November 10, 2020

ディティールじゃなくてディテール

 




■ディティールって言う人多くね?


最近ファッション系のYouTubeを観てます。

四半世紀前にはなりますが(!)、僕も日本に居た頃はアパレル店員として正社員で働いていました。

そのせいか単に「トレンドが~」とか「40代はこれを着るべき~」みたいな、格好良い・悪いだけの動画はどこか首をかしげてしまうところがあったりします。

トレンドだから…?どうしてトレンドだと良いの?「◯◯はこういうブランドなので」ってそうなの?ソースは?みたいな(意地悪w)。

ところが自分がアパレル勤務だった頃に研修等で教わった普遍的な事にも触れているアパレルのプロの方の動画だと、納品サイクルだとか、売り場レイアウトだとか、ブランドの路線変更の話とか、背景に分かる話があるので“おすすめコーデ”にも説得力が増すんですよね。

でも、そんなプロの方のしっかりした内容でも、ディテールを「ディティール」と言う方がいるのが残念。

英語のプロじゃないから仕方がないのかもしれませんけど。

または日本語になると違うのかもしれません。例えば therapy を留学経験がある人は「テラピー」と言ったりするけれど日本語的には「セラピー」が一般的なように。



■ティールじゃなくてテール


デザインや縫製を細部までこだわった、というようなときに使われる detail は、カタカナ表記ならディテールです。

Cambridge Dictionary さんによると、発音は

/ˈdiː.teɪl/

だそう(いくつかあるようだけど)。

厳密に書けばディテル。

ルとテル 、大きい「イ」と小さい「ィ」は違いますよね。tailとtillぐらい違う。

ティーじゃなくてテーなんです。

きっとファッション業界の人が、プレーヤーを原語の発音に近づけてプレイヤーと書くようにディテールをディテイルと書いたところ、きっとそれを読んだ人がディティールと勘違いしてしまったのだと思います。

もしくは、そもそもディテイルと書いたつもりが間違ってディティールと書いっちゃったとか。

知らんけど。


■テーは恥ずかしくない!


今の中高年は大丈夫だと思いますが、昔の中高年は「T」のことをティーと言えずテーと言う人が割といました。

Tシャツをテーシャツと言ったり、ディズニーランドをデズニ―ランドと言ったり。

※ちなみにT字路のTはアルファベットじゃなくて「丁寧(ていねい)」の「てい(テー)」だそうなのでテージロで良いと聞いたことがあります。

そのせいか、人によっては「テー(デー)」と言わないように過剰に気を付けてしまうこともあるようです。

でも、フェアリーテールをフェアリーティールって言わないでしょ?

ディテールのテーも最初からテーであって、むしろテーをティーと言ってしまうのはテーとティーの区別がつかない人みたいだと個人的には思ってしまうのです。



■まとめ


ディテールのディのあとはテーです。ティーではありません。

ですがアパレルの知識と英語の知識は別物。

「ディテールまでこだわった」とティーと言っているファッション関係の方がいても、内容そのものはインチキとは限りません。

気にしないようにしましょう。

でも、みなさんが言うときは「ディテール」と「テー」にしましょうね。

知らんけど。




Photo by pixabay.com

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