今年の有給休暇は、全部ステイケーションです。
ステイケーション staycation とは、有給休暇をどこにも行かずに家で(地元で)過ごすという意味です。
ちゃんとした英語ではないのですが、カジュアルな会話で使われています。
カナダでは多くの人がまとまった休みを取り、旅行に行きます。
車で数時間の実家だったり、よその州だったり、フロリダやバハマなどの暖かい地域だったり、せっかくの休みを家で(地元で)使うのはもったいないという文化です。
もちろんこれは人によりけりで、旅行が苦手、飛行機なんてとんでもない、親族も近所、なんて人もいますから、1~2週間の休みを取らずに月に1~2日とちょっとずつ消化する人もいます。
日本にいた頃は有休を利用して歯医者に行ったり風邪などで欠勤してしまった分を振り替えていましたが、カナダの多くの会社では有休とは別に病休があるので、長期休暇の日数はしっかり確保できます。
そんな理由でカナダ人は有休 (vacation)イコール旅行と思っている節があり、今年の有休はどこかへ行くのかと聞かれることが多いです。
つまり、有給休暇をどこにも行かずに消化するのは珍しい…かどうかはわかりませんが、ちょっと説明をした方が良い状況らしいです。
なので、あえて staycation と言う言葉を使って「有休をどこにも行かずに家で(地元で)過ごした」と表現するわけです。
言葉というのは不思議なもので、「家から出ず何もしなかった」と言うより「ステイケーションした」と言えば充実したおうち時間を楽しんだような気になるので個人的には気に入っています。
Photo by pixabay.com
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