これは英会話には関係ない話かもしれないけれど、“海外で働く”って言うテーマと、異文化っていうテーマにちょこっとかするので、このブログに書かせてもらいますね。
これは大事なことなのによく忘れてしまうので、“自分に言い聞かせる”という意味でも書いておこうと思います。
過去記事で書いたかもしれませんが、職場で同僚に対する態度が悪いとカウンセラーに会うように指導されたことがありました。
その時は反省か何かさせられると思っていたのですが、カウンセラーのおじさま(笑)に言われたことは、わざとミステイクをしなさい、ということでした。
要するに、完璧主義をやめる練習をしなさい、ということ。全部完璧にしようとするとイライラするから、ある程度はテキトーでいいだ、ということですね。
例として教えてもらったのは、“会議に5分遅れて行く”ということ。5分に抵抗があるなら2分でも1分でもOK。意識して遅く行く、ということが大事だそう。
出勤時間に遅刻したら勤怠に問題アリとなってしまいますが、勤務時間中の会議(例えば9時出勤の人が出席する10時からの会議)なら、遅れても勤怠には影響はないはずです。
5分前行動が根付いている日本の会社なら1分の遅刻でも“だらしがない人”というレッテルを貼られ査定に響くかもしれませんが、少なくともうちの職場では必ず数人は会議に遅れるし、それを咎められることはありません。
(なんなら出勤時間が5分10分遅くても「交通事情はコントロールできないからしょうがない、焦って交通事故でも起こしたら大変!」と寛大な上司にしか会ったことがありません。)
カウンセラーのおじさまはうちの会社の人ではないので、きっとカナダってそういう国(会議に遅刻しても問題なし)なんでしょう。
でも、5分前行動が染みついていて、他人の目が気になり、常に優等生キャラを演じてしまう自分にはいまだに難しい事です。
そもそも遅刻するやつは大っ嫌いで、言い訳するヤツはサイテーだと思っているので…。
それがだめなんですね。
そういえば今でも、インターネット回線に問題があって時間通りにオンライン会議にログインできないととてつもなくイライラしてしまいます…。
大口の契約が掛かっている顧客との会議でもあるまいし、同僚とのオンライン会議に1、2分遅れても「ごめんねー、アハハ」で済む事だし、回線トラブルは同僚の誰もが経験していることです。
そうやって物事が完璧に進まない状態に耐性を付けて行きましょうということのようです。
他の例として、1日ぐらい皿洗いをサボってみるとか、あとはなんだか忘れましたが、そんなような“わざとサボったりミスをしても実は影響がないもの”を提案されました。
そして2週間に一度のカウンセリングでは、仕事でどんな“ミス”をしたのか、カウンセラーとの秘密として報告していました。
“どうしても、じゃないけど、ついでに出来ればやって欲しい”というのを「時間がありませんでした」と言って敢えてやらなかったり、間違いを発見しても金額等の重大なミスでなければ(そして自分の担当の仕事でなければ)敢えて訂正しなかったり、自分を犠牲にしてまで完璧に仕事をこなすのをやめました。
自分の目標として「寛大になる」というのがあるのですが、僕は日本人だからか(昭和生まれだから?)他人にも自分にも厳しくなってしまいがちです。
でも、故意にミステイクをすることによって「多少テキトーでも大丈夫」という考えが身に付けば、他人にも寛大になれそうです。
そういえば20年以上前ですが、日本で働いていたときの上司が
「仕事は『いかにサボるか』よっ!」
と言っていました。名言。
効率化ってそもそもそういうもんですもんね。
会議に1~2分遅れても自分にも周りにも影響がないなら、遅れまいとピリピリする必要はナシ!
毎回95点の出来でも仕事が回るなら、100点を出そうと神経すり減らす必要ナシ!(最近はまた“もし出来たら、これも“みたいに120点を出そうとしてる)
というわけで、また思い出したように自分の中で絶対に失敗してはいけないと思い込んでいる事を探して、敢えてミスをしたいと思います。
Photo by pixabay.com
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