September 27, 2020

在宅勤務中に仮想空間から帰ってくる方法





■ 家に居ても職場に居ると錯覚しがちな在宅勤務



在宅勤務になって半年以上。

同僚も自分もそれぞれ自宅で働いてはいるものの、従来通り会議もするし(遠隔だけど)、メールもするし、書類も保管するし(デジタルだけど)、雑談もします(チャットだけど)。

オフィスにこそいないけれど、頭の感覚的には似たような事をしているわけです。

なので一度勤務時間になりパソコンを開けば、知らず知らずのうちにオフィスにいるような錯覚に陥っていると気付いたことがありました。

この錯覚、穏やかな生活をするのにちょっと厄介!



■ 「体は家」と再認識する方法


たとえ家に居たままであろうとも、感覚的にはオフィスに居るのと変わりませんから、無茶な依頼や大量の業務が来るとイライラします。マイペースで細かい事は気にしない冷静な人もいるでしょうけど、僕はイライラしちゃうんです。

でも、家に居るんだからストレスのはけ口はたくさんありますよね。

もちろん勤務時間中はオフィスで働いているのと同じようにちゃんとパソコンの前にいなければいけませんが、せっかく家に居るんだから何か「自宅にいる~♪」と感じさせるもの、つまりオフィスではなかなかできないことをして錯覚から目を覚ますと良いと思うんです。

たとえば…
  • 1分間だけベッドで大の字になる
  • 顔を洗う
  • 歯を磨く
  • 2分間の瞑想をする
  • 淹れたてのコーヒーを飲む
  • 氷を浮かべたオレンジジュースを飲む
  • ラジオをかける
  • テレビをつける

こんなことをしても無茶な依頼は消えないし仕事の量も減らなけれど、
  • “今、自分は安全な場所にいる”
  • “不機嫌な顔をしても職場の人には見られない”
  • “多少仕事が長引いてもバスを逃すことは無い”
などとと思えてフッと気持ちが軽くなります。



■ 家に居ると意識しないと起こる弊害



イライラしてしまう原因は、僕の場合「締め切りまでに間に合わなさそうな依頼があるから」が大半です。

締め切りは時間指定で、◯時◯分までに終わらせないといけないことになっています。

でも、他社は知りませんが、ウチの職場の場合、あくまでも努力目標だし、遅れても生死に関わるような問題でもないので、大前提としてそんなにプレッシャーを感じる必要がそもそもありません。

そして今は在宅勤務なので、締め切りを逃しても誰かが自宅まで来るなんてありえないので、オフィスで勤務していた頃のように自分のデスクに誰かが来ることを心配する必要はないのです(トラウマレベルの恐怖)。

それなのにまだ頭がオフィスにいるままだと錯覚したら…。

チャットやメールで追加の指示が来たらさらにイライラしてしまいます。同僚にも心無いメッセージを送ってしまうかもしれないし、何より自分がイヤ―な気持ちになります。体にも悪い。

さらにはそんな時に同居人が話しかけて来たりペットの犬が寄って来たら、
「あっち行って!」
みたいな態度を取ってしまいがちです(取りました…)。

せっかく家にいるんだから、そのメリットを生かして落ち着いてのんびり仕事をすればいいのに。




■ 幽体離脱的に職場に行ってしまった自分を家に呼び戻そう



この「体は家にいるのに頭は職場に飛んでっちゃってる」状態、強力で怖いです。

洗脳とか心霊現象とか三途の川を渡る夢とか、そんなことも説明できるんじゃないかと思ってしまうほど。

全員それぞれの自宅に居るのに、まるで自分以外はオフィスで集まっているように感じることもあるし、オフィスのファイルキャビネットはもう半年以上触れていないのに、パソコンの共有フォルダがまるでそのキャビネットに繋がっているような感覚すらあります。

まさに仮想空間。

まるで幽体離脱のように仮想空間に行ってしまった魂を、体のある自宅に呼び戻さなければいけません。

これはカウンセラーが言っていたことですが、職場でイライラ度100%のときに深呼吸やプチ瞑想をしてもイライラ度は80%ぐらいにしかならないので、朝から数時間おきに、イライラ度が低いうちから深呼吸やプチ瞑想をした方が良いそうです。

そのことからも、1~2時間おきに1分か2分、自分のために時間を取って、自宅にいるんだ、あわてるな、と思い出すのはアンガーマネジメント的にも効果がありそうです。



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