November 9, 2020

カナダの衣替え事情




■衣替えはバラバラ...という感じ


カナダでは、「6月から夏服、10月から冬服」みたいな全国一斉の衣替えはありません

いちおう四季はありますが、冬が長く、日本のように季節が均等に3か月ごとに変わらないかもしれません(最近は気候温暖化でアレですけど)。

まあ夏場はバスの運転手や郵便配達のおじさん・おばさん達も半ズボンになるし、制服のある学校も夏服がおそらくあると思います。

なので夏服へのチェンジはありますが、必ずしも6月ではないし、個人においては6月過ぎても全然夏らしくない格好をしている人も多数です(暑くないし、むしろ肌寒い)。


■冬でも半袖


衣替えらしい衣替えがないのは、冬でも半袖の人が多いからかもしれません。

一般的な日本の住宅では、といっても関東地方しか知りませんが、エアコンやファンヒーターやストーブで一部屋ごとの暖房が多いですよね。

カナダでは廊下や浴室を含め家全体の暖房です。北海道もそうらしいですね。

自分が知る限り、ここカナダ某所ではアパートの場合暖房費が家賃に含まれていたりします。

ということは暖房は使い放題で、どんなに外が寒くても家では半袖に短パンでも平気です(むしろ長袖は暑い)。

なので半袖を仕舞えないのです。


■職場の衣替え


うちの職場も建物の中は全館暖房が利いていて、ドアも窓も二重で隙間風も無く、秋でも冬でも半袖の人もいたりします。

もちろん外へ出る時はコートなどの防寒着を着ますが、真冬でも半袖のシャツの男性や、ノースリーブの女性などもいるんです(もちろん職場にもよりますけどね)。

そんな風に服装に季節感のない人が多いので、季節を先取りしたおシャレさんは目立ちます。

というわけで、職場でも「10月から秋冬らしい格好をしなくっちゃ」みたいな無言のプレッシャーがないので、明確な衣替えは無いと言って良いでしょう。


■クローゼットの衣替え


衣替えと言えば制服が夏用に変わる(または春・秋冬用に戻る)こと以外にも、季節ごとのクローゼットの入れ替えの意味もありますよね。

そういう意味での衣替えも、カナダにはありません。

...と言い切って良いのかどうかは分かりませんが(知らんのかい!)、聞いたことはありません。

ルームメイトとして結構多くのカナダ人のお宅に滞在させてもらいましたが、衣替えをしてる人はいませんでした。当然クローゼットには全季節の服が。

職場でもみなさん家庭の話をしますが、掃除したとか大量に捨てたとの話をしても、服を入れ替えたという話は聞きません。

言わないだけで真冬にしか着ない防寒具や、スノーブーツのような場所を取るものは箱に入れたりしてるのかもしれませんけどね。

住宅事情が違うので一軒家だと収納に余裕があるし、アパートは日本と同じぐらいの広さだとしても前述の通り一年中着れる服が多いので敢えて仕舞わないのでしょう。



...なので、ときめかない服は捨てる、というこんまりメソッドはカナダでも大ブームになりました。カナダでは春が片付けのシーズンなので、手持ちの服を見直して捨てる、というのがウケたのが納得です(衣替えの話がこんまり先生の話になっちゃった)。


Photo by pixabay.com




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