August 21, 2018

留学経験談は新鮮なものを







四十代になると、いろいろ語りがちです。

十年も二十年も前のことを、まるで昨日のことのように話しがちです(自分)。

だって本当につい最近のことに感じるんだもん。
(そして見た目は老化しているのに未だに二十代の気分)

高校生になった時は中学生だった頃が遥か昔に感じたけれど、
四十代になったら三十代も二十代もつい最近に感じるんだよねぇ。しみじみ。


そして、最近に感じていても、昔に感じていても、懐かしいことは話したくなるもの。
年を取ると誰かに聴いて欲しい(こうやってブログを書いたり)。

武勇伝みたいにあちこちで言って、本人は気付いてないけれど自分の中でネタ化しているものも。
(ブログに同じような話が出てくるのはそのせいw)










そして、年を取ると、お節介にも助言をしたがります。

通ってきた道だから。



行き止まりで引き返すことになった時、これから向かってくる人にすれ違ったら

「この先行き止まりですよ」

って教えたくなるでしょ?



学校の予防接種で自分の番が終わったら、名前の順が後ろの方の渡辺君や山崎君に

「痛くなかったよ」

って教えたくなる。



TOEICを受けたら

「時間が足りなかった~」

とこれから受ける人に言いたくなる。










なので、中年の留学経験者は助言したくてしょうがない。

僕と同様、留学を経てカナダに移住した同世代で、いつかブログや動画で若い世代に留学のアドバイスしたいと言っている人をよく目にします、ネット界隈で。


でもちょっと待って!

もしかしたらそれ、あまり役に立たないかも。

なぜならばこの世は諸行無常だからです。


就学許可などのビザ関係は予告なくコロコロ変わるし、飛行機の手荷物や手続き関係も色々変わるし、なによりテクノロジーの進化はネット生活や勉強方法を大きく変えます。









そう思ったのは、自分の留学経験を活かしたい、と言っていた同世代の知人の話を聞いたからです。

その知人は僕より10年前に留学をしていました。同世代なのに、留学の時期が違うことでかなりのジェネレーションギャップ。

さらに当時僕は語学学校で働いていたので、

「それもう必要ないんだわ」

とか

「それもやっちゃいけないの」

とか

「そんなん全部ネットでできるし」

みたいなことをずっと思っていました。あえて口には出しませんでしたが。







たとえば授業登録で窓口に並ばなければならなかった、と言う知人に対し、授業登録は一時帰国中の夏休みにネットでちょろっと済ませた自分(しかも時差のおかげでアクセスの集中しないカナダ時間の夜中に)。



図書館で一日費やして宿題に必要な文献を読んだ、という知人に対し、引用に必要な参考文献は自宅から学校の図書館のネットワークにアクセスして“”を付けてコピペ、な自分。



持ち物リストに日本語の本や日本の音楽などがあった昔に対し、今はスマホ一台でなんでもオッケー。



昔は日本から持って来たケータイは役に立たなかったけど、スマホがあればなんでもできる。昔のVHSのPAL方式・NTSC方式だのDVDのリージョンコードなどと違って、日本のスマホでWiFiをキャッチ出来て動画も音楽もダウンロード出来る。今の子には互換性など気にもしない。



スマホと言えば、電波時計のお陰で、サマータイム(daylight savings)も寝ている間に時間が調整され、言われなければ気付かないほど。



クラスメイトの顔ぶれだって、事件・事故の後は日本人留学生が敬遠して減ることもあるし、ある国が奨学金を中止して特定の国籍の生徒が一気にいなくなることもある。



USBに保存していた宿題も、メールでファイルのやりとりをしていたグループプロジェクトも、今ではクラウドでファイルシェアをしていることでしょう(僕は昔の留学生なので今のことは良く知りませんが)。



昔は学校の留学生センターのようなところで出来た素人による就学許可延長や学生ビザ取得のアドバイスもカナダでは法律が変わって出来なくなってしまったので「滞在許可について学校の窓口に相談しましょう」という昔風のアドバイスはもう役立たず(今風のアドバイスは「各自移民局の公式ウェブサイトで確認するか移民専門の弁護士に相談しましょう」)。



ホームシック対策をドヤ顔で語りたくても、今はネットで電話も無料、なんならテレビ電話さえあります。



そして帰国の飛行機の予約も航空会社のサイトから格安チケットを直接予約できるようになって久しいですよね。











十年前に留学生だった人は、ご自身の留学経験談はこれから留学する人へのアドバイスではなく、昔話としてお話しした方が良いかもしれません、っていうか自分に言い聞かせてます。


昔はホームシック対策に日本から紙で出来た本やCDを持って行ったんだよ、みたいに。現地で使い捨てカメラを買って、「現像してください」ってフレーズを覚えて行ったんだよ、とか。


そしてこれから留学する人は、ツイッターなどで現在留学中の人からリアルタイムに聞いた方が本当のアドバイスになると思います。←ってこれから留学する人にアドバイスしたがる自分w









こういうのってもしかしたら子育てや職場など、他の分野でも同じかもしれませんね。

お嫁さんの世代と姑さんの世代での調理家電に対する感覚とか、新入社員とオッサン社員(俺らな)のネットに対する感覚の違いとか。


何が厄介かって、自分の感覚が止まったままってことに気付かないことなんですよね、うちら中年って(うちら?)。

あ、全然留学とは関係のないまとめになってしまいました。


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