1.なぜアップをつけない
海外生活のあと、ちょこっと日本の会社で働いたことがあるんですが、和製英語で「ん?」と思うことがありました。
一度書類の提出をお願いしてあるけれど、まだ提出されてない場合もう一度催促なり状況を伺うなりすることってありますよね。
そのことを英語ではフォローアップと言います。
I'll follow up.
→確認しときますね。
※上司や同僚に「あの人まだ返信してないよね?」と言われたあとなどに
I'd like to follow up on my previous message.
→前にお送りしたメールについて再度ご連絡を差し上げております。
a follow-up e-mail
確認のメール
ですが、その会社では上司から
「フォローしておいてくださいね」
と「アップ」なしで言われてました。
「アップ」が無く「フォロー」だけだと
- ツイッターでフォローする
- 誰かの後ろをついて行く
まぁ、それだけのことなんですけど。別に業務に支障があったわけでもないし。
はい、独り言です。
* * *
余談ですが、メイクもそうですね。
化粧は日本語ではメイクですが、英語でmakeだけだと何のことかわかりません。
メイクアーティストではなくメイクアップアーティストって言うでしょ?
化粧はmakeupなのです。
なのにサムネにmakeと書いて出しちゃうユーチューバーとか多くて残念です。
メイク「アップ」です。
2.なぜアップをつける
その反面、わけもなく「アップ」がついて一見英語のようなオリジナルのカタカナ語を作り出す日本の広告業界もなんだかなーと思いました。
ボリュームアップ
バージョンアップ
スリムアップ
スタイルアップ
まあ言わんとしてることはわかるけど(僕日本人なんで)。
しかーし!
そもそもアップは動詞じゃないので「上げる」という動詞として使えません。
百歩譲って
ボリュームをアップする
バージョンをアップする
はまぁいい。和製英語だもん。
でも
スリムをアップする(?)
スタイルをアップする(?)
はちょっと…。ダイエット製品で「アップ」って言うのはどうかと(サイズも体重もアップしそう)。
ボリュームをアップする
と言いたいなら、動詞+ボリューム、になっていないといけません。
例えば increase the volume とか。
バージョンをアップする
と言いたい場合、すでに upgrade という言葉がありますが、どうしてもバージョンをどうこうしたいと言う場合は、同様に動詞+バージョン、になるべきです(get a new version とか)
スリムをアップする(?)
これも動詞+スリムにしないといけません。
become slim (スリムになる)とか。
スタイルをアップする(?)
これも動詞+スタイル。
be stylishとかかな?(もうstyleですらないw)
いろいろググって見て下さいね(丸投げ)。
いろいろググって見て下さいね(丸投げ)。
「なになにアップ」という言葉を聞いたときに、名詞+アップだったら疑って下さい。
動詞+アップが正しいはずです。
follow-up
check-up
back-up
make-up
など
動詞とか名詞とかよくわからない人は、ドリル式の問題集を繰り返し解いていくと慣れると思います。数独とかクロスワードのようなノリで問題集をやってました。楽しいですよね。TOEICやTOEFLの選択問題。
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