January 19, 2019

How are you? は普通に使います



アクセス数欲しさかなんだか知らないけど、学校英語をdisるコンテンツ多いよね。
動画でもブログでも。

でも母国語じゃないんだし、言葉なんて状況によって使い分けるものなんだから、一言で誰もがどんな時も使える魔法の言葉なんてあるわけがなく、学校で教える英語が最大公約数な感じになって多少違和感のある表現になってしまうのは仕方のないことだと思うんです。

例えば日本語を教える場合。

誰かと会って「おはよう」とかの挨拶を交わした後に言う言葉は1つじゃないよね。

  • 元気?
  • 元気ですか?
  • お元気ですか?
  • ご機嫌いかが?
  • 調子はどうですか?
  • で、どーよ?
  • 最近どう?
  • 寒いですね。
  • 道混んでましたね。
  • 今日一日よろしくお願いします。
  • 昨日フィギアスケート見ました?
  • 何その恰好マジウケるwww

「友達と待ち合わせをした場合」「取引先に訪問した場合」「出勤して同僚と会った場合」などなど、必ずしも毎回同じことを言うわけではないですよね?

なので "How are you?" はとりあえず「元気ですか?」と翻訳され、日本語を学習している外国人(特に英語圏出身)は判で押したようにゲンキデスカと言うわけです。

でも日本語学習の第一歩としては、まずはゲンキデスカだけでも覚えないと先に進めません。慣れたら「元気?」というタメ口(ぐち)を覚えても良いし、How are you? に当たるご機嫌伺いのフレーズは省略して「寒いですね~」と言っても良いわけです。

なので、英語のネイティブは How are you? 以外にも
  • How's it going?
  • What's up?
  • How are we?
などカジュアルに言ったりもしますが、あくまでもそれは聞き手との関係性によって常に変わるものなので、とりあえず教科書では How are you? と教えるわけです。

ましてや発音がネイティブでない日本人なら、無理に状況に合わせたようなフレーズを言うよりも、最大公約数的な、一般的な言葉を使った方が自然です。

たとえば、いくら関西人が「おおきに」とか「頼むでしかし」とか「知らんがな」と言うのを知っていたとしても、あなたが関東人ならば「ありがとう」「頼んだよ」「知らねーし」と言った方が無難だということです(このブログの管理人であるワイは関東民やで)。






というわけで教科書に出てくる How are you? ですが、これは日常会話で普通に使います。

日本人は教科書英語はダサいという呪縛に取りつかれていますが、How are you?はダサい教科書英語ではありません、少くともカナダでは。

しかも、これ結構大事で、本題に入る前に一息つかせる重要な役目を果たしているのです。

日本語で言えば、お疲れ様です、みたいな感じ。

電話で次のことを言うとしましょう。

「もしもし、〇〇部の★★です。お疲れ様です。発注をお願いしたいんですけどよろしいでしょうか。」

このお疲れ様です、が「How are you?」に置き換えられます。

「もしもし、〇〇部の★★です。How are you? (相手が Good thanks とか言う) That's good. 発注をお願いしたいんですけど宜しいでしょうか。」



電話以外でも、例えばお店のカウンターに質問に行くとか返品に行くときも、ケンカ腰で「質問があるんですけど!」とか「返品したいんですけど!」とか言うよりも
Hi, how are you? でワンクッション置いてからの方が上手くいくと言うか礼儀です、そもそも。


というわけで、How are you? は基本中の基本で中学校1年生で習うことですが(もしかして今は小学生で習う?)、バカにしないで頻繁に使いましょうね。


追記:
噂によると英語圏の人は日本人のように「言わなくても分かる」以心伝心の単一民族でないので、マメに機嫌が良いかどうか確認してから話をしないと銃で撃たれちゃうから毎回 How are you? (調子はどう?)って確かめ合ってから会話をスタートするとかしないとかってのを聞いたことがあります。


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