August 12, 2021

英会話で省エネについて話す時の注意点

 




英会話で話が伝わらないときは、発音や言い回しが悪いのではなく、習慣の違いに気付いていないのが原因かもしれません。


最近省エネについて考えた時にそう思いました。

“省エネ”で実行することがカナダと日本では違うなぁと思ったんです。


カナダは、日本から見ると省エネ先進国のような印象があるかもしれません。


行政レベルでは、州ごとに色々な法律があります。日本では“お願い”程度なことが、カナダでは罰則付きの法律だったりするわけです。


そして政府や民間の団体も「環境を守ろう」のような広告を打ち出したり、民間企業も企業イメージとして環境に優しい経済活動をアピールしています。


しかし個人レベルの話となると別です。


たとえばエアコン。温度設定の目安などありません。そもそもあまり暑くならないのでエアコンが無い場所も多いのですが、オフィスなどで節電を呼びかける話は聞いたことがないですし、うちのオフィスもガンガンにかけています。寒い。

個人の違いを尊重されるカナダで、政府から「冷房は28℃」のようにお願いされることがありません。


※っていうか28℃って暑いですよね…ここカナダ東部では暑さ注意報が出ます。




そしてエアコンだけではなく、照明その他の電気代も、あまり気にしている人に会ったことはありません。

イルミネーションのような電飾を屋外で一晩中点けっぱなしな家もたくさんあるし、部屋の中でもインテリアとして電気が通る灯りを一晩つけている人にもたくさん会いました(ルームメイトとか、大家さんとか)。


そして僕が一番気になるのは、冷蔵庫。


「何食べようかなぁ」と、冷蔵庫を開けたまま中身をボーっと見ている人には

「早く閉めて!サッと取り出してサッと閉める!」

と言いたくなります(笑)。




そもそも10円20円を節約するという精神が無いようです。

日本のように貧乏を経験していない国だし、チップのようにお金は多めに払う文化だし、ギフトを贈り合う文化だし、というのが僕の見解です。


それからある人は、人口が多くないので1人1人が気を付けても大したことにならないと思ってるのだろう、という意見でした。



省エネというテーマで英会話をしていても、

「部屋の灯りをマメに消す?はて?今は省エネの話をしているんだけど…」

「節約のために冷蔵庫の開け閉めを素早く?この人は英語が本当に分かっているのだろうか…」

「オフィスの冷房の温度を28℃に?室内には何人も社員がいるのにそんなの実行できないだろうに。果たしてこの人は会話のテーマを分かっているのだろうか…。」

…のように、あなたの発音や文法や語彙には何の問題もなくても、話が見えない・入ってこない・伝わらない、ということが起こり得るのが文化の違いの恐ろしさです(←大げさ)。


国内だけでも語学としての英語の勉強は出来ますが、文化や習慣の違いで話が伝わらないこともありますよ、というお話でした。



Photo by pixabay.com

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