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〇〇が欲しいと言う
いつもは一人でキッチンに行き勝手に支度をしていましたが、その日はたまたま子供たちの朝食と重なったので、ついでにその家のお父さんが用意してくれたのです。
でも、お店じゃないし、どんな種類があるかわからなかったし、自分が欲しいものを言うのは図々しい気がしたし、日本では親戚の家とか友達の家で何かを出されるときは「あ、何でも結構です、あるもので結構です、どうぞお構いなく」というのが礼儀だと思っていたし、とにかく「何でもいいです…」としか言えませんでした。
今なら、たとえ何種類ものジャムやピーナツバターやチョコレートスプレッドがあろうがイチゴジャム一択なので
Do you have strawberry jam?
と聞いてみるし、もし何があるかわからない場合は
What do you have?
と聞くと思います。
ホストファミリーにしてみたら、パンに何でもいいから塗ってくれと言われても困りますよね。
こういう「何でもいい」→「何でもいいって言われても…」→「でも本当に何でもいいし…」→「イチゴジャム?ピーナツバター?ナテラ(ヌテラ)?」→「じゃあイチゴジャムいいですか…?」
みたいな問答を繰り返し、結局卑しい人みたいになってしまいました。
なんでもいいです、のノリで「じゃ、イチゴジャムで!」とカラっと言っておけばよかったのに、まるで普段食べられないからここで自分が一番美味しいそうなものを食べたい、失敗は許されないから何があるか全部教えて…という卑しさです。
レストランでも選んで!
日本では「出されたものは文句を言わず食べなさい」が美徳で、給食も全員一斉に同じものを食べて、なんなら残したら一人だけ食べ終わるまで片付けられなかったりしますが、個人主義の英語圏では「好きなものは好き!」と言える気持ちが大事なのです。
宗教上の理由で食べられるものが制限されることも尊重されるし、ベジタリアンも宗教扱いされていないし、アレルギーの認知も進んでいるので、好き嫌いを言うのは悪い事ではありません。
なのでレストランへ行っても、いちいち細かく選ばされます。面倒臭いのでナントカセットとやらを頼んでも、ポテトはフレンチフライか、マッシュポテトか、ドレッシングはアレか、コレか、パンはホワイトかホールウィートか、などなど、「何でもいい」は許されません。
しかも、どの店もあまり選択肢がメニューに表示されていなく、昔は良く本当に「なんでもいいです」と言いたい気分でした。今では面倒くさいので同じものしか食べませんが。
彼らは同じものしか食べない
これもすべて、現地の人は同じものしか食べないからだと思います。
「海外では日本食は大人気」なんていうのは都市部だけの話。田舎では、同じものばかりです。レストランがたくさんあっても、どれも取り扱いメニューは同じような物ばかり。
なので、上記のホームステイのトーストの例なら、ジャム、ピーナツバター、チョコレートスプレッド、はちみつぐらいしか食べることは無く、日本のようにシラストーストやゴマ油トーストなどは無いのです(これは極端ですが)。
レストランの例では、和洋折衷、レストランの数だけメニューも様々です。
でも英語圏の人は同じものしか食べないので、「あれとこれとこれがあるけど、何にする?」などと選択肢を示さないのです。
要らないものも要らないと言おう
欲しい物をはっきりと言うことの逆に、要らない物をはっきり言うのも大事な事です。
日本では断るのは悪い気がして好きでもないものを無理矢理食べたりする(または残す)場面もあるかと思いますが、苦手な物、食べられないものをはっきり言うのもマナーのようです。
現地のレストランでアルバイトをしていた頃はお客さんはほぼ全員細かく好き嫌いを言ってくるし(嫌いなら残せばいいのに)、友人の家でホームパーティーなどをする際はダイエット中の人やベジタリアンの人達は遠慮なく断っています。
食べられないものを告げるのは失礼ではなく、
I don't eat meat. 肉、食べないんで。
I can't eat meat. 肉、食えねぇっス。
と言うのは良く見る光景です。
まとめ
自己主張とか大げさなことではなくて、普通に、アレが欲しい、コレはいらない、と、ソレ以上アレ未満でお願いします(なんのこっちゃ)。
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