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Twitterで定期的に出て来る話題、「前にも教えたよね」。
先輩が「前にも教えたよね」と言ってしまうと、新人にとって質問しづらい環境になり、きちんと覚えられない、というもの。
カナダでこれをやったら、いじめ認定です。
今の時代は、「前にも教えたよね」はそろそろ禁区…いや、禁句。
日本では年齢や入社時期による上下関係が厳しいですが、カナダでは同じ役職なら入社時期に関係なく同じ立場になります。ヘッドハンティングでやってきた社長は新人でも権限があるというのと同じです。
それと日本ほど細かいレベルで敬語が使い分けされていないので、入社時期ぐらいでは目上・目下の差は生まれません。
最初から出来る人などいないのだから何度でも教える、質問しやすい環境を作る、新人が覚えないのは教え方が悪いから…みたいなことをよく言われます、うちの職場では。
でもねぇ…。
僕(英語を母国語としない日本人)が3か月で覚えたことを、カナダ生まれカナダ育ち(英語の州)の同種の職歴が僕より長い人が2年経っても覚えてないのは教え方のせいじゃないと思う…。
エクセルの基本を教えるのは僕の仕事じゃないし(採用の条件なはず…)、英文メールの書き方なんて一字一句聞いてこないでよ…あなたネイティブでしょ…(しかも年上)。
なのに言葉は達者だから(英語のネイティブ)仕事から逃げるのは問題なし(だから実践できずにいつまでも覚えられない)。
そして年配特有の図々しさ。いや、僕も年配と呼ばれる世代になったけど、日本人特有の協調性や空気を読む能力はある。図々しさに加え個人主義+プライベート最優先の「カナダらしさ」もあって、前に教えたことは無かったことになってる…。
「私は visual learner (絵や図など視覚で覚えるタイプの人)だから」
と言って教えてる間にも中断させられこちらの業務がまったくできないほど時間を取ってメモをするので
「この間メモしてましたよ。『返品の仕方』のページに書いてました。」
と自分のメモを見返しするように言っても、自分で書いたことを覚えていないという…。
やっぱり同僚、しかも日本人に指導されるのは気に入らないようで、上司には僕の教え方が悪い、というように伝わっています、ハイ。給料変わらないからどうでもいい。
僕は昭和生まれで日本の会社での勤務経験も長いので(昭和時代はまだ学生でしたが)、やっぱり昔の気合・根性的なノリで「前にも教えたよね」とつい言ってしまうのですが、なんだか悪者になってます。
まとめ:
僕がカナダで同僚に仕事を教えるときには、判で押したように答えることしました。
幸い今は在宅勤務でチャットで質問されることが多いので、前回の質問された時のをコピペ!
でもね…。
学校の試験もそうだけど、
- 問題に出くわす
- あれ?と悩む
- 一生懸命思い出す
- 頑張って答えてみる
- 答え合わせをする
- 納得する
の一連の流れが知識の習得には大切で、問題用紙と回答用紙を一緒に渡しちゃったら何も覚えないと思うんだよねぇ…。
先輩:前にも教えたよね?
新人:(は!これは忘れちゃいけないヤツなのか!)
先輩:先週お客様に聞かれたでしょ!
新人:先週…ですか?
先輩:そう!ヒントはニシンの骨!
新人:ああ!ヘリンボーンですね!
みたいな、ハッとしてGood!みたいな流れで記憶って定着すると思うの…。
…ってこれどんな研修よw
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