■実際に自分のような人が英語を話している場に出くわす


というわけで大海原を泳ぎ続けるような英語の生活をしていましたが、アルバイト先の日本食レストランには日本人スタッフがいました。

全員ワーホリ中の若者でしたが、そのうちの1人はこれがワーホリ3か国目というベテランで、英語でも物おじせず非日本人の経営者やお客さんとも堂々と話す人がいました。

でもその人の英語は、まさにカタカナ英語。発音だけ言えば、英語らしくないのです。

それでも自分と同じワーホリでアルバイトという立場の日本人が、暗記した文章ではなくて、英語で考えながら文章をリアルタイムで組み立てていく様子を目にして、自分にもできるのでは、もうちょっと単語なり文法なり勉強すればこの人ぐらいにならなれそう、と思いました(ある意味失礼?)。



まとめ:トップモデルや読者モデルより同僚やクラスメイト


長々と書きましたが、これはよく言われる「目標設定は高くし過ぎず、現実味のあるものにしなさい」ってヤツですね。

ダイエットをするなら、トップモデルばかり目標にするより、もっと身近な読者モデルとか、さらに身近な最近ダイエットに成功した同僚の〇〇さんを目標にするほうが、モチベーション回復には良さそうですよね。

それと同じで、夢や憧れの存在として理想のハリウッドスターやアナウンサーがいるのは良いですが、スランプに陥ったような時にはネイティブスピーカーという高い理想のことは忘れて、自分と同じような経歴の人で英会話歴はちょっと先輩、というような人がいるといいかもしれません。





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