April 5, 2020

カフェイン抜きの英語はデカフェではない話

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ストレス対策でカウンセラーに通ったことがあります。

職場の福利厚生でメンタルヘルスにも使える保険に入っているので、自己負担額はゼロでした。

カウンセラーと言っても精神科医(psychiatrist)、心理学者(psychologist)、ソーシャルワーカー(social worker)など色々な人がいて、職場で契約している“お悩み相談室”みたいな機関に相談すると、スタッフの方が適切な人を紹介してくれるのです。

僕の担当だった方は、上記のいずれでもなく、教育の学位を持っている人だったと記憶しています…。肩書は何だったか忘れましたw 「まずは話を聞いてくれる人」のような人だったと思います。もし僕に精神疾患的な兆候があれば、その後適切なクリニックなり何なりを紹介してくれたのでしょう。

それまでは、きっと自分は躁鬱とかADHDとかナントカ障害とかナントカ症という根本的な何かを抱えているのだと思っていましたが、実際にカウンセリングを受けてみると、
「当てはまるような事柄があっても誰しも少なからず当てはまるような症状はあり、必ずしも精神疾患と診断されるわけではない(要は「素人判断は良くない」)」
と言われました。

カウンセラーのアドバイスを元に、ほんのちょっとの心がけでフッと心が軽くなったり、その心がけの習慣化で生きるのが楽になったりしていく…ような気がします(ただいま実践中)。

日本では気合や根性ばかり重視されて、あまりメンタルヘルス(特に日常的なストレスなどの精神的に病む前のちょっとした異変)の重要性は無視されがちなような気がしますが、もし職場内や近所に保険適用のメンタルクリニック等があれば、話を聞いてもらうのも良いかもしれません。

ネットで1時間何千円も課金するようなあやしいカウンセラーはダメですよ。カナダでは無資格ではメンタルヘルスのカウンセリングをしてはいけないので、たまにネットで日本人の「高卒で起業した俺がスカイプで1時間5千円で人生についてカウンセリング」とか「たくさん失恋した元OLの私が電話で有料恋愛カウンセリング」のようなものを見るとびっくりします。

友達に聞いてもらうのはその友達のストレスになってしまうので良くないようです。それと、ウインドウ・ショッピングのように、自分に合ったカウンセラーが見つかるまでカウンセラー・ショッピングするのもアリだ、とカウンセラーの方が言っていました。











さて。以前、職場で大声を上げてしまったので、人事部から処分される代わりにカウンセリングを受けてくるよう言われたことがありました。

その時に紹介されたカウンセラーからは、きっとアンガーマネジメント(怒りの管理)について指導されるのかと思っていましたが、なんと、全然違っていました。

「ストレスのレベルが高い職場なんでしょう。転職もアリかもね。」

みたいな共感。拍子抜けしました(この時点でもうこのカウンセラーについて行くと決まりました)。

そこでそれ以降のセッションはすべてストレス対策の話になりました。できれば瞑想(僕が日本人なので座禅の話をしたらカウンセラーも仏教に詳しく座禅は良いと太鼓判)、もしくは一日に数回、2分程度の深呼吸、などなど、いろいろなストレス軽減のテクニックについて話を聞きましたが、中でも一番重要と言われたのがカフェインを摂らない、もし摂るなら午前中、そしてなんとしても8時間寝る、でした。


というわけでどうしても午後にコーヒーを飲みたい時は decaf (カフェイン抜き)にすることにしていますが、この decaf ディキャフ(ディにアクセントを置いて「ディーキャーフ」的に発音)、日本語ではデカフェと呼ばれているようでビックリしてしまいました(日本に住んでいた頃はカフェイン抜きのコーヒーの存在を知りませんでした)。



…というわけで、「デカフェじゃないよ、ディキャフだよ」、って3行で済む話を、こんなに長々と書いてしまいました。



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