外国人は黙りがち
日本人がすごく少ない街に住んでいます。いや、日本人だけではなく、移民自体少ない田舎です。
自分の交友関係に限って言えば、同僚や友人は全員カナダ人(しかも州内出身)で、外国人は自分だけ。
これはどういう意味かというと、僕のなんちゃって英語は通じないことが多いということです。
英語を教えている人や、毎日留学生の相手をしているような人でない限り、むこうもこちらも話が通じなくてイライラすることも。
こちらの発音が悪くて通じなくてイライラ、相手もこちらの意味がわからずイライラ。
自然な表現が浮かばず直訳的な文章を組み立ててしまったり、勘違いしたままその場にふさわしくない表現を使ってしまい誤解されてお互いイライラしたりすることは日常茶飯事です。
そんな感じですから、海外生活をするとわりと挫けがちです。
口は禍の元
「え?なんですって?」
と聞き返されたり、
「どういうこと?」
って聞かれて説明しなきゃいけなくなったり、
「もしかしたら文化の違いでこれってセクハラに受け取られちゃったのかも」
みたいな余計な心配をしてしまったり、カナダに十数年住んでいても、もしかしたら自分が知らないだけで今まで失言をしていたのかもと不安になったり、
面倒くさいから黙ってよう
と思うようになりました。
口は禍の元のことわざ通り、黙っていれば波風も立たず平和に時が過ぎていきます。
僕が聞き上手だって?
あるとき現地の友人から、聞き上手(good listener)だと言われました。
え?
冗談で言っているのかと思ったら、本心のようでした。
どうやら、英語が母語ではないので、
- 理解しようと(聞き逃すまいと)必死
- 途中で質問する(「その she ってナンシー?それともマリリン?」とか)
- カナダ人なら当たり前すぎてスルーしてしまう点についても説明を求める
この辺が「ちゃんと聞いてくれてる」という印象に繋がっているようです。
ましてや質問され、それに答えるということは、まさにインタビュアーのように話を引き出されていることらしいです。
70%ぐらいしか理解してないのにねw
そもそも人は、悩みや不安を吐き出すだけでスッキリするので理解してようがしてまいが聞いてあげるだけで感謝されますよね。
アクティブリスニング
なんか気の利いたこと言わなくちゃとか、沈黙が怖いとか、会話集のフレーズ暗記してないどうしようとか、そんなの気にすることないんです。
さ、一緒にご唱和お願いします。
話し上手は聞き上手!
どーんと構えましょう。
もし気まずければ、ニッコリ笑って。
黙っていても、身振り手振りで「怒ってません」アピールは可能です。
チャップリンとか、ノッポさん(40代以下は知らないかな)のように、言葉がなくても楽しく空間を共有することは可能です。
相手に話させましょう。
相手の言っていることを理解するためにきちんと聞くことをアクティブリスニングと言うそうです(勤務先のカウンセラーから聞きました)。
英語が苦手であまり話せなければ、いっそ聞き役に徹して感謝されちゃおう、というお話でした。
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