February 24, 2019

英語の主語、いつも人にしていませんか?




初心者の英語


英会話学習の初心者の場合、自分のことを中心に話すことが多いと思うので、

I went to Tokyo yesterday.

のように、Iが主語になることが多いと思います。

特に「英語」学習ではなくて「英会話」学習の場合、会話という特性上、話し言葉が中心になるので、ますます  I(私は)で始めることが多くなることでしょう。

よく日記を書くことが英会話の上達のために推奨されていますが(僕もおススメします)、初心者の場合 I で始まる文章ばかりになると思います。

例えば、

I went to Tokyo yesterday.  I went to a bookstore, and I bought a book. I was happy.

のように。 

すぐに he, she, they など、I 以外の主語も出て来るようになりますが、構文としては I で始まる文章と同じになります。

なぜならば人を主語にするのは簡単だからです。

上記の例で言うと、book を主語にしてしまうと

The book was bought by me. 

のように、受動態に変えなければいけないからです…って、そんな表現、普段使わないですけどね。






モノを主語にして脱・初心者



新聞や小説など会話以外の英語、特に書き言葉になると、日記のように「私は~しました」だけというわけにはいきませんよね。

「その車は故障した」
「ある事件が起きた」
「ブログが大人気」

など、「私」「彼」「彼女」以外にも、モノが主語になる文章がたくさん出て来るわけです。



僕がTOEFLの準備コースや大学付属の大学準備コースを受講してハッとさせられたのは、
「英会話学習者は I を主語にしがち」
でした。


大学入学向けの英語コースでは、僕もクラスメイト(留学生)も
I think ______
I believe _______
I assume ________
などと書きがちでしたが、先生いわく「それはあなたの意見ですよね?」。

例えば地球温暖化について書くのに、
「私はこう思います」
というのはせいぜい高校生(もしかしかしたら中学生)まで。

大学の論文では

「〇〇の発表によると、気温上昇が認められます」
「△△の研究では、海面の水位が〇年で〇センチ上昇しています」

のように、モノを主語にして描くことが多くなります。

なので動詞にSをつけたり受動態にしたりと頭の体操になりました。






ビジネス英語


ビジネス英語の場合はちょっと違っていて、「私(私ども)が責任を持って引き受けます」と言って誰が行うのか(主語)を明確にして顧客を安心させたり、「私(私ども)にご依頼ください」と言って顧客に他社ではく自社と契約をしてもうらうように促したりするので I とか We とか主語を人にするのは良い事のようです。

ということを大学のビジネスライティングのクラスで言われたので拍子抜けしました(笑)。それまでは「論文の主語はなるべくモノ」と教わってきたので。

それでも契約書とか、規約とか、取り扱い説明書とか、警告とか、注意事項とかはモノが主語の文章が多く見られます。

「返品は〇日以内で、その際にはレシートが必要になります」
「お支払いはカードがご利用いただけます」
「表示価格には消費税は含まれません」

などなど。

繰り返しますが「私が」「私どもが」というように親近感を出したい場合などは I や We を主語にすると効果的です。

よっぽど個人の営業成績がかかっているとか、それぞれ顧客に個人個人で担当が付いているなどの場合を除いて、普通は「We(私ども)」が使われます。




愚痴聞いてくれる?



で、さんざん前置きを書きましたが、愚痴ってもいいですか?
(ええ、ここまで前置きです)

うちの職場は経理なので、個人の営業成績などもなく、顧客にそれぞれ担当が付いているわけでもないので、電話に出る人もかけてくる人もランダムです。

つまり、メールにしても電話にしても、コールセンターのように

「We(私ども)」

で対応すべき業務内容なのです。

支払い1つとっても複数人のチェックが入るので1人でどうにかなるものでもないので、

私が責任を持って処理します」

というよりは

私どもで必ず処理致します」

的な業種なのです。




なのに!

うちの新人(年上。生まれも育ちもカナダの英語系カナダ人。)ったら!




「かしこまりました。トムが処理します。」

って言うの!
ばっかじゃないの!

(トム=僕の事です)

お客様からしたら「トムって誰?」って話だし(ブログ上ではトムと名乗ってますが職場では日本の名前をそのまま使っているのでお客様は絶対「???」だと思う)、「私はあなたに言ってるんですよ!」って話だと思います。




例えば
「返金処理は〇日ほどかかります」
という場合、

Processing time is ___ business days..
We require ____ business days.
Please allow ____ business days.

などと言う企業がほとんどですが、
Tom has your request.
とか言うのです。

バカか。

新人なので、「うちの会社では返金を処理するのにこの書類ではだめなんですよ。〇〇書じゃなくて△△書を提出してもらってください」と教えてあげたら、お客様に

Tom says he wants △△.

って言うんです!


〇〇 isn't acceptable
△△ is required
We can't accept 〇〇
We require △△

とか、僕の名前を出さなくても言える方法いくらでもあるのに!
プロフェッショナルじゃないですよね。

実はこれ、この新人だけじゃなくて、最近入社した人わりとそうなんです(みんな中年以上)。

でも僕の先輩はみんなお客様には「We」で話すので、僕は間違ってないと思う…。





というわけで、話す(書く)前に、ちょっと頭を使って主語を使い分けしょうね、というお話でした。

愚痴を読んで下さりありがとうございましたw


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