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March 26, 2022

英語で「同期入社」ってあんまり言わない

Photo by pixabay.com

 



若手お笑い芸人のYouTubeを見ていると、「彼らは僕らと同期なんですよ」というのをよく聞きます。

ベテラン芸人が若手芸人に「君らの同期は誰なの?」と聞いてる動画も見ました。

これって最近のことですよね?

昭和のお笑い芸人は下積み時代を師匠の付き人や運転手をしていたりして「同期」の基準があいまいだったと思います。

それが芸人になるにはお笑い養成所に行くのが当たり前になって、「同期」が分かりやすくなりました。入学や卒業が一緒ですもんね。

※「最近」って、昭和だったのも30年以上前の話ですが…



アナウンサーも同期トークをよくする人たちですよね。

普段は言葉遣いがきちんとしていてご自身の話は控えめなテレビ局のアナウンサーが同期入社のアナウンサーの暴露話をするというのはありがちな微笑ましい茶番です。

アイドル歌手の世界でも、最近は加入・脱退を繰り返しながらグループ自体は存続させるグループアイドルが主流なので「3期生だけでコンサートを」とか「カップリング曲は9期だけで歌唱」とか「同期」というのをよく聞くようになりました。

いや、昔のソロのアイドル歌手だって、賞レースの新人賞というわかりやすい指針もあって、40年経った今でも「〇〇ちゃんとは同期なんです」と話したりしています。




一度でも社会人を経験した人なら「同期」と言う言葉の重みが分かると思います。同期しか共有できない色々な感情や内輪ネタ、まさに同期の絆です。

この「同期入社」とか「同期の絆」みたいな感覚、英語ではあまり表現されないんです。

学生であれば一緒に卒業する仲間を「Class of 1995」(卒業式が1995年)のように表現したりして同じ時期に同じ学び舎で時間を過ごしたことを大事に思うみたいな概念はありますが、仕事ではそういうのは無いみたいです。

というのも、英語圏(といっても僕はカナダしか知りませんが)の就職事情が日本と違うからです。




新入社員は一斉に〇月に入社というよりは経験者が各自バラバラに入社する感じです。

さらに上下関係は年齢でも入社年度でもなく、役職で決まります。そもそも管理職も求人して採用するので、他社から転職してきた中途採用者(つまり自分より後から入社した人)が自分の上司なんてこともよくあります。

そしてそもそも英語は日本語の「そうです」「そうだよ」「そうなの」のように語尾を相手によって細かく変える必要もないことからわかるように(ちなみにこの場合全て Yes, it is) 先輩・後輩で口調を変えたりしません。

限られた僕の経験上の話ですが、新入社員も中途社員も、新人だからと謙虚に腰を低くすることなく、初日から普通にしています。わかりやすく例えるなら、初めて会う他部署の人や勉強会・交流会の参加者みたいな感じです。お互いに対等な感じ。先輩が威張ってないし、新人も委縮してない。



英語圏の職場だと、職場において同期だけで何かを乗り越えたり、同期だけがつらい目に遭うようなことがないから「同期入社」みたいな表現が無いのかもしれません。



March 23, 2022

反省とは、しょんぼりすることなのか。

 

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自分が反省してるかしてないか、一番わかっているのは反省している本人のはずなのに、日本では実際は周りの人が判断してるんですよね。

しかも演技力がすべて。

カナダで仕事をしていると、ミスをして反省しているかどうかなんて周りの人は気にしていないと感じることが多くあります。

今度から気を付けます、という「しょぼーん」とした反省より、今度から気を付けなくっちゃね、教えてくれてありがとう、みたいな sorry より thank you と言う風潮です。うちの職場は、ですが。




 日本にいた頃は、英語教室などに外国人の英語の先生を手配する仕事をしていました。

顧客からの苦情でよくあったのが、

「反省していない」

というものだったんです。

遅刻したのに反省していないとか、打ち合わせ内容を忘れてしまったのに反省していないとか。




顧客のクレームを聞き、外国人インストラクターへの研修という形で反映させるのが僕の役割だったので、インストラクターにはとりあえず

「遅刻したり忘れ物したりしたらちょっと元気ない演技してね。」

と言っていました。

だってそれしかないじゃん?

重大な失敗をしてしまったために事故が起こってしまったとか誰かが休み返上で対処しなければならなかったとかならまだしも、ちょっとの遅刻や、ちょっとの忘れ物なら、そもそも反省らしい反省もいらないですよねぇ?


必要以上にへりくだったり腰が低かったりすると、却ってイライラさせてしまうみたいです、っていうか、個人的には謝られすぎるとイライラするようになってしまいましたw






余談ですが、「定時になったら帰ってしまう」というのもクレームになったことがありました。

それ自体はどうしようもないので(だって定時だもん)、上司に世間話風に

「『定時になったら帰ってしまう』ってクレームがあるんですよ」

と話したところどうやってインストラクターに伝えているか聞かれたので

「『申し訳なさそうにペコペコしながら帰る』ですよ。それ以外ないじゃないですか」

と言ったところ、後輩が

「私もインストラクター達にそう言ってます」

と話に参加し、続けて

「そういうしかないですよねぇ」

と顔を見合わせたのでした。






March 17, 2022

brain fart と言えば何でも許される風潮


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一度教わった仕事をもう一度聞くとき、恐縮するというか申し訳なく思ってしまうので割と普通だと思うんです。

質問するときも「1度教わったのにすみません」「何度もごめんね」みたいに聞くときに謝ったりすることも。

仕事はちゃんと覚えなければいけないのは当たり前のことですよね。

というわけで僕はカナダに来てからも日本で働いていた頃同様にちゃんと仕事は覚えようとしてきたのですが、他の人を見るとしっかり覚えてなくても怒られてないんです。

僕も同僚も、同じ時に説明を受けたのに、サッパリ覚えちゃいない。

そして質問してくる。

質問相手が僕でも上司でも悪びれた様子はありません。謝りません。覚えてないのに。

よく日本では「外国人は謝らない」「海外では謝ったらだめ」などと言われえるのですが、それとはちょっと違うんです。

カナダ人は(アメリカ人と違って)すぐ謝ると自分たちで思っているらしく、カナダのお土産などにはカナダ人がよく言うセリフとして「Sorry!」と印刷してあるものもあります。

日本人の感覚からすると全然謝らない人たちですが(笑)。

そもそもうちの職場は「人間だからしょうがない」という暗黙の了解みたいのがあって、お互い以前教わったことを覚えていないことに寛容です。謝るまでのものじゃない、と言う感じ。

質問してきた人達が冗談めかして言うのが
「It's Monday morning」= 月曜の朝ですから(※月曜の朝は頭が回らない)
「It's been a long day!」= 今日は長い1日なもんで(※夕方に、朝からたくさん仕事をしてることを示唆)
みたいな、人体の疲労等に関することです。

たしかに人間だもの、しょうがないです。ロボットのように一度インプットすれば良いわけではありません。ど忘れだってします。

(だからメモ取れ、そして質問してくる前にそれを見返せって話なんですが…ボソっ)

そして曜日や時間帯に関係なく聞くのが、brain fart(脳のおなら)。

上記の例のように頭が回ってないようなときに使います。

既に知ってることなのに頭が回ってなくて間抜けな質問をしちゃった、ってときなどに

I have a brain fart

と言ったりします。

僕は根が意地悪なので「本当はちゃんと理解してないからそんな質問してるんじゃないの?ちゃんと資料見た?メモしなかったの?今の質問で15分取られたんだけど?」などと思ってしまって、「脳のおなら」で済まされてしまうとモヤっとします。

でも僕も使ってみようっとw

March 9, 2022

「リモート会議中に内職」は英語で?

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カナダで事務員として働く日々のお話です。


SNSを見ていたら、「リモート会議中に内職していたら~」と、ひそかに自分の業務をすることを「内職」と当たり前に表現している人がいて、日本語ではそういうのか、と納得しました。

なにせ僕が日本で働いていた頃はリモート会議中なんてありませんでしたから、そういう日本語に弱いんです。

15年前と今ではオフィスで使われる機器も働き方も変わったことでしょう。僕のビジネス日本語のレベルは「ファックス送信しました」で止まってますw



さて、リモート会議中の「内職」と言うのを知った翌日、偶然にもそんな感じの状況になりました。

4名でリモート会議をしていたのですが、担当者が話題に出た資料を探して「ちょっとまってくださいね~」となったとき。

急ぎの仕事を抱えていた参加者の1人を気遣った上司が、

「彼は急ぎの仕事があるからマルチタスクさせてもいいかな」

と言ったのです。




この意味での内職は、英語ではマルチタスク(multitask)って言うんですね。

ちょっとうしろめたさが減る感じw

たいていこういうとき、内職(マルチタスク)をする人は

I'm listening 「(会議を)聞いてますよ」

 と言いますね。



February 28, 2022

日本人が話すイギリス英語

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イギリス英語が好きな人


英語の勉強を始めた理由がイギリスの小説や映画やドラマが好きになったから、なんて人もいると思います。

日本ではアメリカ英語に触れることが多いので、イギリス(やイギリス英語)が好きな人は、意識してイギリス式の言い回しや発音を覚えてるみたいです。

たとえば I can't をアイキャントじゃなくてアイカーンツと言うとか、「電話する」を I call youじゃなくて I ring you と言うとか。getting ならゲリンじゃなくてゲチン。

僕は日本で英語を使う会社で働いていたことがありますが、短期留学とか、いえ、たとえ旅行でも、イギリスに行ったことのある人は帰国後はさらにこの傾向が強いと思います。

日本育ちで所々日本で覚えたであろう英語(アメリカの表現)が出てきたり、全体的にはイギリスどころかアメリカでもない日本語訛りのカタコト英語で、申し訳ないけど「なんちゃってイギリス英語」だなぁなんて思って見てました。


なぜ彼女はオーストラリア人の真似をしてるの?


カナダに来てからの話。

前の職場での話ですが、来客を担当者まで案内したことがありました。

当時の職場はあまり来客はなく、問い合わせはメールや電話が多かったのですが、どうしてもその方は実際に人と会って話を聞きたいとのこと。

日本人女性でしたが切羽詰まっているというか殺気立っている感じで、僕が日本人だろうが関係ないと言わんばかりに英語で用件を言われたのですぐ担当者に取り次いだのでした。

彼女は前述の「イギリス(やオーストラリアやニュージーランド)の英語を敢えて習得しようとしている人」でした。

対応を終えた担当者(カナダ人)が僕の所まで来てうんざりしたように一言。

「なぜ彼女はオーストラリア人の真似をしているの?」

日本人が頑張って話したイギリス英語がオーストラリア英語に聞こえたのか、それともこの女性はオーストラリアに留学していたのかわかりませんが、この担当者にはそう聞こえたのでしょう。


ワイもそうやった


実は僕も同じようなことをしていました。

今は知りませんが僕が中学・高校の頃の教科書はアメリカ英語で、大人になってから入会した英会話スクールでもそうでした。

洋画と言えばハリウッド映画のことで、アメリカの歌手もたくさん日本の歌番組に出ていました。

そんななか初めて行った国がニュージーランドでイギリス英語の国だったので、「日本で耳にしていた英語(今思えば米語)と全然違う」「本場ではこういうのか!」と衝撃を受け、必死で覚えようとしました。

※ネイティブから「どこで英語を勉強したの?ああ、やっぱりね」と言われたい魂胆もありましたけどね。

それがカナダに来て、仲良くなった人に「なぜそんな気取った話し方をしているの?」と言われて気づきました。

どう聞いても英語のネイティブではないのに、ちょいちょいイギリス英語を挟んでくるのが気になったようです。


エセ関西弁やん


つまりこれは、すっかり関西弁をマスターした気で話している非関西人を見るイタさなんだと思います。

まだ日本で働いていた頃、取引先にもいました。たった4年間大学で関西に居ただけで、すっかり関西弁が身についてしもうたって言ってた人。

当時はまだネットもなく、関東の人が関西のお笑いに影響されてツッコミ用語(「なんでやねん」など)を言う時代でもありません。

普段は標準語なのに、まじめな話をしているときちょいちょい関西弁を挟んできて「ワイ関西に居たんやで」のアピールをしてくるんです。

関西育ちでもないのに、関西に縁もゆかりもない僕に向かって、この関東の片田舎で、なんで関西弁(しかも関東民でもわかるエセ関西弁)つこーてんねんっちゅうー話や!


先述のカナダ人スタッフがイラっとしていたのも、おそらく同じような理由だったんじゃないかと思います。

ネイティブの話す英語ではなく明らかにイギリス育ちではないとわかるのに(むしろ明らかに日本人の英語)、カナダの街でカナダ人に向かって、なんで無理してイギリス英語つこーてんねん!


「関西の大学に行ってたんや」や「イギリスで語学留学してたんやで」もいいけど、用件があるときはもっと地味にね。


December 12, 2021

パソコンの反応が止まってクルクル回る表示が出てるのを英語で何て言う?

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電話の指示によるパソコン操作

パソコンに異常があって電話のサポートを受けるとき、電話の指示に従いながらパソコンを操作しますよね。

最近ではリモートワークで電話やビデオ通話をしながらパソコンを操作することもあると思います。

そんな風に電話で指示を受けならパソコンを操作するとき、たまにパソコンの動きがとまって指示に従えない時があります。

画面に◯がクルクル回っていたり、砂時計が現れたり。今データを処理してますよ、ちょっと待ってくださいね、みたいなときです。


英語でパソコンの状況を説明

電話では「次に、そのアイコンをクリックしてください。」と言われているのに、画面には◯がクルクル回っていて“そのアイコン”が出ていないとき。

英語で指示に従っているとき、いつも困ります。

「あ、ちょっと待ってください、パソコンが...」

  • 処理中です?
  • 反応中?
  • ダウンロード中?
  • フリーズしてます?

どれも合っているようで違いますよね。


It's Spinning

というわけで、英語ではどう言うのだろと思い、英語のネイティブの同僚たちがリモートで指示を受けながら共有している画面の操作をしているのを聞いていたら、

It's spinning

でした。

確かに丸いの (it) がスピンしてますよね。

また別の人は

It's thinking

とも言ってました。

これも納得。丸いのがクルクルしてるときは、パソコン (it) が考えてるときですもんね。


まとめ

そもそも日本語で何て言うかも謎ですね。

もしかしたら、IT業界では一言でこの状態を言い表せる言葉があるのかもしれませんが、僕は日本での事務経験はあまりないので、日本語でもちゃんと説明できる自信がありません。

せいぜい「画面中央に丸いのが出てクルクルしてます」ぐらいでしょうか。

いや、実際には、もし電話でリアルタイムで指示さているなら焦ってしまって

「あ、ちょ、待って、あのー、えーっと、」

みたいになってしまうと思います。

英語でパソコン操作の指示を電話で受ける際には、この記事を思い出してください。


June 25, 2021

仕事はサボってナンボ



労働組合に加入して思うこと

某SNSで、働き過ぎの人に対し、休憩時間や休日は先輩達が雇用者と戦ってきた権利だからいくら自分が平気でもサービス残業するのはチームにとって良くないという投稿を見ました。

自分も労働組合に入っているので、確かに規定により定められている休憩を取らなかったり仕事の遅い人(同じ組合に入っている同僚)のせいで自分の仕事が増えていることを上司に愚痴ったりするのは違うとハッとしました。

規定の休憩を取らなかったり頼まれてもいないのに早出や残業をしてしまうのは、この権利を獲得するために雇用主と交渉に交渉を重ね時にはストライキまでした先人たちの苦労を無駄にしてしまうということ。

組合員でなくても、もし自分が3人分の仕事をしてしまったら、本来あと2人採用すべきところを今いる人員で足りていると思ってしまうかもしれないし、まわりも僕が3人分の仕事をするのが当たり前と思ってしまうかもしれません。


仕事はサボってナンボ

そういえば、20年ぐらい前、日本で働いていた時に先輩にも言われたことがありました。仕事はサボってナンボだよ、と。

その先輩は完璧主義に見えたし、実際に遅くまで残業をしたり休憩も取らなかったりする人だったので意外でした。

仲良くなってから聞いた話ですが、この先輩、見える所と見えない所のメリハリをつけていたようで、いかにサボるか、そしていかにサボっていないように見えるかを大事に考えていたそうです。ここぞと言う時には遅くまで残業するのも厭わない人でしたが、大して重要でない日には仮病を使って休んでいたそうです。

この先輩は他人に対しても仕事はサボってナンボと考えていたようで、部下に指導するときも部下のメンタルを最優先で指導していました。張り詰めたゴムは切れやすいから緩みも必要、を地で行くような指導で、普通に仕事をしていては張り詰めてしまうので普段から「いかに手を抜くところを探すか」が大事と言っていました。


誰も時間を掛けろとは言っていない

別の会社に転職したときも、社長から似たとようなメッセージを言われました。

小さな会社の社長だったので、それこそ朝礼だの長い会議だの直接利益にならないことは一切興味のない方でした。

社長との距離が近くなんでも話せる関係だったので、この仕事は時間がかかるとか、あの仕事は時間までに終わらないなどと問題点を挙げると、

「誰も時間を掛けろとは言っていない、成果が出れば(売上が取れれば)なんだっていい」

と言われ、“売り上げが取れればあとはサボっててもいい”みたいな社風でした。

実際には売り上げが取れて余った時間は次の売り上げを取るために奔走させられましたが😢



まとめ:無理しない


自営業や歩合制の方々は別ですが、一般の会社員の場合、無理をすると自分で自分の首をしめることになってしまいます。

時間まで淡々と働いて、終わらなかったら「出来ませんでした」と言って良い!

◯時から〇時までというのが労働条件なんだし、人手が少ないのも僕個人のせいではありませんから。

会社のパソコンが足りないからといって個人のパソコンを使わないのと一緒。会社のパソコンが足りなければ会社が買えばいい。個人のパソコンを持参する必要はありません。時間も一緒で、作業時間が足りなければ人材派遣会社に依頼するなど、会社が調達するだけのことです。

8時間労働なのに1枚平均1時間かかる仕事を1日10枚やれと言っているのは会社の管理能力の問題。

無理をして重圧がかかってイライラして同僚にきつい口調になってしまって同僚が上司に報告でもしたらこちらが損をするだけです。

無理をせず、淡々とやって、時間になったら

「終わりませんでした。では、お疲れ様でした。」

と言える勇気を持とうと思います。


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June 11, 2021

ドラム式洗濯機でうまく脱水できないのを解決した話

 




日本なら進学や就職で一人暮らしを始める人に洗濯機は必需品ですが、カナダでは賃貸住宅で洗濯機を買う人はいないと断言しても良いと思います。

普通のアパートには洗濯機を置く場所も専用の蛇口もありません。

たいていアパート内にランドリールームがあり、硬貨なり専用のプリペイドカードなりで動く洗濯機と乾燥機を使うことになります。

もしアパート内になければ、コインランドリーに行くことになります。

つまり個人で洗濯機を買うのは家やマンションを購入した人ということになるので、それなりに経済力のある人になります。

というわけでカナダでは日本のように1人暮らし用の手ごろな洗濯機は販売しておらず、カナダで見かけるのは業務用のように見える大きくて頑丈そうなものばかりです。

そもそも洗濯機は電気屋さんでは展示しておらず、ホームセンターのような物置や車庫を扱っている店が扱っています。あ、あとは家具屋でも売ってますね。




というわけでカナダでお目にかかる洗濯機はたいて大きくて頑丈そうで上の写真のようで、ドラム式も多く見かけます。

僕はアパート内のコインランドリーを使用しているのですが、ドラム式です。

日本国内に住むのと違って、賃貸の人は縦型かドラム式かという選択に縁が無いんですよね。コインラインドリーですから。



さて、今回の記事のタイトルにもしましたが、上手く脱水出来ない問題。

普通の選択では問題ないのですが、バスマットを洗うと、洗濯が終わっても全然脱水されていないのです。

そしてビショビショなので乾燥機に入れても完全には乾かず、乾燥が終わっても湿っています。

いつもその状態なのでだんだんバスマットを洗うのを先延ばしにしてしまっていました。



さすがにずっと洗わないのは困るので、グーグル検索してみました。

その結果、ありがたいサイトを発見!

こちら↓

その1:キーッ!ドラム式洗濯機で脱水が終わらない!片寄りエラー!?対策は!?

その2:ヤフー知恵袋

どうやらバランスが悪かったようです。


バスマットは他の衣類と一緒に洗いたくなかったので単品で洗っていたのですが、試しに古くなったタオルと一緒に洗ってみたところ!なんと!脱水成功しました!

そして感想もバッチリでした。

ふっかふかに仕上がりました~☺

サイトの管理人さん、ありがとうございました!


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June 3, 2021

非完璧主義宣言


 

これは英会話には関係ない話かもしれないけれど、“海外で働く”って言うテーマと、異文化っていうテーマにちょこっとかするので、このブログに書かせてもらいますね。

これは大事なことなのによく忘れてしまうので、“自分に言い聞かせる”という意味でも書いておこうと思います。





過去記事で書いたかもしれませんが、職場で同僚に対する態度が悪いとカウンセラーに会うように指導されたことがありました。

その時は反省か何かさせられると思っていたのですが、カウンセラーのおじさま(笑)に言われたことは、わざとミステイクをしなさい、ということでした。


要するに、完璧主義をやめる練習をしなさい、ということ。全部完璧にしようとするとイライラするから、ある程度はテキトーでいいだ、ということですね。





例として教えてもらったのは、“会議に5分遅れて行く”ということ。5分に抵抗があるなら2分でも1分でもOK。意識して遅く行く、ということが大事だそう。

出勤時間に遅刻したら勤怠に問題アリとなってしまいますが、勤務時間中の会議(例えば9時出勤の人が出席する10時からの会議)なら、遅れても勤怠には影響はないはずです。

5分前行動が根付いている日本の会社なら1分の遅刻でも“だらしがない人”というレッテルを貼られ査定に響くかもしれませんが、少なくともうちの職場では必ず数人は会議に遅れるし、それを咎められることはありません。

(なんなら出勤時間が5分10分遅くても「交通事情はコントロールできないからしょうがない、焦って交通事故でも起こしたら大変!」と寛大な上司にしか会ったことがありません。)

カウンセラーのおじさまはうちの会社の人ではないので、きっとカナダってそういう国(会議に遅刻しても問題なし)なんでしょう。



でも、5分前行動が染みついていて、他人の目が気になり、常に優等生キャラを演じてしまう自分にはいまだに難しい事です。

そもそも遅刻するやつは大っ嫌いで、言い訳するヤツはサイテーだと思っているので…。

それがだめなんですね。


そういえば今でも、インターネット回線に問題があって時間通りにオンライン会議にログインできないととてつもなくイライラしてしまいます…。

大口の契約が掛かっている顧客との会議でもあるまいし、同僚とのオンライン会議に1、2分遅れても「ごめんねー、アハハ」で済む事だし、回線トラブルは同僚の誰もが経験していることです。

そうやって物事が完璧に進まない状態に耐性を付けて行きましょうということのようです。



他の例として、1日ぐらい皿洗いをサボってみるとか、あとはなんだか忘れましたが、そんなような“わざとサボったりミスをしても実は影響がないもの”を提案されました。


そして2週間に一度のカウンセリングでは、仕事でどんな“ミス”をしたのか、カウンセラーとの秘密として報告していました。

“どうしても、じゃないけど、ついでに出来ればやって欲しい”というのを「時間がありませんでした」と言って敢えてやらなかったり、間違いを発見しても金額等の重大なミスでなければ(そして自分の担当の仕事でなければ)敢えて訂正しなかったり、自分を犠牲にしてまで完璧に仕事をこなすのをやめました。



自分の目標として「寛大になる」というのがあるのですが、僕は日本人だからか(昭和生まれだから?)他人にも自分にも厳しくなってしまいがちです。


でも、故意にミステイクをすることによって「多少テキトーでも大丈夫」という考えが身に付けば、他人にも寛大になれそうです。



そういえば20年以上前ですが、日本で働いていたときの上司が

「仕事は『いかにサボるか』よっ!」

と言っていました。名言。

効率化ってそもそもそういうもんですもんね。



会議に1~2分遅れても自分にも周りにも影響がないなら、遅れまいとピリピリする必要はナシ!

毎回95点の出来でも仕事が回るなら、100点を出そうと神経すり減らす必要ナシ!(最近はまた“もし出来たら、これも“みたいに120点を出そうとしてる)


というわけで、また思い出したように自分の中で絶対に失敗してはいけないと思い込んでいる事を探して、敢えてミスをしたいと思います。



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May 27, 2021

日本人は意地悪?



某SNSで日本人は意地悪、という投稿が流れてきました。

それはニュース記事の紹介で、僕はその記事は読まなかったのでどういう文脈かはわかりませんが(読まなかったんかい)、僕も日本人は意地悪だなと思う事があります。

「日本人が」というより、僕が他人に対して意地悪だなぁと思うことが多いのです。

そしてそれは日本人的な考えなのかな、と思うのです。




カナダでは「個人それぞれ事情がある」というのを尊重される傾向にあります。


たとえば給食で全員が同じものを絶対に食べなければいけない、というようなことがありません。一人一人好みが違うのはもちろん、アレルギーの有無、体格、食べられる量、宗教、食事療法(ベジタリアンとか)も違うのは当たり前ですよね。


でも…。

現地の日本食レストランでアルバイトしていたときも、好き嫌いがある人の多い事といったら!

サビぬきとかガリなしなんてレベルじゃなくて、セットメニューから一部の材料を変えろとか(マグロの代わりにサーモンくれとか)、この醤油じゃなくてあの醤油はないのか、やりたい放題(別の醤油なんてありません)。

アレルギーを持つ人も多く、甲殻類アレルギーの人なんて寿司屋にはそもそも来なければいいのにと思うことも。だって甲殻類を調理したまな板の物は食べられないなんて言うんだもん。




そしてこのご時世で、マスク着用が義務になったり、バスの運行時刻が変更になったり、店の営業時間が変更になったりと、いろいろ変更がありますが、そのたびに、SNSは個人の主張で荒れます。

「私は肌のアレルギーでマスクが出来ないのに!」とか、「病院に行くのにバスが必要なのに!」とか。

ユーザー同士で口論になるぐらい荒れていても、そんな個人的な都合については叩かれていないように見えます。



職場でも、

  • 仕事の覚え方や覚える速度は人それぞれ、
  • 子供の発熱や親の介護など家庭の事情も人それぞれ、

なんて言って、仕事の覚えが悪くても、家庭の事情で早退や欠勤になっても、人それぞれ事情があるんだからしょうがないでしょ、という空気感です。

それで従業員にしわ寄せが来ても、社員同士で愚痴を言う時の矛先は従業員じゃなくて、社員に穴埋めをさせてくる上司や会社です。





でも、僕個人としては、なんか大げさに聞こえるんですよね。

甲殻類アレルギーなんて自分の周りには1人もいないし、なのに小さな日本食レストランに毎日のように甲殻類アレルギーのお客さんが現れるのも変だし、清潔にしているとはいえエビを調理したまな板で刺身も作るのに店内でアレルギー反応が出た人もいなかったし、そもそも注文前に念を押すような人が寿司や刺身がメインの店に来てる事自体不自然。

言っちゃいけないことだけど、アレルギーじゃなくて単なる好き嫌いじゃないの?と言いたくなるくらい。


マスク着用の件だって「じゃあ外出は控えて下さい」とか、バスの件も「運転できる友人に頼んだりタクシーを利用すれば?」と思ってしまいます。


仕事だって、同じ役職なのに「私は覚えが悪いから」なんて3年も言い続けて仕事の量が違うのは納得が良いかないし、子供もいなければカナダ国内に親類がいない自分は家庭の事情で遅刻早退欠勤をすることもないのでなんだかなーと思います。


でもこういう考えって意地悪ですよね。なんだかそんな意地悪に思ってしまう自分が、日本人っぽいんだなぁと思います。

(そうじゃない日本人も多いんでしょうけど)


ま、レストランのアルバイトは20年前の話だし、マスクやバスに文句を言っている人はSNSの中だけで知り合いにはいないし、仕事は在宅になってから作業量がガラっと変わって何一つ困ってることはないんですけどね。


本来みんなで守ると決まっていることなのに誰かが“個人の都合”で免除されているのを見ると、「そんなの知らん、ルールは守れ」と意地悪な気持ちになってしまいます。



ちなみに1人1人違う個人の事情に合わせるようなことを、英語では accommodate (アコモデート)と言います。

ベジタリアンなので職場のポットラックに参加できません、と上司に言ったことがありましたが(自分も個人の都合で免除してもらってるw)、

We can accommodate

(それなんとかできますよ)

と言われました。 

なんとかできるって言われても参加者に肉料理を遠慮してもらうのも誰かの肉料理を避けるのも嫌なので改めてお断りしましたが。

嗚呼、やっぱり意地悪w



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March 2, 2021

英語で心の準備をしてほしいと伝えるとき a heads-up ヘッズアップ

 



まだ特に何もすべきことは無いけれど、何かをしてもらうことになる、とあらかじめ伝えておきたいことってありますよね?

心の準備をしておいて欲しいときとか。



たとえば…

・業者から来週の月曜日に備品が届くことになった。備品を受け取るまでは特にこれといってすることは無いけれど、担当者に伝えておきたい。

・別の部署から、現在ウチの部署に向けて、とある書類を大量に記入中との連絡。申請書を受け取らない限り何も行動は起こせないけれど、いきなり大量の事務処理をすると知ったら担当者がビックリしてしまうから、今のうちに伝えて心の準備をしておいて欲しい。

・お客様が契約を検討中で、今はまだハッキリしていないけど、契約が決まったらバタバタと忙しくなるので担当者に伝えて心の準備をしておいて欲しい。



そんなときに便利な表現があります。

Just a heads-up, (そして本文を続ける)


もし、あなたがheads-upという言葉を使わずに漠然と「明日お客さんが契約に来るかもしれないって。」と伝えてしまい、相手に「え?俺何かしなきゃいけないの?」みたいなことを言われて“心の準備をして欲しかっただけだよ”と伝えたい時は、

It's just a heads-up.

と言うことも出来ます。

業務連絡で使われるので大抵は指示を出す人(上司とか)に言われることの多い表現です。



もし「エビデンス」とか「アジェンダ」とか「マター」とか言う意識高い系の人にマウントを取りたい場合には

「◯◯さん、ただのヘッズアップなんですけど、週明けに大量の納品があるそうです」

などと言ってみてはどうでしょう(冗談です)。




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February 27, 2021

英文メールの締めの言葉

 



英文メールの最後に、
  • Sincerely,
  • Regards,
などとつけますが、どの言葉を選んだら良いか迷うことはありませんか?

日本語なら
  • 敬具
  • かしこ
などの違いは、なんとなくわかりそうなものだと思います。母国語だから、同僚や前任者の書いた書類などをサンプルとして見れば、大体ニュアンスがわかるからです。


ところが英語の場合、日本で生まれ育った場合は日常的に使ってきた言葉ではないので、それぞれのニュアンスがピンとこないと思います。
  • Regards,
  • Kind Regards,
  • Best Regards,
のどれでも良いと言われても、よくわかりません。


個人的に僕は経験則でわかったことは、
  • 郵送の手紙の代わりとして送るメールはフォーマル(おおげさ)に
  • 電話の代わりに送るメールはインフォーマル(そこまでおおげさでない)でいい
ということです。

本来ならば印刷して郵送で送るところを今回は電子メールで送る、のような場合は Sincerely,のように丁寧な表現を使うけれど、電話で質問してもメールで質問してもどちらでも良いような社内メールや頻繁に連絡を取り合う業者との連絡の場合はRegards,などで良いわけです。

日本人は内容に関わらず、よく Dear で始まりSincerelyで終わるメールを書くように思われますが(僕もそうでした)、問い合わせのメールなどではそこまで形式ばってなくても良いようです。

というわけで、個人的におすすめの締めの言葉は
Thank you
です。

ちょっとメールっぽくない(書き言葉っぽくない)し、プロフェッショナル度に欠けるかもしれませんが、そもそも僕の場合、本文がネイティブのような文体ではないので(多分読み手にはノンネイティブだとわかってしまうと思います…)、あえて研修生っぽさ、素人っぽさを演出しています(セルフプロデュースを忘れないw)。
 




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June 29, 2020

出来そうにない仕事の依頼を受ける時の英語

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■約束を守らないカナダの受付?

「カナダでは」と主語を大きくして話すと語弊があるのであくまでも個人の感想なのですが、カナダに住んだ経験のある方ならきっと、書類や修理を依頼した時に受付カウンターで言われた日に取りに行ったのに仕上がってなかった、というようなことがあると思います。

この「納期を守らないカナダ人」というのはカナダ在住の日本人のブログを読み漁っているとたくさん出てきます。そんなカナダ人の国民性を日本人のブロガーさん達は「いい加減」「自由だ」「なんでもアリ」「おおらか」「細かいことは気にしない」などと言ったりします。

でも…。確かにそうかもしれないけど、うちの職場ではサービス残業している上司もいるし、謝れば見逃してくれそうな締め切りもしっかり守ろうとしている同僚もいるし、「カナダ人は」というより「人による」というのが本当の所じゃないのかなぁとも思います。


だけど自分が客の立場になるとやっぱり遭遇する「その予定でしたが出来ませんでした」と言われる状況。

自分が受付側になってカナダで十数年働いて、客側から急ぎの依頼を受けているうちに、わかりました。なぜ約束の日に仕上がっていないのか、が。




■自分が受付の側になるとこんな感じ

カナダで働き出してから職種は変われど「依頼を受けて期日までに書類を作成」みたいな仕事をしています。そして大抵の人が「処理は5営業日かかります」のような但し書きを無視して急ぎだと主張します。

「お客さん」と書きましたが、実際には社内の書類を処理している部署なので金銭授受は伴わず、急ぎで依頼されても特別料金などありません。急ぎの場合は◯◯ドル上乗せします!みたいなことが言えれば良いのですがそんなことも言えず、基本的にギリギリの依頼ばかり。

実際には書類の作成なので何日もかかるものではありません。が、複数人のサインが必要だったりすると、各担当者の出勤状況や会議などのスケジュールに左右されるので、「正午までに受け取れば3時には仕上がります」のような約束は出来ないのです。

日本人の国民性かどうかはわかりませんが、僕はいい加減な約束はしたくないし、後からのトラブルを避けるためにそもそも出来ないものは出来ないというのですが、これがひと悶着起きる原因になります。

でも同僚を観察していて気付いたんです。前の部署でも今の部署でも、カナダ人の同僚はお客さんと揉め事を起こさず、とりあえず引き受ける、と。


■英語で言うとこんな感じ

実際に英語で言うとこんな感じです。

受付時:
  • It should be ready by then.
  • I'll try my best.
  • We'll do it as soon as we can.
  • We'll do it as soon as possible.

そして当日:
  • I didn't have a chance to do it.

観察しているうちに、どうせ客が色々言ってくるなら、先に色々言われるよりも後から言われた方が良いという気がしてきました。

「もしかしたら間に合わないかもしれない」という「もしも」の前提で先方に悪いお知らせ(「出来ませんでした」)をするよりも、とりあえず良いニュース(「すぐやります!」)を与えておいて、間に合わなかった場合に初めて悪いニュースを伝えた方がメンタルをやられなくて良さそうです。

もしかしたら間に合うかもしれません。たまたま受付のボリュームが少なかったとか、他に急ぎの件がなくて優遇してあげられたとか。その場合、結局起らなかったことに無駄に精神的に消耗したことになりますからね。

そもそも急ぎの依頼の理由が「この人は来週飛行機で国に帰るので今日必要」とか、「この書類がないとこの人は今月収入ゼロ」とかいう、こちらに先方を説得できる余地を残さないものなので、こちらとしても「出来てないものは出来てません」という「しょうがない」としか言えない状況にすると言うのもお互い様という感じで良いのではと思うようになりました。


■まとめ:無駄なストレスで消耗しない

本当は、1人に許可してしまうと全員に許可しなくてはならなくなるし、受ける前位にきちんと説明して時には「お受けできません」という悪いニュースを伝えなければいけないのも覚悟すべきなんでしょうけど、警察でもあるまいし、自分が依頼を断るような権限があるわけでもないし、「とりあえず頑張ります」とでも言っておこう、そしてダメなら上司に相談、という考えに変わりました。

他人の考えは変えられないし、完璧主義(客全員に従ってもらうという考え)は自分を苦しめるだけ。

そう言えば、上司を含め、誰一人として依頼時に断ってる人がいないということにこれを書いていて気付きました…。そりゃぁカリカリして職場で叫んじゃうわけだ。

もしカナダで◯日に出来ると言われた書類が出来ていなかったとしたら、
  • 悪いニュースを先に受け取らずに後から受け取っただけ
    • お飲み物は食前・食後どちらがよろしいでしょうかみたいなアレ
  • 自分が働く側になったことを考えて「お互い様」と思う
    • こんなお国柄だから残業しなくて済んでる
みたいに思うようにしています。




May 30, 2020

カナダでは「前にも教えたよね」は禁句

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Twitterで定期的に出て来る話題、「前にも教えたよね」。

先輩が「前にも教えたよね」と言ってしまうと、新人にとって質問しづらい環境になり、きちんと覚えられない、というもの。

カナダでこれをやったら、いじめ認定です。
今の時代は、「前にも教えたよね」はそろそろ禁区…いや、禁句。

日本では年齢や入社時期による上下関係が厳しいですが、カナダでは同じ役職なら入社時期に関係なく同じ立場になります。ヘッドハンティングでやってきた社長は新人でも権限があるというのと同じです。

それと日本ほど細かいレベルで敬語が使い分けされていないので、入社時期ぐらいでは目上・目下の差は生まれません。

最初から出来る人などいないのだから何度でも教える、質問しやすい環境を作る、新人が覚えないのは教え方が悪いから…みたいなことをよく言われます、うちの職場では。






でもねぇ…。

僕(英語を母国語としない日本人)が3か月で覚えたことを、カナダ生まれカナダ育ち(英語の州)の同種の職歴が僕より長い人が2年経っても覚えてないのは教え方のせいじゃないと思う…。

エクセルの基本を教えるのは僕の仕事じゃないし(採用の条件なはず…)、英文メールの書き方なんて一字一句聞いてこないでよ…あなたネイティブでしょ…(しかも年上)。

なのに言葉は達者だから(英語のネイティブ)仕事から逃げるのは問題なし(だから実践できずにいつまでも覚えられない)。

そして年配特有の図々しさ。いや、僕も年配と呼ばれる世代になったけど、日本人特有の協調性や空気を読む能力はある。図々しさに加え個人主義+プライベート最優先の「カナダらしさ」もあって、前に教えたことは無かったことになってる…。

「私は visual learner (絵や図など視覚で覚えるタイプの人)だから」
と言って教えてる間にも中断させられこちらの業務がまったくできないほど時間を取ってメモをするので
「この間メモしてましたよ。『返品の仕方』のページに書いてました。」 
と自分のメモを見返しするように言っても、自分で書いたことを覚えていないという…。



やっぱり同僚、しかも日本人に指導されるのは気に入らないようで、上司には僕の教え方が悪い、というように伝わっています、ハイ。給料変わらないからどうでもいい。

僕は昭和生まれで日本の会社での勤務経験も長いので(昭和時代はまだ学生でしたが)、やっぱり昔の気合・根性的なノリで「前にも教えたよね」とつい言ってしまうのですが、なんだか悪者になってます。




まとめ:

僕がカナダで同僚に仕事を教えるときには、判で押したように答えることしました。
幸い今は在宅勤務でチャットで質問されることが多いので、前回の質問された時のをコピペ


でもね…。

学校の試験もそうだけど、

  1. 問題に出くわす
  2. あれ?と悩む
  3. 一生懸命思い出す
  4. 頑張って答えてみる
  5. 答え合わせをする
  6. 納得する

の一連の流れが知識の習得には大切で、問題用紙と回答用紙を一緒に渡しちゃったら何も覚えないと思うんだよねぇ…。


先輩:前にも教えたよね?
新人:(は!これは忘れちゃいけないヤツなのか!)
先輩:先週お客様に聞かれたでしょ!
新人:先週…ですか?
先輩:そう!ヒントはニシンの骨!
新人:ああ!ヘリンボーンですね!

みたいな、ハッとしてGood!みたいな流れで記憶って定着すると思うの…。


…ってこれどんな研修よw




March 28, 2020

非常事態でテレワーク

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世界的な非常事態ということもあって、今回は英会話とはまったく関係のない日記的な記事です、って英会話に関係ないコタツ記事なのはいつものことですね


■急遽テレワークをすることに



カナダの首相や僕が住んでいる州の知事がいろいろアナウンスしたこともあり、うちの職場では急遽テレワークをすることになりました。

過去記事→テレワークを日常英会話で言うとwork from home

前の日までセキュリティーの問題で在宅勤務は許可できないと言われていたのに、いきなり在宅勤務になるから職場のPCを自宅に持ち帰るように言われ、翌日の指定された時間までに全員帰宅、それ以降は職場に残ってはいけないとの指示が出ました。

今まで紙ベースで行っていたので急遽すべてスキャンして、職場のパソコンも勝手にいじらないように言われていたのに各自はずして持ち帰り家で再接続しなければならず、いきあたりばったりのぶっつけ本番でした。


■手探りで使いながら覚える



今までは紙ベースでかつ対面で話し合うというスタイルだったのが、いきなり準備なしに全員それぞれの家に居ながらネット経由で業務を行うことになったので、自分を含めチームの全員にパソコンの使い方を極めなかったツケがまわってきました。

テレビ電話会議も初めて、メールで受け取った書類を印刷せずにPDF化して更にそれを編集するのも初めて、「この部分」と書類を見せれば簡単な質問を会わずにメールやチャットで質問し合うのも初めて、すべてまったく予備知識なしで使いながら覚えていきました。1週間目が終わり、まだわからないことだらけです。



■通勤時間なし



当たり前ですが、自宅で働くので通勤時間ゼロ。外出禁止令は不自由でストレスフルですが、混んでいるバスに乗らなくて良いのはありがたい。そして起きたらすぐパジャマのままでパソコンに向かうので準備時間ゼロ(ヒゲ伸び放題)。犬も淋しくない。ネットで買い物しても受け取れる。

世界的な大変なことではありますが、これを機にうちの職場のお偉いさん方には在宅勤務を正式に認めて欲しいです…。

っていうかうちのオフィス、狭いので派遣社員を雇っても場所がなかったりするんです。だから僕ら正社員みたいな既に仕事の手順が頭に入っている人達は家で仕事させて欲しいなぁ…って何について書いているんだかわからなくなったのでこの辺にしておきます。








February 20, 2020

日本とカナダ・印刷用紙のサイズの違い

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「レターサイズ」は日本でいうA4のような立ち位置




日本では、職場にもよりますが日常的に使う書類のサイズはA4ですよね。

あまりインフォーマルではない書類だと小さめのB5を使ったり。



カナダでは日常的に使うサイズはレターサイズ(Letter Size)と呼ばれる規格です。

A4よりちょっと短くて、ちょっと幅広いサイズです。



カナダから大学の入学許可書が日本の実家に届いた時には、外国っぽいと思って感動しましたのを覚えています。


が、今ではサラリーマンの日常の一コマにすぎません…。

逆に日本やイギリスにからA4の書類が来ると、

細長っ!

って思ってしまいます。







リーガルサイズという大きすぎる用紙




もう1つ、仕事で使う用紙があります。


Legal size リーガルサイズです。



これは縦の長さがレターサイズの1.5倍ぐらいあるのですが、単に広い範囲をプリントしたい時にも使われますが、契約書や試験など、その名の通り法的な事に関わるような、正式な書類に多く使われます。



書きづらいしファイルしづらいし、個人的にはあまり好きじゃないんですけどね。



February 19, 2020

修正液、いや、修正テープって英語で何て言うの?

https://pixabay.com/photos/correction-tape-the-phrase-office-1117994/


修正液って英語で何て言うの?


修正液は、whiteout なんて呼ばれてます。

White-Out という商品もあります。



でも、最近では修正液ではなく修正テープが主流なので(うちの会社だけ?)、

correction tape 


と言う事も多いです。


whiteout は特に液体を指すものではなく、液体時代からテープになった今でも whiteout と呼ばれている、と言った感じでしょうか。


文房具の単語


文房具の単語集などどこでも手に入るとは思いますが、修正液のくだりがあまりにも短かったのでちょっと思いつくまま書き出してみます。


  • ホチキス→ stapler 
  • ホチキスの針→ staple
  • テープ→ tape
  • 付箋→ sticky note 
  • 定規→ruler 
  • メモ帳→ notepad
  • ノート→ notebook



あ、書いているうちにオフィス用品の関連事項が浮かびました。

いつか記事にしたいと思います。







February 2, 2020

Dearは英文メールで普通に使うの?英文メールの書き出しと最後

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ご質問を頂きました(ありがとうございます!)


ご質問内容は、普段英文メールを書く時に Dear で始めて Regards で終えているけどそれは自然な書き方なのか、ということでした。


またこれも一言で回答するのは難しいのですが、順を追ってざっくり答えさせて頂きましょう。

あ、毎度のことなら、個人の感想ですよ(笑)。



Dear は特別な時に


日常の社内メールで Dear で始まるメールを受け取ることはあまりありません。


Dearで始まる文書は、
  • チャリティーの寄付のお願い
  • 年に一度の従業員感謝イベントの案内
  • 昇進や人事異動等の特別な通知
  • 社内のお悔やみのメール
  • 会社の業績が特別に良かったときの社長からのお礼のメール

など、

  • 年に一度か二度のイベント
  • 特別なお願いなど
  • 正式な通知
  • 従来ならば紙に印刷して渡されるべき文書

の場合が多いです。




これは自分がお客の立場になっても同じです。

Dear で始まるメールや手紙は、

  • 出身大学からの寄付のお願い
  • 銀行からクレジットカードや金融商品の営業
  • 行きつけの店のポイントカードの規約が変った時の案内
  • 保険会社からのセールス


のように、年に一度か二度しかないような特別なお願いで、一営業担当者からではなく偉い人名義で出されているような正式な通知で、ダイレクトメールのように郵便で届くような紙に印刷された書類が多い気がします(ズコーッ)


それでも僕が日本に居た頃、同僚の中には毎回メールの書きだしが Dear だった人もいたので、人によるのかもしれません。


普段は Hi

日常の業務連絡は、社内でも社外でも Hi が多いです。


Hi Tom,


Thank you for _______.



のように、僕が受け取るほぼすべての社内メールや取引先から受け取る日常的なメールは

Hi ファーストネーム, 

で始まります。


たまに

Tom,

と名前だけで始まるメールもありますが、なんとなく目上の人からのメールに多い気がします

とは言っても、取引先の人でも簡潔すぎるぐらい簡潔なメールを送ってくる人もいるので、やっぱり人によるんだと思います。



Hello もアリ


ちょっと話はそれますが、僕は大昔に

担当者の名前がわからない時は To Whom It May Concern と書く

と教わった気がしますが、実際英語圏で働いてみると、そんな場合は


Hello,



だけでOKということを知りました。

例:

Hello,
I'm reviewing your letter but ________. (いきなり本文でOK)

To Whom It May Concern というのは Dear と同じく特別な感じです。

差出人によっては、堅苦しすぎて怖い印象かも。

何か正式な苦情とか、社内の誰かに押し付けなければいけない案件とか…(個人の感想ですよ!)。




Dear が「様」で Hi が「さん」 、さらに英語圏では部下も上司も取引先もお客様も「ユミコ」「タカシ」「ナオミ」「アキラ」とファーストネームで呼び合う仲(つまり「様」じゃなくて「さん」でOK)、と思うとしっくりくると思います。


普段は

「山田さん、お疲れ様です。」
「鈴木さん、いつもお世話になっております。」
「松本さん、毎度ありがとうございます。」

というメールのやりとりをしていても、何か特別な時や、正式な文書では

「山田様 この度は~」
「鈴木様 日頃は~」
「松本様 平素は格別の~」

となりますよね。


日本では、会社によってはお客様を「さん付け」で呼ばず必ず「様」でお呼びするという方針もあるので、英語にした場合過剰に丁寧になってしまいますが、上司さえもファーストネームで呼んでしまう英語圏では、こまけぇことは気にすんな、です。


〆は Regards,



最後に文章を〆るときの言葉は、もういろいろあるのでググって見た方が良いかもしれません。

が、それを言っちゃあ英会話ブログの名が廃るので、とりあえず個人の感想を書いてみようと思います。

と思いましたがやっぱりググりました。良いまとめが見つかりました。


英語メールの「結びの言葉」の使い方・使い分け方 (Weblioさんより)




個人的には、僕は Thank you 推しです。

社内、社外、よほど特別な状況でない限り、すべて Thank you です。

以前検索した英語のサイト(ここに引用しようと今検索しましたが、見つけられませんでした…)によると、Thank you は新人っぽさ、素人っぽさを出すのに良いとありました。

実は僕もそれが狙いです。ノンネイティブなので完璧じゃなくてもいいでしょ感を演出しています。


January 21, 2020

限度額、枠、上限って英語で何て言うの?

「おやつは〇〇円まで」の限度枠は英語でなんて言うの?
※写真はウォルマートで買ったクッキー。やわらかいヤツ。




会計の仕事をしています(でも会計士とかではなく一般事務員です…)。



入社以来、threshold (スレッシュホールド)という単語をよく聞くのですが、意味がわかりませんでした(それでもわかったふりをして頷いていました…w)。

辞書で調べてもピンとこなかったんですよね…。

わからないまま使っていましたが、最近、気付いたら理解していました。



例えば、こんなときに使います。

1万円までの経費の払い戻しはレシート不要
2万円までの取引業者への支払いは上司の許可不要


こういう「〇円まで」の上限のことを threshold と言うようです。

The threshold is $_______.

のように使うので、上限、限度額、枠、限度枠…などに訳せそうです。


銀行に行っても、銀行員の方が「〇〇ドルまでは非課税」と言う説明をして、またその限度額の話になったときに、僕がノンネイティブということもあってちょっと聞き返す時に「その thresholdがですか? 」と言ったら「そうそう!それな!」みたいなノリになったので、どうやら使い方は合っていたようです。



意識高い系のみなさんは、ぜひ日本語の会話の中にも使ってみて下さい。

「部長の承認印の要らないスレッシュホールドは10万円だぜ?」




この記事が誰かのお役に立ちますように!

January 10, 2020

【カナダ】永住権取得への道【経験談】




今回も質問を頂きました!(ありがとうございます)
カナダへ移民する方法が知りたい、とのことです。

(はい、またしても全く英会話に関係ない記事です…。)


あくまでも個人の体験談です

10年ほど前、法律が変わり、移民の弁護士だかコンサルタントだかの資格が無い人は、移民についてのアドバイスができないようになりました。当時僕はカナダの語学学校で働いていたのですが、法改正に伴い、語学学校のホームページから学生ビザの取得方法の案内のページが削除されました。学生ビザの取得方法や就学許可の延長に対する問い合わせは毎日ありましたが、カナダ国外からの問い合わせには「お近くのカナダ大使館までお問合せ下さい」、国内からの問い合わせには「移民局までお問合せ下さい」のみ言うように上司から指示がありました。

というわけで「こうすれば永住権が取れる!」みたいなことを書くのは避けようと思いますが、せっかく質問も頂いたことですし、会社の忘年会でオッサン上司が酔って昔話をするように、自分の経験談を書いてみようと思います。


州の推薦制度を利用しました 

永住権の取り方といえば、結婚して現地人の配偶者に呼び寄せてもらうとか、職場がスポンサーになって職場経由で取得するとかそのようなことを聞いたことがあるかと思いますが、僕の場合は州の推薦制度を利用しました。

州によって、募集したりしていなかったりしますし、また時期によっても受け付けていたりいなかったりしますが、タイミングが良ければ各州が移民希望者を募集したりしています。

どうやら最終的な永住権の決定権は国にあるらしく、州が発行できるのは永住権ではなくあくまでも推薦状のみなのですが、こう、なんていうか、自動車運転免許を試験場で一発受験するのではなくて教習所経由で受験するような、ちょっとした安心感があるって感じじゃないですか?(なんのこっちゃ)

各州によってそれぞれ違うとは思いますが、州内の大学を卒業した部門、州在住の人と結婚した部門、州内の企業にたくさん投資し
た部門、のように、推薦プログラムの中にもそれぞれカテゴリーがあって、応募条件があったり審査があったりします。僕は「州内の大学を卒業した元留学生部門」から応募しました。

日本の書類とカナダ以外の国の書類も必要 

カナダ移民というとカナダの書類がたくさん必要になるのですが、日本の書類もカナダに住んでいると近所に大使館がないので集めるのが大変でした。さらに、過去に半年以上住んでいた国の警察証明が必要とのことで、ワーキングホリデーで滞在していたニュージーランドの警察から書類が必要になり、いろいろ大変でした。


急がば回れ


僕の場合は、留学→校内で事務のアルバイト→その経験を生かしてカナダで就職、という流れでした。特にカナダの企業で通用するスキルやコネがなかったので、留学をしながら留学先の学校でアルバイト、というのが良かったみたいです。今はわかりませんが当時は学校内でのアルバイトは就労許可は要りませんでした。

書類に関しても、日本語のサイトやエージェントから情報を得ることなく、直接政府のサイトから情報を得ていたのが良かったと思っています(弁護士も雇わず全部自分でやりました)。

法律はコロコロ変わります。永住権の申請も、新しいカテゴリーが出来たり、逆に募集を中止するカテゴリーもあったり、マメにチェックしていると良い事があるでしょう。

政府の情報も、学校内のアルバイトの求人も、卒業後の正社員の求人も、すべてネットみあります。そして今はスマホが普及し、夜中でも、外出先でも、寝っ転がっててもリアルタイムで更新が見らます

同じページでも、リラックスしているときに何度も読んでいると、ある一文を見逃していたことに気付いたり、英語を勘違いしていたことに気付くこともあるでしょう。

僕はパソコンでサイトをみていたこともあって(今ほどスマホやタブレットが安くなかった時代…)、州のサイトには3か月の職務経験があれば応募できると書いてあったのに、国のサイトを見ていてカナダでの職歴が1年経つまで待ってしまっていました(応募が無駄に9か月遅れた)。

今みたいにスマホやタブレットでゴロゴロしながらダラダラとウェブサイトを読むことが出来たら…と思います。




というわけで1に検索、2に検索、です。
肩が凝ってこれ以上書けないので、この辺で。