Showing posts with label 食文化. Show all posts
Showing posts with label 食文化. Show all posts

July 26, 2020

海外のファミレスにドリンクバーはあるの?



■ ファミレスなんてTVディナー?


日本に居た頃、カナダ人の友人にファミレスに行こうと提案した所、ファミレスはTVディナーを出すだけの店なのでいやだと言われました(チェーン店ではなく個人経営のレストランがいいとのこと)。

TV(ティー・ヴィー)ディナーとは、調理済みの冷凍食品のことで、電子レンジから出したらそのまま移し替えることなく食べられるもの。

ファミレスでアルバイトしたことがありますが、確かに本社から送られてくる冷凍の食材が多いです。そして全て同じ工場で作られているのか、どの店舗も同じような、判で押されたような仕上がり。

確かにファストフードのように全て画一的で、どの店舗も同じ味で、新しい発見や驚きはありませんが、低価格で、セットメニューが多くて、ドリンクバーで飲み放題、長居ができるということでファミレスが好きな自分にとっては、ファミレスへは行きたくないという意見にびっくりしたのを覚えています。



■ 現地のレストランはこんな感じ


僕が住んでいる町は田舎なので、レストランのほとんどはチェーン店ではなく個人経営の店で、感覚的に言えばファミレスが普及する前の日本のような感じです。1980年以前のような感じですかね(あまり記憶にありませんが)。

個人経営の店は大手ファミレスのように本社から冷凍食品が送られてくるわけでもなく、フレンチフライひとつとっても各店舗でカットしなければならないので大きさがバラバラだったりします。

またそもそもレストランの提供するサービスは食材だけではなくお客様のおもてなしだったりするので、料理を運んでくれる、飲み物のおかわりを持ってきてくれる、というもレストランでは省くことのできないサービスだったりします。

そのサービスを提供しないということはお客様からチップをいただくことができなくなってしまうのでドリンクバーにしてしまうとウェイターやウェイトレスの収入が下がってしまうと思われます。

僕に言わせれば、ドリンクバーを希望する人は何でレストランに行くの?という感じです。席に着いたまま食事や飲み物を持ってきてもらう(サーブしてもらう)というのもレストランを利用する理由の一つなので。

とはいえパンのおかわり自由とかサラダバーとかでお客さんが自ら席を立ってに取りに行くスタイルのレストランもあるのであれなんですけど。




■ 海外のファミレスにドリンクバーは…おそらく少ない!


英語でもファミリーレストラン(family restaurant)という言葉はあります。日本語でファミリーレストランといえば全国チェーンのいわゆるファミレスのことを指すと思いますが、英語の場合は文字通り「家族向けレストラン」という意味であって、必ずしもチェーン店とは限りません。

家族向けレストランというのはどういうことかと言うと大人から子供まで対応できるメニューを提供しているということになります。

僕が住んでいる町に全国展開しているようなチェーン店はおそらくないのと、カナダ全土のレストランについて知ってるわけではないので「カナダではこう」と断言することはもちろんできませんが(ましてや「海外の」とか)、一般論として、カナダには日本のようなファミレス(全国展開をしている、メニューに写真がある、低価格)は少ないということ、そしてドリンクバーというシステムはあまり普及していないことは間違いないと思います。





■ 個人的には一時帰国をしてまでファミレスに行きたいとは思わない…


低価格で長居ができるファミレスはもちろんメリットはありますが、ファミレスは行く前からその店がどんな感じか既にわかっているし、店舗ごとの個性がないのでワクワク感があまりないと個人的には思っています(子供の頃はファミレスに行くのが楽しみだったけど)。

今となっては先に述べたカナダ人の友人のファミレスではないレストランに行きたいと言っていた気持ちがよくわかります。

確かに行く前からどんなメニューが出てくるか想像がつくし、工場で作られた画一的な冷凍食品と言っちゃあそれまでですからね。

とはいえ、数年前に一時帰国した時に、20年ぶりに会った友人と24時間営業のファミレスで、当時のように深夜2時ぐらいまでドリンクバーをおかわりしながら懐かしい話をしていた時は
「そう、これこれ。こういうの。懐かしい。」
て思いました。


だからドリンクバーのことディスってないからね!





March 3, 2020

ホームステイ先で「パンに塗るの何がいい?」と聞かれたら

pixabay.com



〇〇が欲しいと言う


ホームステイをしていた時に、朝食の支度をしてくれていたホストファミリーから、トーストに塗るのは何がいいか聞かれました。

いつもは一人でキッチンに行き勝手に支度をしていましたが、その日はたまたま子供たちの朝食と重なったので、ついでにその家のお父さんが用意してくれたのです。

でも、お店じゃないし、どんな種類があるかわからなかったし、自分が欲しいものを言うのは図々しい気がしたし、日本では親戚の家とか友達の家で何かを出されるときは「あ、何でも結構です、あるもので結構です、どうぞお構いなく」というのが礼儀だと思っていたし、とにかく「何でもいいです…」としか言えませんでした。

今なら、たとえ何種類ものジャムやピーナツバターやチョコレートスプレッドがあろうがイチゴジャム一択なので

Do you have strawberry jam?

と聞いてみるし、もし何があるかわからない場合は

What do you have?

と聞くと思います。

ホストファミリーにしてみたら、パンに何でもいいから塗ってくれと言われても困りますよね。

こういう「何でもいい」→「何でもいいって言われても…」→「でも本当に何でもいいし…」→「イチゴジャム?ピーナツバター?ナテラ(ヌテラ)?」→「じゃあイチゴジャムいいですか…?」

みたいな問答を繰り返し、結局卑しい人みたいになってしまいました。

なんでもいいです、のノリで「じゃ、イチゴジャムで!」とカラっと言っておけばよかったのに、まるで普段食べられないからここで自分が一番美味しいそうなものを食べたい、失敗は許されないから何があるか全部教えて…という卑しさです。

レストランでも選んで!



日本では「出されたものは文句を言わず食べなさい」が美徳で、給食も全員一斉に同じものを食べて、なんなら残したら一人だけ食べ終わるまで片付けられなかったりしますが、個人主義の英語圏では「好きなものは好き!」と言える気持ちが大事なのです。

宗教上の理由で食べられるものが制限されることも尊重されるし、ベジタリアンも宗教扱いされていないし、アレルギーの認知も進んでいるので、好き嫌いを言うのは悪い事ではありません。

なのでレストランへ行っても、いちいち細かく選ばされます。面倒臭いのでナントカセットとやらを頼んでも、ポテトはフレンチフライか、マッシュポテトか、ドレッシングはアレか、コレか、パンはホワイトかホールウィートか、などなど、「何でもいい」は許されません。

しかも、どの店もあまり選択肢がメニューに表示されていなく、昔は良く本当に「なんでもいいです」と言いたい気分でした。今では面倒くさいので同じものしか食べませんが。


彼らは同じものしか食べない


これもすべて、現地の人は同じものしか食べないからだと思います。

「海外では日本食は大人気」なんていうのは都市部だけの話。田舎では、同じものばかりです。レストランがたくさんあっても、どれも取り扱いメニューは同じような物ばかり。

なので、上記のホームステイのトーストの例なら、ジャム、ピーナツバター、チョコレートスプレッド、はちみつぐらいしか食べることは無く、日本のようにシラストーストやゴマ油トーストなどは無いのです(これは極端ですが)。

レストランの例では、和洋折衷、レストランの数だけメニューも様々です。
でも英語圏の人は同じものしか食べないので、「あれとこれとこれがあるけど、何にする?」などと選択肢を示さないのです。



要らないものも要らないと言おう


欲しい物をはっきりと言うことの逆に、要らない物をはっきり言うのも大事な事です。
日本では断るのは悪い気がして好きでもないものを無理矢理食べたりする(または残す)場面もあるかと思いますが、苦手な物、食べられないものをはっきり言うのもマナーのようです。

現地のレストランでアルバイトをしていた頃はお客さんはほぼ全員細かく好き嫌いを言ってくるし(嫌いなら残せばいいのに)、友人の家でホームパーティーなどをする際はダイエット中の人やベジタリアンの人達は遠慮なく断っています。

食べられないものを告げるのは失礼ではなく、
I don't eat meat. 肉、食べないんで。
I can't eat meat. 肉、食えねぇっス。
と言うのは良く見る光景です。



まとめ



自己主張とか大げさなことではなくて、普通に、アレが欲しい、コレはいらない、と、ソレ以上アレ未満でお願いします(なんのこっちゃ)。


June 5, 2019

ポットラックって何?

pixabay.com




カナダに住んでいると、やたら「ポットラック」で集まる機会があります。

Potluck。ポットラック。なんでしょう、これ。




簡単に言うと、料理の持ち寄りパーティー、です。




誰かの家でパーティーをする場合、その家の人が料理を用意したら材料費も手間も、1人に負担が掛かってしまいます。そんな時、各自1品ずつ持ち寄れば、1人1人の負担は大してかからずに結果的にたくさんの料理が用意できるわけです。

また、職場で社員が自発的にするような親睦費では、そうそう経費が出ない場合が多いと思いますが、それでもみんなで1品ずつ持ち寄れば、経費なしでも、1人1人の負担は大したことなくても、ケータリングのような料理を用意できるわけです。

日本だと外食が安いこともあって、居酒屋にでも行きますよね。

ただカナダの場合、拘束時間外に親睦会を行うことはあまりないし、昼休みの1時間を有意義に使うにもポットラックの方が都合が良いのです。テーブルセッティングさえすればすぐ食べられるので。

女性が多い職場(男女平等なカナダでも、まだまだ女性が料理担当の家庭が多いようです)なので、家からスロークッカーのようなものを持参し、職場のコンセントを使って昼休みまで保温しておいて、昼休みに休憩室まで移動させるツワモノまでいます。

事前に表を作って、誰が何を持参するか各自書き出し、みんなに知らせておきます。そうすればAさんはミートボール、Bさんはラザニア、Cさんはサラダ、Dさんはチョコレートケーキ…のように他の人と被らずに「全員デザートかよ!」みたいなことが防げるのです。

留学生のブログなどを見ると、日本人は巻き寿司を用意する人が多いみたいですね。うん、良いアイデア。




でも、僕はポットラックは苦手です。暗黙の了解で全員参加ですが、いつも空気を読まず不参加です。

料理ができないから。

いや、料理ができなくても、スーパーマーケットの出来合いのカット野菜の盛り合わせとか、カットフルーツの盛り合わせとか、安いスポンジケーキとか、参加する手段はいくらでもあるのです。

でも、留学生時代、自分が作った炊き込みご飯が誰にも手を付けられずに残った思い出とか、ルームメイトと住んでいた時に毎週末に3人で交代に料理を作ることになったのに自分の作ったスパゲティーを半分も手を付けずに「美味しいけどお腹いっぱいだから」と言われ2人ともそれを捨てて、それっきり料理当番の話はなくなったとか、本当に自分が用意した食べ物を誰かに評価されるのが苦痛。(評価はしないんだろうけど、まあ味見はするよね)。

あとは昼休みぐらい英語を使わずに日本の芸能ニュースをチェックしたいし。
友達とはポットラックより外食する方がよっぽど簡単だし楽しいし。


日本だったらお惣菜もあるし、自分が好きで誰かにもおススメの料理もあるけど、カナダでは好きな食べ物がなくて仕方なく食べてるものばかりなのに「こういうのが好きなんだ」「こういうのを食べてるんだ」って思われるのも気持ち悪いし。


変人だ、って自分でもわかってるけど、どうしてもダメなんです。対人恐怖症とか社会不安障害とかと同じレベルでダメ。



というわけで、みなさんもポットラック、やってみて下さいね(説得力ゼロ)。




February 22, 2019

ナチョス nachos は一般的な夕食です


これがこの日の夕食でした。
出前、っていうか宅配、っていうかデリバリーね。

カナダでは、ご飯!おかず!みたいな、明確な食事の定義がないので、ピザとかフライドチキンとかフライドポテトとか、そーゆーおやつみたいな食べ物が食事になったりするんだけど、このナチョスもそーゆーおやつみたいなーなんかいい加減な食事の一例です。

どちらかと言うとアペタイザーというかパブであるおつまみ的なメニューの1つなんだけれども、もちろんメインメニューにもあって食事として注文することができます。

だからこういうのが夕飯にもなり得るわけです。

よく考えたらフィッシュアンドチップスとかもそうだよね。日本で食事と言ったらご飯味噌汁みたいな感じだけどあれでもう普通に夕飯ってなっちゃうんだから。

で、写真はメインの夕飯です、アペタイザーではなく。そしてこれで1人分です。
まぁもちろん何人かでシェアしてもいいんだろうけど。

大きさがわかりやすいように隣にiPad miniを置いてみました。
音声入力で書いてるんだけどiPad miniって自動的にアイが小文字でピーが大文字で勝手に変換されるのね。

日本でレストランに行けば大抵どんなものがあるかわかると思うんだけど、例えばメニューをもらう前でもとりあえず生ビールと頼めるように、特にメニューに悩む必要ないと思うんだけど、カナダでさぁみんなでレストランに行こうとなったときにこの店には何があるかわからない、メニューを見てもいまいちピンとこないということがあると思います。

しかもパブとかなど特に食べたいメニューがない。日本にいればあーおにぎりが食べたい、ラーメンが食べたい、そばが食べたい、などなど選択肢が豊富にありますが、パブで頼むものがないと言う時、僕は大抵ナチョスかフィッシュアンドチップスを頼みます。なぜならば大抵どの店にもあるからです。

あー別に、ナチョスとかフィッシュアンドチップスじゃなくても、ピザでもいいですよね。ピザなら日本にいたってああ食べたいと思うことあるし。

というわけで、カナダに来るご予定がある人は、何か1つ、いつもこれを頼む、みたいなものがあるといいと思います。

てゆうか音声入力、なんでカナダが金田になっちゃうの?



January 21, 2019

サブウェイでの注文の仕方





英語でサブウェイで注文



職場の近くにサブウェイがあるので、ずっと通ってます。

マックやバーガーキングやウェンディーズはちょっと職場から遠いのと、僕は基本的にベジタリアンなので(そんなに厳格ではない)、肉を避けられるサブウェイは良いんですよね。

マックで肉ナシだとマフィンとかアップルパイとかしかないし。

留学時代、夜に目が覚めるような胃痛で大学のナースに血液検査をしてもらった時に、

「え?毎日マック?ダメ。サブウェイ?サブウェイは大丈夫。」

と言われてからすっかりサブウェイ信者です。

でもオーダーメイドな注文なので、サブウェイは外国だとハードルが高いですよね。


サウンドウィッチまたはサブ





日本語でなんというかわかりませんが、食パンじゃなくてもサンドウィッチと言います。

たとえば、セットになさいますか、と聞かれたときに、「単品で」と言うときは

Just a sandwich
とか
Just a sub 
とか言います。

サブというのはサブマリンの略で、潜水艦のような見た目から来てるようです。

日本語ではなんて言うんでしょうね。日本には約30年住んでいたので知ってるはずなんですが、浮かんできませn...わかった!

「サンド」だ!

ふと「ミラノサンド」が浮かびました。嗚呼ドトール行きたい(また話が脱線)。



サブウェイでの注文の仕方 





参考になるかわかりませんが、とりあえず書いてみますね。

アドバイスは、「単語だけ言え」ですw


店員さんが What would you like? とか What can I get for you?とか注文を聞いてきたら、

Can I get footlong, Veggie, parmesan oregano, please?
と、長さ、メニュー、パンの種類を言います。

すると店員さんがパンを取り、野菜などを挟めるように真ん中に切れ目を入れます。そして

Cheese?

と「チーズは入れますか?」「どのチーズがいいですか?」と聞いてきます。
ええ、一言、「チーズ?」だけです。

僕はチーズの種類に詳しくないので、指をさしながら
The white one.(その白いの)
と言っています。多分あれスイスチーズって言うんだと思う。

次に聞かれるのは

Toasted?
トーストしますか?パンを焼きますか、です。

焼いた方がカリカリサクサクして好きなので僕は
Yes, please.
 と言います。


パンがトースターから出て来ると、

Veggies?

と聞かれます。これももちろん「お野菜はいかがなさいますか?」という意味です。って、短っ。


なので適当に、lettuce, tomatoes, pickles などと言っていきます。
気分はドリカムの「あなたにサラダ」。30年近く前の歌ですね(汗)。

そして野菜の延長でドレッシングを言います。
最近 Smokey Honey Mustard にハマっています。

Salt and pepper?
と塩コショウを聞かれますが、僕は要らない人なので

No, that's all.
いいえ、それで全部です、と言います。

最後にレジの店員さんが(たいてい別のスタッフ)

Would you like to make it a combo?
セットになさいますか?と聞いてきます。

僕はたまににwhite macadamia nut cookies(ホワイト・マカダミアナッツ・クッキー)のセットにしますが、最近6インチ+クッキー+ドリンクよりもフットロングのみの方が安くて腹持ちが良いことに気付いたので、

No, thank you.
いいえ、結構です、と言うことが多いです。






日本語でも難しい



元々日本人はこういうのが苦手なんじゃないかな、と思います。
まあ、日本人と言ってもいろんな人がいるけれど。


例えばファミレスで
  • ライスかパン、どちらになさいますか?
  • ドレッシングは〇〇と××と△△がございますが。
  • コーヒー、紅茶どちらになさいますか?
  • お飲み物は食前・食後どちらになさいますか?
みたいのをさんざん聞かれるのは苦手という人が多かった気がします、自分の周りでは。今の人は違うのかな?

※カナダでは飲み物は最初に聞かれるし絶対最初に持ってくるもの。食後なんてイヤ!


でも英語圏だと、あれは嫌だこれは嫌だと言う人が多いし、好き嫌いがあるのは自然なことという考え方だし、自分が苦手なものを苦手と言えない人は子供扱いされるような文化なので、こういういちいち選ばされるスタイルは合っているのかもしれません。


90年代にコンビニ各社が日本で全国展開しだした頃も「あたためますか」、「お箸はおつけしますか」みたいな質問攻めがコントのネタになってたし、もっとさかのぼると80年代にファストフード各社が日本に上陸しだした頃も「ドリンクはSサイズ、Mサイズ、Lサイズとございますが」とか「ご一緒にポテトはいかがですか」みたいな日本に馴染みのない、いちいちカスタマイズさせる感じが漫才のネタになってたりしたもんね。

っていつの時代の話してんの…!
(読者層が40代以上であることを願う)


January 6, 2019

ドギーバッグは古い?レストランで食べきれなかった分を持ち帰る時の英語




カナダのレストランは、基本的に量が多いです。
高齢者向けに量の少ないシニア・メニューなるものがあるレストランもあるほど。

もちろんレストランによっては完食してもまだ物足りない量の店もありますが。

そんな量が多い外食産業なので、食べきれなかった分を持ち帰る文化があります。

もしくは、完食したとしても、デザートを持ち帰りで別途注文したりします。

そうそう、ファストフードではない、普通に座って食べるレストランでもテイクアウトを受け付けている店もあります(電話注文をしておいて取りに行く)。

一般的なカナダのレストランで出される食べ物はラーメン、そば、うどんのように麺が伸びてしまったりスープの油が固まって浮いてきてしまうような、店から家まで持ち帰る間に状態が変化してしまう食べ物はあまり多くありません。

サラダ、パスタ、ピザ、スープ…もちろん出来立ての方がおいしいに決まっていますが、まあレンジで温め直せばまた食べられますよね。

それから気温も湿度も日本と比べて圧倒的に低いので、日本ほど食材の痛みの心配がありません(でも気を付けなきゃだめだYO!)。








というわけで食べきれなかったら残りを持ち帰るのは普通に行われています。
従業員にコソコソ隠れて持ち帰る必要はなく、お店の人に頼めば食べきれなかった分を持ち帰り用に包んでもらえます。



20年ぐらい前、ニュージーランドでワーキングホリデーをしましたが、そこでも持ち帰りは行われていました(日本食レストランでバイトしてましたw)。

僕よりも先にニュージーランドで英語を勉強していた日本人と外食したときのことです。その人は、レストランで

「これ、ドギーバッグに入れて下さい」(ドヤ)

と言っていました。

ドギーバッグとは、ドギー(犬)のバッグ(袋)で、食べ残しを犬にあげるのに入れるそれ用の袋、のことです。

実際には犬にあげると言うのは建前で、ドギーバッグというのが持ち帰り用の袋の俗称だそうです。

日本でも昔、犬にあげるから、という理由でタッパーを持参したり店の人に包装をお願したりする人がいたと聞きます。

英会話の本や旅行のガイドブックなどでもドギーバッグの話はわりとよく見かけましたが、英語圏でも日本でも「犬にあげる」という発想は同じなんですね。






でもこれ、20年前の話だし、日本人のワーホリの人の話だし、信用できません(笑)。
しかも、カナダに来て十数年経ちますが、ドギーバッグなんて聞きません(笑)。

もしかしたらNZ英語(キーウィ―・イングリッシュ)とカナダ英語の違いなのかもしれませんけどね。



僕がカナダのレストランでアルバイトしていた頃、カナダ人のお客さんからよく言われたフレーズは

Could you wrap this up, please?
これ、包んでもらえますか?

でした。

そこのレストランもテイクアウト(電話注文の後お客さんが取りに来る)をやっていたのでテイクアウト用の容器があるので、食べきれなかったお寿司などをその容器に入れてビニール袋に入れてあげてました。うん、確かに包んでる感じ。




なので自分がお客さんの立場になった今、僕も
「これ包んでもらえますか」
と言っていたのですが、あることに気付きました。

店員さんは「包む」というより「箱」と言っているのです!


僕の発音がダメダメなので、包んで下さいと言うと聞き返されるので

「これ持ち帰りたいんですけど」

と言い返すと、

「ああ、箱ですね」
(Oh, you need a box)

みたいに言われたり、たまに同席者(友達とか)が言ってくれるときも

「箱ありますか?」
(Do you have a box?)

のように「包む」よりも「箱」と言うことの方が多いように感じます。



そして僕がよく行くレストランという狭い行動範囲の話ですが、ほとんどの店では容器だけくれて移し替えるのは客がやっています。

だから包むのは自分なので、「包んでもらえますか」より「箱下さい」の方が自然ですよね。

その箱とは、写真のような発泡スチロールの容器が多いです。

でも「箱下さい」よりも、

「これ持ち帰りたいんですけど」
Can I take this home?
I'd like to take this home.

みたいな表現のほうが、「じゃ、お包みしますね」とか「じゃ、容器をお持ちしますね」みたいに店員さんにお任せ出来て良いかも、と思う今日この頃です。



個人的には、食べ残しの皿を指さして
Could I have a box?
と言っていますけど参考にしちゃだめだよ!間違ってるかもしれないから(笑)。



November 16, 2018

カナダ名物 Poutine 発音は?




カナダ名物と言えば?



「カナダ料理」と聞いてもピンとこないかと思いますし、カナダ人に聞いても人それぞれ違う答えが返ってくると思います。

海外で

「日本料理と言えば?」

と聞くと、間違いなく

「スシ!」

と言う人が大多数だと思いますが、カナダ料理と呼ばれているものって、

「それイギリス料理じゃね?」

とか、

「それ中東料理だし、カナダで広まったのたった30年前じゃね?」

みたいのが多くてアレなんですが、ここカナダ東部の田舎の港町で、カナダ人に

「カナダの食べ物と言えば何?」

と聞いて割と多くの人から返ってくる答えがこれ、poutine です。


全国チェーンのドーナツ屋、Tim Hortons の poutine




Poutine って、何?



poutine とは、グレービーのかかったフライドポテト(「フライドポテトは英語じゃない?」参照)にチーズをのせたものです。

ラーメンやお好み焼き同様、トッピングに応じて様々なメニューがあります。

でもまあ、フライドポテトです。

カナダじゃなくても食べられるんじゃね?みたいなことを言うのは野暮ですね。すみません、失礼しました。

元々はケベック州のフランス系カナダ人の料理のようで、ケベックの poutine屋さんは「元祖」「本場」みたいな雰囲気を醸し出しています。1回しか行ったことないけど(日本領事館があるんです)。





チェーン店 New York Fries の poutine




Poutineの発音



さて、この poutine ですが、日本ではあまり知られていないため、同じカナダ在住の人の間でもカタカナ表記が人によって違います(聞こえたままをカタカナにするので)。

しかも元々はフランス語が公用語のケベック州の言葉なので、本場の発音は英語ではありません。

本場ケベックで言われている発音はもちろんフランス語ですが、英仏がどちらも公用語の州(ニューブランズウィック州)の人などはやけにフランス語の発音が良かったりしますし、英語しか話さない人でも poutine だけはフランス語っぽく言ったりする人もいますので、カナダ人の間でも人によるところがあるかもしれません。


つまり同じ日本人の間ででも、 poutine を食べたのがどこで(ケベック?ニューブランズウィック?アルバータ?)、誰と(フレンチカナディアンの彼?英仏バイリンガルの彼女?それとも英語しか話さないアイツ?)だったのかによって、どうカタカナで書くかが変わります(いや、実際に食べなてなくてもいいんですけどねw)。


そして仮にカナダ人全員が同じ発音をしたとしても、日本人全員が同じよう聞こえるわけではないので、カタカナ表記が違ってくるわけです。

ざっと検索しても、

プーティン
プーティーン
プティン
プーチン
プチン
プッチン

と、様々です。



近所のピザ屋の出前の poutine




Poutineをカタカナで




さて。前置きが長くなりました。

ここまで全部前置きです。長っ!

ツイッターで仲良くして頂いてるフォロワーさんからご質問を頂いたので、僕なりの、文字通り「なんちゃって英会話」な poutine の発音を発表したいと思います。


プーティーン


です。

あくまでもフランス語を話せる人がめっちゃ少ない、カナダの一番東(島を除く)の田舎の港町の話ですが、自分の周りの人はほぼプーティーンと言っています(そう聞こえます)。



Wiktionary の音声ファイルでは「プチン」に聞こえますが、これは(ケベックの)フランス語のようです。

merriam-webster.com では「プーティーン」と言っています。人によっては「プティーン」と聞こえるかもしれませんが、poo-TEEN と書いてあるので、カタカナにするなら「プーティーン」で間違いないでしょう。

っていうかみんなそう言ってるモン!(みんなって誰だよ)



以上、140字で済むようなことをブログ記事にしてみました(最近ネタ切れ)。

〇〇さん、ご質問ありがとうございました☆