のんびり・ちんたら・スィートタイム
誰かに何かを依頼して、それを早くやって欲しいのになかなかやってくれないときに一緒にいた人が
「やつらはsweet timeを取ってる」
と言ったことがありました。
“sweet”なんて甘い言葉ですが、状況から「これは悪口だな」とピンときました。
辞書で詰め込むよりもしっくりくる(かもしれない)現場で遭遇した生きた英語。というわけでブログでシェアしたいと思います。
次の人が待ってるのに急いでやってくれない同僚
Sweet Timeを聞いた実例その1。
職場でのこと。僕は事務員なので書類を処理しています。
書類が処理をされる前には何工程かあるのですが、僕の前の工程の担当の人がたっぷり時間を取ってしまったためその書類が僕の所に回ってきたときには締め切りまで時間がありませんでした。
仕方がないので大急ぎで処理をしていた所、たまたま居合わせた同僚が
He was taking his sweet time
のようなことを言ったのです。
急ぎだって分かっているのに、締め切りがあるのに、自分の所で流れを止めてのんびりコーヒーでも飲みながらチンタラやってたんだろう、とでも言わんばかりの言い草でした。
実際はその工程の担当の人も忙しかったでしょうし、僕に書類を回す前に色々確認することがあったとは思いますが、同僚的には「もっと優先順位の付け方を工夫できるだろう」とか「彼の業務量から言ってそこまで時間のかかる事ではない」というようなことが言いたかったのではと推測されます。
次の人が待っているのにのんびり甘い時間を過ごしている、と嫌味を言いたくなる感じ。同僚からちゃんと伝わりましたw
YouTuberも言ってた
Sweet Timeを聞いた実例その2。
フォローしている日本在住のカナダ人YouTuberがいるのですが、その動画の中で使われていました。
出入国だったか自己隔離の終了の認定のためだったか忘れましたが、例の感染症の陰性証明が必要で、それがないと行動が起こせないというときのこと。
それさえあれば次の行動に移せるのに、その機関が1週間だか2週間だか一般的な検査機関より時間を要しているということで(このYouTuberは諸事情により2020年以降も日本と数か国を行き来していてたくさん検査や自己隔離を経験している)、
They are taking their sweet time
のようなことを言っていました。
これを聞いてこのSweet Timeというのは先に挙げた同僚個人の言い方じゃなくて、ちゃんとした英語の表現なのね、と思ったのでした。
まとめ
時間がかかるとか、時間をとるという言い方だと take time がありますね。
- It takes time それは時間がかかるのよ。
- Take your time ゆっくりやって。
でもこれを
- He was taking his time
- They are taking their time
と言ってしまうと、じっくりやっている、丁寧にやっているといった印象にもなり、嫌味な感じが出ません(笑)。
これに sweet を付けて taking his/their sweet time と言うと、確かに嫌味が出ますね。
この“sweet”が甘いお菓子や砂糖たっぷりのコーヒー・紅茶のイメージなのか、はたまたイチャイチャしている甘~い状態の事なのかはわかりませんが、とにかく嫌味、批評、陰口に使うには良いみたいですね。
Photo by pixabay.com
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