January 11, 2021

有休消化も仕事のうち





■ カナダでは有休を取るのにペコペコしない


僕が今働いている所では、有給休暇の申請には承認が必要となります(…って、どこでもそうですよね)。

つまり、自分勝手に有給休暇を取ることは出来ません。承認が必要ということは、承認されない場合もあるということ。

でも、有給休暇は権利ですし、上司が承認しないせいで消化できない日数が残ってしまったらそれはパワハラや嫌がらせで、違法になります。

年がら年中忙しい職場でも、上司が「あの日もこの日も忙しいから今月も来月もダメ」なんて言って有休をとらせないわけにはいきませんし、仮にヒマな月があったとしても従業員が一斉に休みを取ってしまってはオフィスが開けられませんから、完璧な“休みを取っても良い日”はそうそうありません。

そんなこんなで、上司の承認が必要とはいえ、うちの職場では僕が昔働いていた日本の会社と違い、同僚に根回しをして、上司にお伺いを立て、ご迷惑をお掛けしますとペコペコしながら休み明けにはお休みありがとうございましたと各席にお土産を配って回ることは期待されていないのです。


■ それでも有給休暇の申請をするときにはいまだに躊躇する


とはいえ、日本で生まれ育って十数年働いた経験のある僕は、未だに有給休暇の申請には躊躇してしまいます。

今までは一時帰国でまとまった日数を消化していたので年に1度か2度の申請で住んでいました。つまり申請するドキドキは年に1・2回で良く、数か月前から余裕をもって申請できていました。

それが今年は帰国しないばかりか州外への旅行も出来ない自粛の毎日ですから、有休はちょこちょこ消化することになりました。週単位の休みではなく、毎週金曜日とか月曜日を有休にして、週休3日にしているわけです。

つまり年間5、6回、有休の申請でドキドキしているわけです…。



■ 有休消化も仕事のうち



年に何回もチョコチョコ有休の申請をしているうちに、だんだんと有給休暇を消化するのも仕事のうちだなと思うようになりました。

理由は以下の通り。

・取れるうちに取れば、職場への迷惑が減る

うちの職場では未消化分の日数は年度末で無効になってしまうのですが(use it or lose it、使わなければ失う、などと言ったりします)のみなさんなかなか年度の始めには取らず、有効期限ギリギリになってから慌てて申請する人が多いので、取れるうちに取っておけば他の人と被ることがなくオフィスに残された人にかかる負担が少なくなります(上司がうっかり3人に許可してしまい自分1人で4人分の仕事をした経験があります…)。

・計画的に取得すれば、申請書類のラッシュを減らせる

有休には申請書類が付き物ですが、申請すれば上司の仕事が増えます。うちの職場ではみなさんギリギリで慌てて申請する傾向にあるので、たださえ忙しい年度末に上司の事務仕事をを増やすことになってしまいます。上司に迷惑が掛かると取得を躊躇した結果、年度末に書類を増やすことになってしまったら本末転倒!



■ バケーションの年間計画を立てよう


いつまで在宅勤務になるかわからないということもあり、ちょっと様子を見ていてしまい、今になって慌てて申請し始めましたが、ステイケーションなのはわかっていたのでそのつもりで年間計画を立てて早めに一気に申請してしまえば良かったです(申請のドキドキが一回で済む)。

手帳で夢が叶う的な自己啓発の観点からも人生の計画、ひいては年間の計画を立てる事は有意義なことだと思いますが、上司や同僚に迷惑をかけないための仕事の一環という位置づけで有休の申請をしたいと思います。

今は日本でも“働き方改革”が浸透したり、ゆとり教育を受けた世代が上司の立場になったりして、有休も取りやすくなったのかもしれません(だとしたらこの記事はずいぶんと時代錯誤な内容だなおい)。

冒頭の通りうちの職場では(そしておそらくカナダのほとんどの職場では)有休は遠慮せずに申請できるものですが、僕は小心者なので、有給休暇の消化も仕事のうちと自分に言い聞かせています。



Photo by pixabay.com


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