某ソーシャルメディアで、「友人・知人のミドルネームって知らないものなの?」という質問を目にしたので、その話をしたいと思います。
結論から言うと、「知らない」です。
例えばウチの職場の人。
自分以外全員アングロサクソン系なのですが、全員ミドルネームはあります。
でも僕は知りませんw
多分カナダ人同士も、よほど付き合いが長くない限りお互い知らないと思います。
全従業員の氏名・住所・生年月日などを入力するデーターベースには、ファーストネーム、ミドルネーム、ラストネームという欄があるので、調べればわかります。
言い換えれば、調べなければわからないのです。通常はファーストネームとラストネームしか使わないので。
日本で言う訂正印や認印のような意味合いで書かれるイニシャルの署名はミドルネームを入れて3文字にする人もいますが、通常は2文字が多いです。
ただ、全体の1割2割ぐらいだと思いますが、職場でもミドルネームを使う人がいます。
英語圏ではどう呼ばれたいかは本人が主張することなので、本人の申請によりミドルネームは従業員名に入れられます。
ハイフンがあったりなかったりしますが、従業員リストにミドルネームがある人も一定数います。
また、ミドルネームをファーストネームとして使う人もいます。
例えばジョン・スミスさんの給与明細を作成するとします。
ジョン・スミスさんの従業員番号が見当たらないので従業員名簿を調べてみると、法的な名前(パスポート上の名前)はブライアン・ジョン・スミスだったりするのです。
なぜミドルネームをファーストネームとして使っているのかというと、
- 「自分のファーストネームは好きじゃないから」
- 「ファーストネームが父親と同じでナントカジュニアと名乗りたくないから」
- 「なんとなく」
ミドルネームとは話がそれますが、パスポートの名前(本名)がトーマスだとしても、トムでもトミーでも自分が決めた愛称が社員の名前として名刺や名簿、ネームプレート等に使われます。
ただし、税務署が絡むような給与明細などには本名(ここではトーマス)が印刷されます。
でも職場でニックネームが“ちゃんとした名前”として使われるなんて、自由ですよねw
日本だったら、例えば友達に「カズ」と呼ばれてる「〇田かずひろ」さんの名刺やネームプレートは「〇田カズ」で、取引先からも「カズさん」と呼ばれ電話でも「〇田カズでございます」と言うわけです。
あ、日本なら「〇田さん」「〇田でございます」ですかね。
先述の通り、パスポートとか、税務署の書類とか、法的な書類はミドルネーム込みのフルネームで印刷されたりします。
なので、人事からの書類の宛名をみて
「〇〇さんってミドルネームはアレクサンダーって言うんだ、へぇ。」
みたいに知ることもあります。
仲の良い友達のミドルネームは、わりと知ってるかもしれません。
でも、「聞いたけど忘れた」、ということも多いと思います。
ミドルネームを言うか言わないか、という話題になったときに、
「日本で言う〇〇みたいなもんです。秘密にする必要もないし、知られてもいいけれど、滅多に使われないしベラベラ言いふらしたりするものでもない。知られたらちょっと照れる。」
と言いたいと思っているのですが、イマイチ「日本で言う〇〇」に当てはまる良い例えが見つかりません。
日本の職場における、普段名字でしか呼ばない怖くて厳しい年配の上司の下の名前
がしっくりくる…かな?
「えー!〇〇部長って〇太って名前なの?〇太っぽいw」
「〇〇専務って下の名前『さくら』なんだよねw」
とか。
なので、ミドルネームを知っているというのは、親しい関係になると言えます。
- パスポートを見せてもらった時に見たミドルネームを覚えている(怖っ)
- データベースの個人情報欄で見たミドルネームを覚えている(怖っ)
- ミドルネームが印刷されているような重要書類をよく手渡す
- 家族同様に親しい(親の名前と同じだとミドルネームで呼ばれたりする)
- 本人が教えてくれた
職場で自分だけがミドルネームを持っていないので、自分以外の全員の封筒にミドルネームが印刷されているのを見ると、「あいつらガイコクジンだー」と思います(実際は自分が外国人w)。
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