August 13, 2020

静かに!Be Quiet! とは何様だ

 





■誰でも知ってる Be Quiet


「『静かに!』を英語で言うと何ですか」
という質問をしたら、おそらく公立中学で英語を勉強した多くの日本人は
「Be quiet」
と言うんじゃないかと思います。

アイドルグループの歌にも Be quiet という歌詞が出て来てそう思いました。

それぐらい基本的な表現ですよね、ビー・クワイエットって。

でもこれ、実は割と横柄に聞こえてしまう表現で、ちょっと気を付けた方がいいなと思います。




■リアルな英語はもっと丁寧?


ニュージーランドで小さな子供のいる家庭でホームステイをした時にあることに気付きました。

親が子に丁寧な言葉遣いをするのです。
please をつけて注意をして、子供が聞き入れたら thank you と言っていました。

これはその家庭だけではなく、近所の小学校にボランティアとして運動会のお手伝いをしたときも、先生たちもそう発言していたのを見ました。

もちろん子供が危険な事をやりはじめた時などに
「やめなさい!」
と大声で叱る時は別ですが、それ以外の普段の注意は丁寧なのです。

子供が乱暴な口のきき方をしないような教育なのかもしれません。

「静かに!」と言う場合、Be quiet ではなく
「Quiet, please」 と言って、静かになったら「Thank you!」と言うような感じです。




■中学校で Be Quiet


帰国後は英語教育関連の会社に就職したのですが、業務の一環として小中学校の授業見学がありました。

ある中学校での授業見学のこと。その時は市主催の研究授業で見学者も多く、生徒のみなさんがちょっとざわついていました(ごめんね大勢で押しかけて)。

その日は英語で英語を教えるという試みだったので授業をしていた先生は英語で「静かに!」と言ったわけですが、それが
「Be quiet!」
でした。

ちょっとビックリしました。そこまで強く言わなくても…と。先生にそんなつもりは無かったのかもしれないけど、そこまで威張らなくても良くない?みたいな印象を受けました。

とは言っても僕はネイティブではないので気のせいかと思っていましたが、授業後のディスカッションで同じく授業を見学していたオーストラリア人が感想を求められたときに

「なんていうか…その…先生は大変お厳しくていらっしゃる(意訳)」

みたいなことを言葉を選んで言っていました。直接的な表現にびっくりしたような感じでした。




■上下関係の文化ゆえ気付かないパワハラ?


多くの人が Be quiet と言いがちなのは、そもそも日本語の「静かにしなさい!」が頭に浮かぶからなんですよね。

静かにしなさい!と言って良い文化なんです。

でも英語圏では、最近からなのか昔からなのかはわかりませんが、怒鳴ったり大声で叱ったりすることは暴力として扱われたり、少なくとも分別のある大人がすることではないとされる風潮があります。

また、普段は皆さん意識していないかもしれませんが、日本では年上には敬語を使うなど年齢による上下関係が特に厳しくもあります。

一方英語圏では、子育ての方針なのか、はたまた人権に対する意識なのか、子供達にも一人前の人間として平等に扱おうというような風潮もあります。

何が言いたいかと言うと、一方的に「静かに!」と怒鳴るようなシチュエーションが無いようなのです。

日本では年上の人が年下の人に怒鳴ったり注意するのは当たり前のことですが、英語圏では、少なくてもカナダでは、誰かに言ったりしたらそれはもう喧嘩です。セキュリティー(ガードマン)を呼ばれるレべル。

Be quiet! 静かにしなさい!

という「命令」よりは、同じ大声を出すのでも

Listen up, people!
Please listen!
Can I have your attention!
(この辺の表現あんまり自信ないですがw)

のように「お願い」をするようなことが多いと思います。



今回のこの中学校の先生の例においては、あえて教科書に出て来る表現を使った説も僕の中ではあるんですけどね。


研究授業って先生方は前から準備されるらしいから、おそらくそうかな。








August 12, 2020

本当に児童はPupilsで生徒Students?細かい事は気にするな!

 

※画像は本文と関係ありません。
揚げたモッツァレラチーズ、オニオンリング、そしてポテトのチーズ乗せ。




■ホームステイでStudent


大昔のことですが、ニュージーランドでワーキングホリデー(略してワーホリ)してました。 

ワーホリの最初の1ヶ月は、現地に慣れるためにホームステイ付きの語学学校に通いました。

自分の中では、学生ビザで来てる人達とワーホリビザで来ている自分達には大きな違いがあったのですが、ホームステイ先の人から見ればどちらも同じ語学学校から宿の提供を依頼された students 。

当たり前ですがホストファミリーは学生ビザの子もワーホリの僕も分け隔てなく“students” と呼んでいました、

「students が~」という話になると
「あ、僕ワーホリです…」
と言いたくなりましたが、英語を学びに来た人達という文脈だから間違いではないですよね。


■ワーホリなのにStudent?


ニュージーランドでのワーホリの最後の数か月は学校にも通わずバイトもせず、シェアハウスに滞在していました。

そこのシェアハウスはニュージーランド人のオーナーが同居していましたが、それ以外は日本人が自分を含め3組いました。

1人は学生でフルタイムの語学学校に通っていましたが、自分ともう1人は特に何もせず(旅行とかしてた)、身分的にはとてもじゃないけど学生とは呼べるものではありませんでした。

それでもオーナーは我々日本人3人を呼ぶときに「students」と言うんです。学生向けに部屋を貸していたし、語学学生もワーホリも英語を学んでいるし、なんならワーホリビザで学校も行けるし、まあ目くじら立てることでもないですよね。


■児童か生徒か


そんな「ネイティブはなんでもかんでもスチューデントと言う」という思い込みのあと、帰国して英会話講師派遣の仕事に就いたのですが、そのせいで細かい事は気にならず外国人英語講師への書類はすべて「students」としていました。

でも、ご存知の方も多いと思いますが、小学校は「生徒」ではなく「児童」なんですよね。顧客、つまり学校や教育委員会へ提出する書類では使い分けないといけませんでした。何しろ小学校に「生徒」は居ないのですから。

とはいえ英会話講師は当社で採用した人たちなので、彼らに渡す英文の書類は内部文書なわけです。そしてウチの会社には海外での事務経験のある人はおらず、誰かがビジネス英会話の言い回しを知っているわけでもなく、基本的にメールも文書も日常会話レベルの直訳英語で「意味が通じれば良い」という社風でした(今考えると恐ろしい…外国人従業員とのトラブルは日常茶飯事でした)。

上記の2つの理由(僕のワーホリでの“students”経験、細かい文法や語彙チェックにコストをかけない社風)で、英会話講師の派遣先が小学校、中学校、高校、公民館、一般企業、カルチャー教室など色々な所であっても授業を受ける人はすべて「students」と書き記していたのですが、中途採用の年配の男性から児童はpupilsではないのかという指摘を受けました。

その方は僕のような海外でヘラヘラしながらノリで英語を覚えちゃう人ではなく必ず辞書で確認するようなきちっとした方なので英語の児童と生徒の違いが気になったようです。

その時は
「社長の確認が取れてますので大丈夫ですよ☺」
とだけお伝えしましたが(その会社では英文では何年も 児童・生徒問わずstudentsという表現を書面で使っていた )、ちょっとモヤっとしました(別に全部ひっくるめてStudentsでいいじゃん、と)。



■細けぇことは気にすんな



契約書のように言葉の書き方が命取りになるような文書は別かもしれませんが、英会話のレッスンプランとか、日常的なメールとか、日々のやりとりにおいては厳密なこだわりはいらないと思います。

のちにカナダでも英語学校で働くことになりましたが、その時は基本的に「Students」でした。厳密には「学生」以外にも「留学生」「語学学生」「短期留学生」「交換留学生」「受講生」「受講者」その他いろいろありますが、よほど特別な文脈でなければ「Students」と呼ばれていました。特にネイティブがノンネイティブに話す時は敢えてシンプルに「Students」と言っていた気がします。

業務連絡などの内輪の話のときに、スタッフやインストラクターが「Students」以外にどう受講者たちを陰で呼んでいたかというと、

kids

でした(ズコーっ!)。そこの学生はほぼ10代でしたので。

そう言えば口語なら「子供たち」って言えますもんね。児童も pupils より children の方がより口語的で自然かもしれません。

これぞ「生きた英語」って感じがしませんか?あまり辞書の英語にとらわれなくても良いのかもしれません。
 


 






July 27, 2020

アイスモナカを英語で言うと








これには異論反論あると思いますが、今回持論を述べさせてください(いつも持論しか述べてないっちゅうねん)。




アイスモナカを英語で言うと、面倒くさいだろうなあと思っていました。

まずはモナカを英語で説明しなければいけません。
あの包んであるやつは何て言うの?小豆は?

そもそもモナカ(最中)は和菓子ですから、英語にありません。

カナダやアメリカで似たようなものがあればいいんでしょうけど、あいにくないと思われます。


でも、カナダで生活をしていて気づきました。

アイスクリームをクッキーで挟んだ、アイスクリームサンドイッチ(ice cream sandwich) と呼ばれるアイスクリームが売っていますが、クッキーと言う普段常温で食べるお菓子と、アイスクリームの冷たい食感のハーモニーが、まるでアイスモナカを食べているような感覚なのです。

なので、ガリガリ君みたいなタイプのアイスキャンディーでもなく、上の写真のようなアイスクリームだけのものではなく、アイスモナカが恋しい時は、アイスクリームサンドイッチのジャンルから選んで買います。



もし日本でアイスモナカを指さされてあれは何?どんな味?と言われたら、日本のアイスクリームサンドイッチですと言って差し支えはないと思います。




これは翻訳で言うと“原作に忠実な訳ではなくかなり飛躍した訳でファンから叩かれるパターン”だと思うのですが、普通にアイスモナカを指差されて「あれは何?」と聞かれて、

「あれはねウエハースの素材のなんちゃらかんちゃらでレッドビーンズをこれこれこういう風に加工して作った小豆と呼ばれる甘いなんちゃらかんちゃらでかくかくしかじか」

と言うぐらいなら

「あぁ、あれね。日本のアイスクリームサンドイッチですよ。」

ぐらいに言った方がコミュニケーションは円滑になるんじゃないかと思っています。



蛇足ですが、アイスクリームはアイスと略せません。アイス言ってとしまうとアイスキューブ、つまり氷のことになってしまいます。





July 26, 2020

海外のファミレスにドリンクバーはあるの?



■ ファミレスなんてTVディナー?


日本に居た頃、カナダ人の友人にファミレスに行こうと提案した所、ファミレスはTVディナーを出すだけの店なのでいやだと言われました(チェーン店ではなく個人経営のレストランがいいとのこと)。

TV(ティー・ヴィー)ディナーとは、調理済みの冷凍食品のことで、電子レンジから出したらそのまま移し替えることなく食べられるもの。

ファミレスでアルバイトしたことがありますが、確かに本社から送られてくる冷凍の食材が多いです。そして全て同じ工場で作られているのか、どの店舗も同じような、判で押されたような仕上がり。

確かにファストフードのように全て画一的で、どの店舗も同じ味で、新しい発見や驚きはありませんが、低価格で、セットメニューが多くて、ドリンクバーで飲み放題、長居ができるということでファミレスが好きな自分にとっては、ファミレスへは行きたくないという意見にびっくりしたのを覚えています。



■ 現地のレストランはこんな感じ


僕が住んでいる町は田舎なので、レストランのほとんどはチェーン店ではなく個人経営の店で、感覚的に言えばファミレスが普及する前の日本のような感じです。1980年以前のような感じですかね(あまり記憶にありませんが)。

個人経営の店は大手ファミレスのように本社から冷凍食品が送られてくるわけでもなく、フレンチフライひとつとっても各店舗でカットしなければならないので大きさがバラバラだったりします。

またそもそもレストランの提供するサービスは食材だけではなくお客様のおもてなしだったりするので、料理を運んでくれる、飲み物のおかわりを持ってきてくれる、というもレストランでは省くことのできないサービスだったりします。

そのサービスを提供しないということはお客様からチップをいただくことができなくなってしまうのでドリンクバーにしてしまうとウェイターやウェイトレスの収入が下がってしまうと思われます。

僕に言わせれば、ドリンクバーを希望する人は何でレストランに行くの?という感じです。席に着いたまま食事や飲み物を持ってきてもらう(サーブしてもらう)というのもレストランを利用する理由の一つなので。

とはいえパンのおかわり自由とかサラダバーとかでお客さんが自ら席を立ってに取りに行くスタイルのレストランもあるのであれなんですけど。




■ 海外のファミレスにドリンクバーは…おそらく少ない!


英語でもファミリーレストラン(family restaurant)という言葉はあります。日本語でファミリーレストランといえば全国チェーンのいわゆるファミレスのことを指すと思いますが、英語の場合は文字通り「家族向けレストラン」という意味であって、必ずしもチェーン店とは限りません。

家族向けレストランというのはどういうことかと言うと大人から子供まで対応できるメニューを提供しているということになります。

僕が住んでいる町に全国展開しているようなチェーン店はおそらくないのと、カナダ全土のレストランについて知ってるわけではないので「カナダではこう」と断言することはもちろんできませんが(ましてや「海外の」とか)、一般論として、カナダには日本のようなファミレス(全国展開をしている、メニューに写真がある、低価格)は少ないということ、そしてドリンクバーというシステムはあまり普及していないことは間違いないと思います。





■ 個人的には一時帰国をしてまでファミレスに行きたいとは思わない…


低価格で長居ができるファミレスはもちろんメリットはありますが、ファミレスは行く前からその店がどんな感じか既にわかっているし、店舗ごとの個性がないのでワクワク感があまりないと個人的には思っています(子供の頃はファミレスに行くのが楽しみだったけど)。

今となっては先に述べたカナダ人の友人のファミレスではないレストランに行きたいと言っていた気持ちがよくわかります。

確かに行く前からどんなメニューが出てくるか想像がつくし、工場で作られた画一的な冷凍食品と言っちゃあそれまでですからね。

とはいえ、数年前に一時帰国した時に、20年ぶりに会った友人と24時間営業のファミレスで、当時のように深夜2時ぐらいまでドリンクバーをおかわりしながら懐かしい話をしていた時は
「そう、これこれ。こういうの。懐かしい。」
て思いました。


だからドリンクバーのことディスってないからね!





July 23, 2020

貧血を英語で







昔から貧血気味で、食べ物に気を付けないと大人になっても貧血の症状で気分が悪くなることがあります(病院行け)。

というのを英語で言う機会が何度もあるので、そのたびに辞書で調べるのですが、何回調べてもうろ覚えです。加齢による暗記力の低下⁉

辞書によると anemia というようです。

カタカナでアネミアと覚えていますが、どうやらアニーミアと発音するようです。

このように、「アネミアと書くけどアニーミアと言う」みたいな、はっきりしない覚え方だからなかなか記憶が定着しないのかもしれませんね。

普段からテレビや職場で耳にしていれば、きっとバシッと覚えられると思うのですが。





ちゃんと「貧血」と通じたことはあまりないのですが(笑)、それはきっと自分のはっきりしない発音のせいだけではなく、文章でズバッと言わないからではないか、とも思います。

「頭痛」のようによく口にする言葉なら

I have a headache 

と言えますが、anemia という言葉だけを知っていても文章で言えないと英会話では役に立たないようです。


とりあえず自分は万年貧血気味の場合、

I'm anemic

という文章で覚えようと思います。

そして鉄分を多く含む食べ物を摂ってコーヒーを控えます…(英会話に要らない情報w)。




July 21, 2020

Thank you と Thanks to you





Thank you だと、ご存知の通り「ありがとう」という意味になりますが、Thanks to you では「あなたのおかげで」という意味になります。

面白いですね。







今更説明するまでもありませんが、 Thank you はそれで完成する一行です。

それに S をつけた Thanks to you ですが、日本語訳の「あなたのおかげで」と同じで文章としては完成しません。

Thanks to you, I was able to go there.
→あなたのおかげでそこへ行くことができました

でも、It's をつけて
It's thanks to you.
にすると、「あなたのおかげです」という意味になります。



なお Thank you に I をつけて、もっと大げさにすることができます。
I thank you. 

「ありがとう」と話しかける場合は、対象はyou になりますが、話し相手に他の誰かに対しての感謝の気持ちを表現するならば、

I thank him
I thank her
I thank them
I thank my sister
I thank my classmates
I thank my friends

と表現することもできます。





全然関係ないけど音声入力はすごく楽ですね。Google Chrome で入力してますが、早口で喋っても全然理解してくれて漢字も的確に変換してくれるので入力がすごく楽です。

July 20, 2020

英語名のススメ











■ ニックネームは自分でつける


英語を勉強して色々な人に会って、英語圏の人は自分のニックネームは自分でつけるということに気付きました。

例えば Michael さんが Mike で行くのか Mikey で行くのかそれともそのまま Michael で行くのかは本人が決めるようなのです。 

ちなみに英語で「私はMikeで行きます」と言う場合は
I go by Mike.
です。
Call me Mike 
と同じような意味です。

もちろん子供の頃は自分で決められないので、周りの大人が呼ぶ愛称があるようですが。



■ 英語名でもいいじゃない

日本では基本的にあだ名は周りの人が付けてくれるもので、自ら名付けるのはちょっとハズカシイ感じがするかもしれません。

英語圏では逆に、呼び名を言ってくれないと周りが困惑することがあります。
  • ウィリアムと言ったけど、ウィルとかビルとかニックネームはあるのだろうか
  • うっ、あまり聞いたことない名前…復唱できない…
そんな場合、自己紹介の時に

        Please call me _______.

と言ってくれるとホッとしますよね。

語学学校で、日本人が突然「ブリトニーと呼んで下さい」と言い始めたら「あの顔でブリトニーだって」「スター気取りかよ」などと失笑されてしまう場面に出くわしたことがあります。

実は僕もそう思っていました。

親が英語名でもないのに、帰国子女でもないのに、クリスチャンでもないのに、そう思っていたけれど、今思えば本人が Please call me Britney と言っているのを他人が「いや、お前はブリトニーではない」と言うのはおかしな話です。

芸名やアーティスト名って、ツイッターのユーザー名、ユーチューブのアカウント名だって自分たちでつけた名前なのに、おかしくはないですよね?そんな感じでブリトニ―でも何でも読んで欲しい名前をつけましょう。


■ おすすめの英語名


英語名をつける時によく言われるのが、日本人としてのアイデンティティを失ってもいいのか、外国人に合わせて自分の名前を失ってしまってもいいのか、というような意見です。

でも、最初に言ったように、自分でつける名前であれば、植民地になって母国語の名前を失ったのとは違い、あくまでも自分の意思です。

ユーザー名、アカウント名だって、別に SNS の運営会社に強要されて本名をねじ曲げられているわけではありません。

これは日本人対英語圏の人という構図ではなく、他のどの国の人でも同じです。発音が難しい国の人が自己紹介をして、こちらが名前をお呼びできない場合、◯◯と呼んでください、と言ってもらえると助かります。

英語圏の人の名前でも、発音が難しい場合もあります。ありがちな名前かもしれないけれど、聞き取りの不審者には難しい名前だってあります。そんな時にニックネームを言ってもらえるとやっぱり助かります。

例えばタカヒロさんならTakaではなく、英語っぽいTucker(タッカー)なんかはどうでしょう。 

もしエミさんだったらEmi じゃなくてAmy(エイミー)とかエリさんなら Ellie(エリー)とか。
 
全然似てなくても、最初の一文字さえあってればもうOKでしょう。


■ 英語名は便利



オンライン英会話レッスン家や、スクールで英会話レッスンを受けてる人は、是非今日から英語名で名乗ってみましょう。

僕は英会話スクールでは恥ずかしくて本名でやっていて、英語名でやるのは、留学したら、就職したら、移民手続きが完了したら、と思っていながら結局タイミングを逃してしまいました。

一時期途中から名前を変える宣言をしてみたのですが、周りの人も混乱するし、自分が呼ばれても気づかないこともあったし、やっぱり自己紹介の時にすでに英語名を持っているとスムーズにいくと思います。

講師が毎回変わり、自己紹介がつきものの英会話のレッスンは絶好のチャンスです。

スクールに限らずこれから新しい人達に会う機会があるみなさん、ぜひ英語名を持ってみませんか?



July 12, 2020

「今日は暑い」は today is hot で本当にいいの?





「今日は暑い」を英語にすると、シンプルで簡単そうですよね。

Today is hot. 

でも…。よくよく考えると、なんとなく変じゃないですか?


Today is Monday ←わかる(“今日は月曜日”)
Today is a provincial holiday←わかる(“今日は州の祝日”)
Today is a national holiday←わかる(“今日は国の祝日”)
Today is hot ←なんか変


上の3つはカレンダーにあることなのに気温はカレンダーに無いから?
上の3つは前から決まっていることなのに気温はそうじゃないから?
上の3つは一日の間で変わらないのに気温は変動するから?


専門家ではないので詳しいことはわかりませんが(なら英会話系のブログを運営するな!)、結論から言うと、Today is hot よりも、

It's hot today.

の方が自然です。


「暑い」という感想は It's hot だけで完結します。なので「暑いです」と言った後に「今日という日は」を補足的に付けている感じ。

(説明が下手なので説明すればするほど読者が混乱してしまうパターン…?)




Today is _____ は時と場合を選ぶかもしれませんが、It's ______ はとりあえずいつでも使える安全牌です(ただし単数系&現在形に限る)。

It's Monday today.
It's a provincial holiday today.
It's a national holiday today.
It's hot today.


というわけで、主語が見つからなかったらとりあえず It's と言っときゃぁ安泰です(テキトー)。 

July 11, 2020

英語が下手なら、良い聞き手になれ









■ 英会話でも、「話し上手は聞き上手」


日本人でもそうですが、相談をしているようで実はただ聞いて欲しいだけ、という人はよくいますよね。

良い相談相手というのは、じっくり話を聞いてくれる人。例え適切なアドバイスでも、話も聞かずにズバッと提案をしたら「あの人は何もわかってない」と言われるでしょう。

顧客からの苦情も、まずは言いたいことを言わせてあげるのが基本ですよね。ロクに話も聞かず謝罪だけしたら「謝れば良いってもんじゃない」と火に油を注ぐことになるのがオチってもんです。

よく、ネイティブスピーカーの友達と話す機会があったなど、英会話の実践の場で上手く話せなかったと落ち込んだ話を聞きますが、もしかしたらお友達はたくさん聞いてもらえてスッキリしたかもしれませんよ?





■ 多くを語らず聞いてくれる上に時々確認してくれる



以前友達に「You're a good listener.(君は聞き上手だね)」と言われたことがありました。理由を聞いてみると、じっくり話を聞いてくれる上に、分からない所は質問してちゃんと話を理解しようとしてくれているから、というのです…ちょーウケるんですけどwww

そもそも、その友達の言う事は7~8割程度しか理解していませんw なぜなら仕事の話と違い話題の範囲も広い上に、いきなり突拍子もないことを聞かれることもあるからです。なので、真剣に聞くしかありません。

そしてすべてのトピックに対して自分の意見があるわけでもなく、またその分野の表現を知っているわけでもないので、気の利いたことは言えず相槌を打つのが精一杯なのですが、それが「余計な事を言わず聞いてくれている」というよう感じるようです。

繰り返しますが7~8割程度の理解度ですので(笑)、途中で確認しないと話についていけなくなってしまいます。

ですから
「つまりその『She』っていうのはさっき言った管理人さんってこと?」
「◯◯◯ってどういう意味?」
「その地名聞いたことはあるけどここから遠いの?」
などど途中で確認しなければいけないのですが、それが「ちゃんと理解しようとしてくれてる」という印象につながるようです。


■ 隙あらば自分語り、をしない


英語を話せるようになる、という意識のあまり、外国人の友達と語らいの場になった時に、自分が話すことばかりに集中してしまうことがあるかもしれません(「語らい」って表現の昭和感…)。

やっぱり会話はキャッチボールなので、相手にも話させる、聞き役に回る、ということも考慮しないといけませんね。

友達やその他、世間話の相手は、スピーキングのテストの試験官ではないのでこちらが話す量は気にしなくても良いはずです。

隙あらば自分語り、では、聞いてるほうも疲れてしまいます。ましてやノンネイティブの片言の英語ですから。



■ 無理に話さなくても良いんだ


英会話の練習をしている人にとっては、話すことは大事です。それでも、スピーキングのテストでもない限り、人間対人間の会話だということを忘れてはいけません。

いかに自分が話せないか落ち込んだ後、友人に聞き上手だと言われたことは目から鱗でした。

確かに自分の接客業の経験からいっても、心理学のクラスで受けたカウンセリングに関する内容でも、聞くということは話すのと同じぐらい大事なことだということを思い出しました。

というわけで、英会話の実践の場であまり話せなかったとしても、今日は聞くことに徹することができた、聞き上手だった、と思えればいいじゃないですか。ま、あんまり気にすんな、てことです。







July 8, 2020

動詞を克服する方法


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■日本語があやしくなってきている


個人的な話ですが、最近日本語話してないんです。

去年帰国して以来、ずっとw

というわけで、自分が知っている言葉以外、頭に浮かびません。

なので、ネット記事や各SNSへの投稿やコメントを読むと、動詞に感心させられるのです。ああ、こう言うのか、と。



■自分が使わない動詞を再発見


自分はこう言う→ネットで見た表現、の順で、例を書き出してみます。

検索する→検索をかける
重圧である→重圧をかける
発注する→発注をかける
メールする→メールを打つ
マウンティングする→マウントを取ってきた
冷え性を改善する→冷え取り
肩甲骨のストレッチをする→肩甲骨はがし

最後の2つはちょっとアレですねw


特に誰とも話さず、脳内での自分との対話だけの生活を長い事しているので、ほぼ「◯◯する」で済ませているのがわかりました…。

なので、ネットのコメントなどで他の人が「◯◯をかける」「◯◯をとる」など、「◯◯する」以外の動詞を使っているのを見ると、色々な言い方があると勉強になるのです。




■動詞を変えると文章が生き生きする


先日の記事にも書きましたが、言い方を変えると同じ内容でも違った印象になりますよね。

上の例で言うと、「マウントを取る」の「取る」には感動すら覚えました。

こう、何て言うか、相撲で相手の力士のまわしを取るような、主導権を握るような、こちらが何も言えなくなるような状況にするような嫌な感じが伝わってくるじゃないですか。

きっとこのブログが平坦でつまらない理由は、使われている動詞にも問題があるのではないか、と思うんです。

「◯◯する」ばかりで、文章に奥行きがないというか、色彩がないというか、ジェットコースターにならない(英語ではローラーコースター)。

「検索をする」を「検索をかける」にすると、コンピューターが1つ1つのデータを瞬時に照会してピコピコ音がなって両側にミシン目と穴の開いた長く繋がった用紙にジジジジジっと印字されるイメージがするじゃないですか(いつの時代のパソコンだよ)。



■動詞を克服する方法



英語の勉強を始めたばかりの頃は、動詞が苦手でした。

英会話(スピーキング)としてフレーズごと暗記していた頃はそれほど苦手意識はありませんでしたが、問題集とか参考書とかの机に向かって覚えるのが苦手でした。

でも当時は英会話スクールに通っていたので、レッスンで使えそうな表現は、「使える!」と思って自ら積極的に覚えていました。

当時はカタコトだったので(今も!?)、
「これを言えばちゃんと通じそう!」
と思うと勉強にも身が入るというもの。

make, take, get などの違いのまとめなど、参考書などで見た時は「どっちだっていいじゃん」とか「メンドクサ」としか思えなかったのですが(笑)、もっとちゃんと伝える、文章に奥行きを、彩りを、雰囲気を…(芸術家かw)みたいに思っていたら、動詞が怖くはなくなりました。

というわけで動詞を克服する方法は、「覚えればより正確にニュアンスを伝えられるようになる」と思って頑張る、でした(これ動詞に限らない…自己ツッコミ)。



July 5, 2020

読めない単語は覚えられない


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■忘れた単語を音で思い出す


久しぶりに、手書きで“顔”という漢字を書こうとしたときのことです。「彦」まで書いて、手が止まってしまいました。

彦は「へん(左側)」だったか、それとも「つくり(右側)」だったか…。そもそも「彦」に何だっけ?

そのとき「ひこページ」という言葉が浮かびました。

そういえば中学生の頃、同級生のH君が、顔と言う字が彦(ひこ)と頁(ページ)から成り立っていることにウケて、

「ひこぺーじwww」

とみんなで言い合っていたのが頭の中に残っていたのかもしれません。

自分で言えるようなフレーズは、割と頭の中に残るものですね。



■覚えられない単語は音で覚える


これと似たような話があります。

今の職場で、システムのデータ入力や検索に、わけのわからない文字列が使われるのですが、それは意味を成さない子音のまとまりなので暗記は難しいものです。

なので、ブックマーク機能を利用するか、メモをしておいてその都度参照するしかないのですが、後輩に質問されたときや、上司に説明されたときは大変です。

ところが、僕は自分でも驚くぐらいスラスラとその文字列が言えるのです。理由を考えてみたら、僕は新人担当を押し付けられがちなのですが、新人たちに何度もその文字列を読み上げていたのがどうやら良かったようです。

(例えて言うとQWERTYUIOPみたいのをキューダブリューイーアールティーワイユーアイオーピーと何度も何度も言っているうちに見なくても言えるようになった、みたいな)




■音で覚える英単語


中学生だった頃、テスト前に英語をカタカナで覚えたりしませんでしたか?

Wednesday→ウェッドネズダイ
Japanese→ジャパン・イー・エス・イー

音で覚えると、テストの時に書けるんですよね。



社会人になって英会話スクールに通うようになってからは、筆記がなかったので綴りは覚えようとはしませんでしたが、単語はひたすら音で覚えました。

スクールで買わされた…いや、購入した、音声教材のCDを常に聞いたり(習ったセクションのみリピートしてました)、車の中ではラジオ英会話に続いて発声していました。耳だけで覚えたので綴りがわからないという難点はありますが、知ってる単語が増えて英会話に大きく役立っています。




■まとめ


visual learner (見たほうが覚え易い人)と auditory learner (聴いたほうが覚えやすい人)がいると言われるように、効果的な単語の覚え方というのは人によって違うのでしょうけど、覚えたい単語や、覚えたいアルファベットの順番、語呂合わせなどは、実際に声に出して言ってみると意外と定着するかもしれません。