March 3, 2018
For Example は実例
僕は普段日本語で話している時は、よく例え話をする癖があります。
それは実際にあった話ではなくて、
「それをすると問題が起きる。例えば、お客さんが混乱するとか。」
のように、空想上の話というか、もしも〇〇が□□だったら、の例え話です。
その癖に加え、
「『例えば』は英語で『for example』」
と自動的に置き換えてしまう癖もあるので、for example, と何度も言う傾向にあります。
が、会議などでその癖が出ると、
「え?お客様が混乱したの?」
と話を遮られて、例え話なのに真剣に心配されてしまうことが多々ありました。
なので
「例え話ですよ。」
と言うと、ますます具体的に聞かれてしまいます。何年何月何日地球が何回回った時、みたいに。
なぜかうまく話が伝わらないと思っていた矢先、同僚が似たような例え話をするときに、あることを言っていることに気付きました。
それは、
「仮の話なんだけど」
「これはフィクションの話ね」
「あくまでも想像の話なんだけど」
という、事前の断りの一句。
ああ、英語圏の人にはこういう風に現実の話か想定している話かきっちり説明しないといけないのね、と思いました。
が、そもそも僕の for example の使い方が悪かったようです。
どうやら、for example というのは、実例を指すようで、例え話ではないようです。
「例えばこの間、こんなことがあったんです。」
「例えばバナナ。バナナにはそれが豊富に含まれています。」
「例えばAさん。彼女はその制度を利用した一人です。」
などなど、何かの話をして、それを裏付けるような、または利き手に理解をさせるような実例が for example のようです。
空想上の「例え話」でいろいろ突っ込まれて、
「例えばの話ですよ」
と言おうとして
「It's just an example.」
と言ったらますますわけがわからなくなります。
「ほんの一例ですよ」
と言っているのと同じなので。
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