■差し入れするならコーヒー
テレビドラマで、残業を頑張っている主人公に「残業おつかされま」とか「あまり無理すんなよ」とかいうセリフと共に、同僚や先輩が缶コーヒーを渡すシーン、ありますよね。
缶コーヒーは“とりあえず休憩しよう”という気持ちと“もうひと頑張り”という気持ちにしてくれる最強アイテムなのでしょう。
セリフがなくて黙って缶コーヒーを渡すことで気持ちを表す演出さえあります。
これはパブロフの条件付けなのかもしれません。
■缶コーヒーの思い出
僕も日本で働いていた頃は、毎日缶コーヒーを飲んでいました。
いくつか転職をしましたが、朝と昼休みの1日2回、自動販売機で缶コーヒーでのブレイクタイムが唯一ほっとできる時間でした。
そして飲み会があった日には帰り道が同じ人達と途中まで一緒に歩き、途中で自動販売機で缶コーヒーを買い、そのまま話し込んでしまうことも。懐かしい…。
夏は「つめたい」、冬は「あたたかい」、甘い物が欲しい日はカフェラテ、シャキッとし対日は微糖。新商品は毎年出るし、シールを集めて懸賞に応募したことも。
って20年前の話なんですけどね。当時からカフェラテはあったんですよ(英語ではラテと言います)。
■カナダのコーヒー事情
というわけで、テレビドラマなどの“職場における缶コーヒー”を見た瞬間に副交感神経が優位になってしまうぐらいになってしまう僕ですが、最近は「飲みたい!」とは思わなくなりました。
なぜならばカナダには缶コーヒーがないので、もう缶コーヒーを飲まなくなってしまったからです。
とはいえカナダでも、というかうちの職場でも、始業時間や休憩時間はコーヒーを買うのに長蛇の列ができるし、上司が差し入れでコーヒーをくれることもあります(在宅勤務でそんな光景も見なくなりましたが)。
海外ドラマや洋画でも、出勤前とか仕事中にコーヒーを買うシーンはよくありますよね。
でも缶コーヒーではありません。思い出して下さい…彼がが手にしているコーヒーは…そう!紙コップです!
日本ではコンビニや自動販売機で缶コーヒーを買うように、カナダやアメリカではコーヒーショップやドーナツショップでコーヒーをテクアウトするのです。
■フレッシュなコーヒーとは
コーヒーショップで買う淹れたてのコーヒーに慣れてしまうと、ドラマや映画で缶コーヒーが差し出されるシーンを見ても、飲みたいとは思わないんですよね…。
おしるこも、コーンスープも、缶入りのよりも出来立ての方が良いじゃないですか。
英語では、出来立てのことをフレッシュ fresh と言ったりします。
野菜や果物じゃないんだから新鮮なコーヒーってどういうことよ、と思うかもしれませんが、淹れたてのコーヒーのことを fresh coffee と言うのです(コーヒーフレッシュではない)。
帰国時に缶コーヒーを買った覚えもないし、コーヒーショップのコーヒーと飲み比べしたこともないんですけどね。
Photo by pixabay.com
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