July 3, 2020

言い換えの魔力


pixabay.com




最近まったく映画やドラマを見ていなかったので、この自粛期間にネットフリックスで何か見てみようと思い、日本のアニメを見始めました。

普通の洋画だと、職場で受けた人種差別発言の公開処刑がフラッシュバックしてしまって辛くて見れないのでアニメで現実逃避です。

元々アニメ好きな子供でしたが、大人になると、いえ、おじさんになると飽きてしまって話についていけません。が、音声を英語にしていくつか見るようにしています。面白い作品に出会えるかもしれないと期待しながら。

そこでおすすめに出てきた「中二病でも恋がしたい!」という作品を見て感銘を受けました(はいそこドン引きしない)。

登場人物にいわゆる“中二病”の子たちがいて、不思議なパワーを持っていると思い込み、日常生活でも魔界の言葉に言い換えるのです。

英語で観ているのと、おじさんなのでセリフもうろ覚えで作品の中の言葉を文字通り引用しているわけではありませんが、例えば;

  • 電車が止まると手をかざす(自動ドア=魔法で開けた)
  • テストの点数が悪い→まだ人間界に慣れていない
  • 男の子と付き合う→彼を闇の力と戦う契約者として選ぶ
  • 神社で神様にお願いする→神に指令を出す
  • 何もない→インビジブルなんちゃらが潜んでいる

言葉の言い換えで中二病真っ最中の子と中二病を卒業した子の見える世界が全く違う所もアニメでしっかり描かれていて、これってメンタル的な事にも言えるなと思いました。
 
「中二病でも恋がしたい!」の英語版Wikipediaはこちら:



コップに水が半分、という同じ現実でも、ある人には「まだ半分残ってる」と見えて、またある人には「もう半分しか残ってない」と見える、アレです。

このブログ記事の冒頭で書いた、人種差別発言の公開処刑ですが、まず自分が差別されてると受け取っているだけかもしれないし(そう感じること自体、助けが必要な証拠なんだけれど、まぁそれは置いといて)、外国の会社で会議室に呼ばれて人事のツートップと面談なんて、映画の中のような出来事を経験して誇らしいとも思えることだし、同じ出来事でも見方が変れば“真実”さえも変わるってことですよね。



ポリティカル・コレクトネスもこれと同じような発想なもかも。言い方を変えると見える世界が変わるということ。

定年退職した前の上司は、良く僕の英語を直してくれました。英語講師的な直し方ではなく、同じ事でも当たり障りのない言い方や感謝が伝わる言い方にする直し方です。

たとえば…なんでしょう、覚えてないw
あとで機会があったら思い出してビジネス英会話としてまとめてみようと思います。




そこにある物事が、各自脳内で変換されて別の世界に見える、って面白いですね。

何が言いたいかというと、これからはキャラ設定をして、嫌な事があったら言葉を言い換えて対処したいと思います。


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