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出羽守あらわる
ツイッターでは「フランスでは」「ドイツでは」と白人の国を持ち上げ日本を時代遅れかのように悪く言う人達が定期的に出て来て炎上してますね。
そんな「〇〇では」「〇〇では」とではでは言ってる人たちのことを「出羽守(でわのかみ)」と呼んでいる人達をタイムラインで見かけて、ネーミングのセンスに感心しています。
他国の習慣を知る機会がない?
確かに人権でもマナーでも、日本の習慣にはちょっと苦笑いしてしまうようなことはあります。日本以外の国で日本語が公用語の国はないので、他の国のマナーなどがあまり入って来ず、他の国でのムーブメントなどが価値観を変えるほどには簡単に入ってこないのでしょう。
例えば英語が公用語のA国で人種差別の概念が浸透すると、同じく英語が公用語のB国の人もその情報を母国語で得られるのでその新しい概念が浸透しやすくなります。元々ナイフとフォークの国々はそもそも文化や価値観が似ているので共感しやすいというのもあるのかもしれませんが。
「欧米では」というパワーワード
日本は他の国で失礼とされていることがいまいちピンとこなかったりします。例えば小学校や中学校でクラスに外国人がいたことがあるのを経験したことがある人はあまり多くないでしょうし、人種をネタに冗談を言われたことがある人も日本国内においては多くないでしょう。
元々日本は明治時代から西洋の文化が貴族や富裕層に取り入れられたり、戦後はアメリカに憧れ、現在でもファッションモデルは西洋人、おしゃれなマナーはヨーロッパ、意識高い系の人は横文字…と「フランスでは」「ドイツでは」が説得力を持ってしまう背景があると思います。
そして多くの日本人は普段西洋の生活習慣に日常的に関わることがないので、一度海外で生活をしたり海外の文献を読むとこの「欧米では」と言う言葉を言いがちです。説得するのに手っ取り早い感じがするからです。
「みんなやってます」ではなく科学的に
ではそもそも欧米と言われる括りの国、特にカナダでは他の価値観や概念や新しい常識を紹介するのにはどうするのでしょうか。カナダ人に「フランスでは」「ドイツでは」と言ったところで説得力はありません。〇〇国のほうが上、という認識がないので。
もちろんある分野においては進んでいる国もあるので、そういう場合もあるでしょう。例えば「(ハイテクの最先端の)日本のトイレは便座が自動的に上がるんですよ」とか「(経営管理で成功した)日本ではカイゼンという言葉があります」など。
でも出羽守の皆さんのように、「私知ってます・あなた遅れてます」的に新しい情報をカナダ国内でカナダ人同士で教える時は、
A study shows ~
(ある研究によると~)
など、統計や研究結果などデータに基づいた表現が多いです、ネットの記事をみる限り。
もちろんカナダ人が日本に行くと「カナダでは~」を連発すると思いますが、カナダ人が別のカナダ人に「アジアではお辞儀をします(だからお辞儀をしないお前らはマナーがなってない)」などと言う事はないと思います。
そう言えばカナダではレストランでも家庭でも掃除をするときに「固く絞った雑巾」とかよりも洗剤をスプレーで吹きかけてペーパータオルで拭く所が多いんですよね。水では雑菌が繁殖するから。日本のように水のお清めパワーの信仰が無い。風邪のウイルスはマスクを通してしまうということでマスクをしている人は皆無。やっぱり科学的です。
話めっちゃそれた。
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