June 25, 2021

仕事はサボってナンボ



労働組合に加入して思うこと

某SNSで、働き過ぎの人に対し、休憩時間や休日は先輩達が雇用者と戦ってきた権利だからいくら自分が平気でもサービス残業するのはチームにとって良くないという投稿を見ました。

自分も労働組合に入っているので、確かに規定により定められている休憩を取らなかったり仕事の遅い人(同じ組合に入っている同僚)のせいで自分の仕事が増えていることを上司に愚痴ったりするのは違うとハッとしました。

規定の休憩を取らなかったり頼まれてもいないのに早出や残業をしてしまうのは、この権利を獲得するために雇用主と交渉に交渉を重ね時にはストライキまでした先人たちの苦労を無駄にしてしまうということ。

組合員でなくても、もし自分が3人分の仕事をしてしまったら、本来あと2人採用すべきところを今いる人員で足りていると思ってしまうかもしれないし、まわりも僕が3人分の仕事をするのが当たり前と思ってしまうかもしれません。


仕事はサボってナンボ

そういえば、20年ぐらい前、日本で働いていた時に先輩にも言われたことがありました。仕事はサボってナンボだよ、と。

その先輩は完璧主義に見えたし、実際に遅くまで残業をしたり休憩も取らなかったりする人だったので意外でした。

仲良くなってから聞いた話ですが、この先輩、見える所と見えない所のメリハリをつけていたようで、いかにサボるか、そしていかにサボっていないように見えるかを大事に考えていたそうです。ここぞと言う時には遅くまで残業するのも厭わない人でしたが、大して重要でない日には仮病を使って休んでいたそうです。

この先輩は他人に対しても仕事はサボってナンボと考えていたようで、部下に指導するときも部下のメンタルを最優先で指導していました。張り詰めたゴムは切れやすいから緩みも必要、を地で行くような指導で、普通に仕事をしていては張り詰めてしまうので普段から「いかに手を抜くところを探すか」が大事と言っていました。


誰も時間を掛けろとは言っていない

別の会社に転職したときも、社長から似たとようなメッセージを言われました。

小さな会社の社長だったので、それこそ朝礼だの長い会議だの直接利益にならないことは一切興味のない方でした。

社長との距離が近くなんでも話せる関係だったので、この仕事は時間がかかるとか、あの仕事は時間までに終わらないなどと問題点を挙げると、

「誰も時間を掛けろとは言っていない、成果が出れば(売上が取れれば)なんだっていい」

と言われ、“売り上げが取れればあとはサボっててもいい”みたいな社風でした。

実際には売り上げが取れて余った時間は次の売り上げを取るために奔走させられましたが😢



まとめ:無理しない


自営業や歩合制の方々は別ですが、一般の会社員の場合、無理をすると自分で自分の首をしめることになってしまいます。

時間まで淡々と働いて、終わらなかったら「出来ませんでした」と言って良い!

◯時から〇時までというのが労働条件なんだし、人手が少ないのも僕個人のせいではありませんから。

会社のパソコンが足りないからといって個人のパソコンを使わないのと一緒。会社のパソコンが足りなければ会社が買えばいい。個人のパソコンを持参する必要はありません。時間も一緒で、作業時間が足りなければ人材派遣会社に依頼するなど、会社が調達するだけのことです。

8時間労働なのに1枚平均1時間かかる仕事を1日10枚やれと言っているのは会社の管理能力の問題。

無理をして重圧がかかってイライラして同僚にきつい口調になってしまって同僚が上司に報告でもしたらこちらが損をするだけです。

無理をせず、淡々とやって、時間になったら

「終わりませんでした。では、お疲れ様でした。」

と言える勇気を持とうと思います。


Photo by pixabay.com



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