海外ドラマ「フレンズ」は、いまだに英会話学習者の間で人気のようです。
そんなブログをよく見かけます。
「フレンズ」に限りませんが、シチュエーション・コメディ(略してsitcom )を英会話の勉強のために何度も繰り返し見るのはメリットがたくさん。
- 登場人物が固定
- 登場人物が毎回同じなので「この人は誰?彼女?友達?妹?」と考えている間に話がどんどん進行していってしまうことがありません。さらにキャラさえ分かれば登場人物が言いそうなことも見当がつきやすくなります。
- 場所が固定
- 主人公の部屋と職場など、決まったセットしか出てこないので、「ここはどこ?誰の家?」みたいなことがありません。
- 会話形式
- シリアスな作品と違い回想とか独り言のシーンが少ないので、「え?これは過去のシーンなの?」みたいな混乱が基本的にありません。
ですが、「フレンズ」を見て英語を学ぶには、問題点が1つあります。それは…
古い。
僕の経験談を書かせてください。
カナダで就職して、若いカナダ人の同僚と仲良くなりました。
仕事の後に飲みに行ったり、休みの日には彼の友達とみんなで遠出したりするほど。
彼が僕のデスクに顔を出すと、「うぇーい」みたいな仲良しのノリでよく挨拶をしていました。
そんなある日。いつものようにその同僚が僕のデスクに立ち寄り、
「How you doin'?」(ハウ・ユー・ドゥ―イン。How are you doing?ではなく)
と言ったので、僕は
「あー!それ知ってるー!ジョーイ・トリビア―二!」
とうれしくなって叫んだのですが、彼のリアクションは「きょとん」でした…。
彼の年齢を考えると、「フレンズ」放映時は小学生!
知らなくても当然です…。
ちなみに僕は当時既に成人してました…。
「フレンズ」自体はいまだにコメディー専門チャンネルなどで再放送はしていますが、カナダではチャンネル数も多いですし、若者が敢えて昔のドラマは見なくても当然です。
若い男女6人ニューヨーク恋物語だった「フレンズ」(なんだかそんな日本のドラマがあったような…)。登場人物、みんな独身。
当時の視聴者はもう孫までいる人も多いのでは。
日本で言ったらいまだに「君の瞳をタイホする!」の話をしているようなものです(ちょっと違う)。
自分がいつまでも若い気分でいた気がして、年の差を感じて大変恥ずかしい思いをしました(笑)。
スマホやリモート会議どころかインターネットさえ出てこない四半世紀前のドラマですから、現代の表現も学べない所ももしかしたら気を付けるべき点かもしれません。
でも、そんなことより若い世代と「フレンズ」の話をするときは要注意です!
「フレンズって知ってる?」から会話を始めればよかった(笑)。
Photo by pixabay.com
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