冷蔵庫を勝手に開けるのって
他人の家の冷蔵を勝手に開けるのは良くないことというのは、洋の東西を問わず同じだと思います。
日本人は特に抵抗があると思うんですよね。
でも、カナダに長年住んでみて、カナダ人は割と勝手に人の家の冷蔵庫を開ける事に対して抵抗がないのでは、と思うようになりました。
もちろん勝手に冷蔵庫の中の物を食べちゃうとか、用もないのに人んちの冷蔵庫チェックをするとかの話ではありません。
それはカナダでも失礼だと思います(笑)。
勝手に冷蔵庫を開ける人々
カナダ人が勝手に人んちの冷蔵庫を開けるのに抵抗が無いと感じたのは、ホームパーティーでした。
※ちなみにホームパーティーは和製英語のようです。英語ではホームは付けず「パーティー」で言われることが多いです。
日本では居酒屋でもカラオケでも安く長時間飲める場所があり、かつ騒音を気にして個人の家では騒げないなどの理由で飲み会は外食になることが多いと思います。
一方カナダでは住宅事情も違うし(アパートでも壁が厚くて騒音が気にならないとか)外食事情も違うので(外で飲むと高いのはもちろんチップもかかる)、パブなどで飲むことに加え誰かの家で飲むことも多いのです。
また、友達になってすぐに家に呼ばれてルームツアー(ここが我が家です、と全部屋紹介するYouTubeでおなじみのアレのリアル版)をしてくれたり、親しくなってすぐ家に呼ぶ文化でもあります。
というわけで、日本より人を家に呼ぶハードルが低く、友達がその友達や恋人を連れてくることもあるのですが(つまりあまりよく知らない人も家に来る)家主が全員分の飲み物や食べ物を振舞うのは負担が大きいので、参加者は全員自分の飲み物(酒類)や食べ物(ポテトチップスとか)は持参するのが普通です。
そうなると、今すぐ飲む分以外の飲み物はぬるくなってしまうので当然冷蔵庫に入れておかないといけなくなりますよね。
そんなわけで「冷蔵庫に入れされてもらうね~」という感じで勝手に冷蔵庫を開けるわけです。
キッチンに集まりがち問題
「カナダでは」というより「この辺の地域(カナダ東部の小さな街)では」という話かもしれませんが、誰かの家で飲み会をすると、キッチンに集まって話しがち、という傾向があると思います。
これは「これに当てはまったらあなたも◯◯州の人」みたいな本にも書いてあったことなのですが、キッチンに飲み物を取りに来たついでにそこにいた人と話し込み、そこへ後から来た人も加わり、結局リビングルームではなくキッチンに集まって飲むようになるというこの地域の“あるある”のようです。
人によってはグラスや栓抜きを借りたり氷をもらったりすることもあるのですが、家主は単にみんなが集まる場所を提供しているだけでおもてなしをしているわけではないので、「勝手にやって」という精神のようです。
訪問する側も、勝手に引き出しを開けたりしたら悪いと家主にやってもらっていたら家主がバーの従業員のようになってしまうので「自分でやる」と思っているのもあるみたいですね。
いずれにしても、訪問者も場所を提供する人も、お互い友達関係であるのが大前提ですよ。
でもイヤなのは日本人だから?
僕自身は自宅に呼んで一緒に飲むような友達はいないのですが(偉そうに言うなw)、同居人の同僚や友達が週末に来て遅くまで飲んでいくことはあります。
何度も来ているので気心の知れた人達なのですが、勝手に冷蔵庫を開けられるのは良い気持ちはしませんね(笑)。
かといっていちいち「栓抜きある?」「グラスある?」などと聞かれても面倒なので勝手に(ご自由に)使ってもらって大いに結構なのですが。
それからカナダではあまり節約とか節電の意識がないのか、冷蔵庫をこまめに閉じない人がほとんどでハラハラしてしまいます…(庫内の温度が上がっちゃう!って)。
これは僕が日本人だからなのでしょうか。
でも、友達の家で飲む場合は、もうちょっと気楽に冷蔵庫を使わせてもらっても良いようですね。
photo by pixabay.com
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