April 24, 2019

アメリカ英語とイギリス英語




同僚の英語が聞き取れない


職場に、自分以外にも外国出身の人が居ます。生まれも育ちもよその国で、大人になってから、というか、数年前にカナダに移住してきた人。

といっても、出身国は英語圏なので、英語のネイティブスピーカーです。

でも、僕にはその人が何を言っているかまったくわかりません…。僕のリスニング能力は確かに難アリかもしれませんが(苦笑)、その人の英語はまったくもって聞き取れません。

カナダ人の同僚は、わかっているようですが、それでも何回か聞き返すこともあります。

つまりその人の北米英語でない英語が聞き取りづらいのです…。





母音は大事


聞き取れないので何回も聞き直すのですが、聞き返してやっと聞き取れた時に、気づくことがあります。

それは、母音の違いは大きいということ。

英語の発音と言えばLとR、SとTH、FとHなど、舌の位置や唇がどうのといったことに気を取られがちですが、アイウエオと言った母音の違いで話を見失って違うことがあります。

カレッジをコレッジと言ったり、メリーさんをマリーさんと言ったり、北米式の英語に慣れていると、スコットランドやイングランドの、多分首都ではないどこかの地方のアクセントは半分も聞き取れません…。



気付いたらカナダ訛り


イギリス英語とかオーストラリア英語を聞き取れず、言い直してもらったあとには

「えー、普通は〇〇って言うじゃん」

と思うのですが、同時に自分とっての普通がカナダが基準になってることに気付きます。

これって逆に言えば、もし僕がイギリスに行ってジャパンのことを「ジャぺーン」と言ったら

「何それ普通ジャパーンじゃん」

と思われるのと同じですよね。つまり僕はカナダ訛りが染みついてしまったということ。

カナダに来て以来、郷に入っては郷に従えの精神で周りの人に合わせるようにし、その「周りの人」というのがすべて地元出身の人達の生活をしているので、きっと大西洋沿岸の港町の訛ったカナダ英語になってしまったのでしょう。

たまにバンクーバーなどの西海岸(ここから飛行機で5時間ぐらい)に行くと、言語学のクラスで教わったとおり、訛りのない英語に気付くことがあります。

たとえばうちの近所ではCanadaを「きぇーぁなだ」と言うので(ラジオのアナウンサーも!)それが普通なのですが、バンクーバー(のある州)の出身の人が「キャナダ」と控えめにサラッと言っているのを聞いて、ハッとしてグーっとすることも(なんのこっちゃ)。



綴りはブリティッシュ



はっ!そういえば「アメリカ英語とイギリス英語」というタイトルで書き始めたんでした。

英語と米語の違いの特徴と言えば、

母音

(米)カレッジ  (英)コレッジ
(米)ジャペーン (英)ジャパーン
(米)デンス    (英)ダンス
(米)フェンスィー (英)ファンスィー
(米)ハット   (英)ホット

や、

語彙
(米)クッキー  (英)ビスケット
(米)ブックストア (英)ブックショップ

などがありますが、カナダは発音も語彙もアメリカ英語に近いです。

「近い」というのがポイントで、微妙に違います。

例えば「熱い」のホットはハットとは言わないけれど、カレッジはアメリカ同様カレッジ。コレッジとは言いません。

クッキーやブックストアはカナダでも言うので「語彙はアメリカ寄り」と言えますが、カナダ英語にはフランス語から来ている言葉や(例えばニット帽をトゥークと言うとか)、その他カナダ国内のみで使われるような表現や方言もあるようなので、アメリカ人には通じないカナダ英語なるものもあります。


もう英語と米語(そして加語!)の違いはそれだけでブログが1つ立ち上げられるほど奥が深い話なのでこの辺にしておきますが、最後に一言。



カナダでは綴りはイギリス式です(センターは center じゃなくて centre ♥ )。






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