June 11, 2021

ドラム式洗濯機でうまく脱水できないのを解決した話

 




日本なら進学や就職で一人暮らしを始める人に洗濯機は必需品ですが、カナダでは賃貸住宅で洗濯機を買う人はいないと断言しても良いと思います。

普通のアパートには洗濯機を置く場所も専用の蛇口もありません。

たいていアパート内にランドリールームがあり、硬貨なり専用のプリペイドカードなりで動く洗濯機と乾燥機を使うことになります。

もしアパート内になければ、コインランドリーに行くことになります。

つまり個人で洗濯機を買うのは家やマンションを購入した人ということになるので、それなりに経済力のある人になります。

というわけでカナダでは日本のように1人暮らし用の手ごろな洗濯機は販売しておらず、カナダで見かけるのは業務用のように見える大きくて頑丈そうなものばかりです。

そもそも洗濯機は電気屋さんでは展示しておらず、ホームセンターのような物置や車庫を扱っている店が扱っています。あ、あとは家具屋でも売ってますね。




というわけでカナダでお目にかかる洗濯機はたいて大きくて頑丈そうで上の写真のようで、ドラム式も多く見かけます。

僕はアパート内のコインランドリーを使用しているのですが、ドラム式です。

日本国内に住むのと違って、賃貸の人は縦型かドラム式かという選択に縁が無いんですよね。コインラインドリーですから。



さて、今回の記事のタイトルにもしましたが、上手く脱水出来ない問題。

普通の選択では問題ないのですが、バスマットを洗うと、洗濯が終わっても全然脱水されていないのです。

そしてビショビショなので乾燥機に入れても完全には乾かず、乾燥が終わっても湿っています。

いつもその状態なのでだんだんバスマットを洗うのを先延ばしにしてしまっていました。



さすがにずっと洗わないのは困るので、グーグル検索してみました。

その結果、ありがたいサイトを発見!

こちら↓

その1:キーッ!ドラム式洗濯機で脱水が終わらない!片寄りエラー!?対策は!?

その2:ヤフー知恵袋

どうやらバランスが悪かったようです。


バスマットは他の衣類と一緒に洗いたくなかったので単品で洗っていたのですが、試しに古くなったタオルと一緒に洗ってみたところ!なんと!脱水成功しました!

そして感想もバッチリでした。

ふっかふかに仕上がりました~☺

サイトの管理人さん、ありがとうございました!


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June 10, 2021

年を取るのは悪くない



20代の頃は、40歳とか50歳とかになったら、人生ももう楽しい事なんかないんだろうな、と思ってました。

その頃(20代の頃)、実際にそのぐらい年齢(40代、50代)の方々が書いたエッセイやコラムで、

  • この年になってようやく人生を楽しめるようになったとか
  • 肩の力が抜けて、これから歳を重ねて行くのが楽しみ
  • 若い頃には戻れるとしても戻りたくない

のようなことを読んでも、強がりとしか思えませんでした。


でも最近、自分でもそう思うようになったんですよね。


これを読んでいる若いあなたに(若い読者はいるのか?)、なぜ中高年になるのが悪くないのか、以下、説明してみようと思います。


■経済

ちゃんと貯金をしていれば、若い頃よりははお金は増えてるはず。僕の場合は貯金をはたいてワーホリに行ったり留学をしてしまっているので参考にはなりませんが(涙)、貧乏留学生だった10年前を考えると気持ち的には楽になっているので、人と比べたらアレですが、過去の自分と比べるとマシになっているのは年を取ったからこそ、です。


■音楽

歳を取れば取るほど、知ってる歌が増えます。

今の20代の方は、ちゃんと覚えていて口ずさめるのは2010年代以降の歌しかないと思いますが、僕は80年代アイドルやアニメ主題歌、90年代に連発されていたミリオンヒットやドラマ主題歌、00年のCMソングなどもリアルタイムで良く聴いていましたから、“聞いたことがある”というレベルじゃありません。ガッツリ歌えます。

なのでサブスクでもYouTubeでも聴きたいと思う楽曲がたくさんあって一生楽しめます。きっと日本に帰省してカラオケに行っても歌いたい曲がたくさんあることでしょう。これも年を取ったからこそ。


■趣味

楽器でもスポーツでもイラストを描くのでも、長く続けていればそれなりに上達します。もちろん期間が長いだけではそれを仕事にすることは出来ないかもしれませんが、趣味として個人として楽しむ分には十分です。

僕は絵を描くのが好きで長い事ノートの隅に落書きを描くような生活をしてたのですが、最近ペンタブを買って絵を描き始めたばかりのときに既に楽しかったので“長年の”落書き生活があってこそだと思いました。


■海外生活

ここでやっとこのブログのテーマらしい話。海外に住んでいても別にシリコンバレーで最先端のエンジニアというわけでもなくカナダの田舎で無駄に年を取っているのがコンプレックスでしたが、最近SNS等でチラっと見るカナダ在住の若い人の「カナダって◯◯でビックリ!」というのを見ると、年を取ってる分だけカナダでの経験値が増えて生活で驚くことや困ったことはなくなったなと思いました(その分ブログのネタに困ってますが)。


■英語力

このブログのテーマその2。カナダで仕事をするようになってからは英語そのものの勉強はしなくなってしまったし(英語の教材を使って勉強してはいない)、英語圏で仕事をしているといっても毎日同じ事の繰り返しなので新しい表現や単語などに出会うこともなくなりつつありますが、それでも歳を重ねて昔よりは英語での会話が楽になりました。




年を取れば取るだけ各分野で蓄積が増えていくので、ありきたりな表現ですが、年を取るのも悪くないなって思います。


もしこれを読んでいるあなたが若ければ、年を取るということはたくさん経験や知識や慣れが積み上がっていくことだ、と中高年になるのを楽しみにしていてください。


英会話に伸び悩んでいても時間が味方してくれるので(貯金と一緒)、気長に続けましょう。


そして実際に外国人と英会話をしたときのネタにもなるので、お絵描きとか、スポーツとか、盆栽とか、若いうちから趣味を持ちましょう。途中で中断しても、中高年になったときに感覚を思い出したりしますよ。


ペンタブを買ってお絵描きを始めた時に“昔取った杵柄”ってこういうことを言うのかと思ったので。


(最近ブログの内容が年寄り臭くてすみませんw)







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June 7, 2021

人生が変わった瞬間


 



このブログは、“おじさん上司が飲み会の席で若い社員に何度も話すしつこい昔話”な立ち位置を目指しているので(目指すな)、そんな風に読んでもらえたら幸いです。




誰しも人生が変わる瞬間って、あると思います。

その時は気付いていなかったかもしれません。単なる偶然だった場合もあるでしょう。

例えば学校選びとか、就職・転職などは、

  • ただ周りに流されてそうなった
  • 切羽詰まって仕方なくそう決断した
  • その頃は◯◯にハマっていたのでそれをやってみたかった
  • たまたま詳しい人と仲良くなっていた時期だった

などなど、当時はあまりよく考えていなかったりするかもしれません。少なくとも、「人生を変える!」という意思の元の決定ではない、という人が多いように思います。

もちろん個人の感想ですが。



おそらく現在50歳ぐらいの人で、

  • 若い頃には想像もしていなかった仕事に就いている
  • 当時は考えてもみなかった場所に住んでいる

という人は多いのではと思います。

そして若い頃には考えてもいなかった生活をすることになったきっかけは、“ひょんなこと“がほとんどだと思います。


たとえば仕事なら、最初はアルバイトのような小さな仕事から、わらしべ長者のように転職していって、気付いたら大きな仕事に就ていた、など。


僕の場合は、ありがちですがワーキングホリデーが転機になったと思います。

ワーキングホリデーなんて参加資格は年齢制限ぐらいで誰でも行けるようなものですし、大学留学と違って学位が取れるようなものでもありませんし、ましてや履歴書に書けるようなものでもありません。

でも、たった1年の滞在ですが、その後海外に永住することになることを考えるようになったきっかけになりました。

帰国後に定職に就けたわけでもなく、英語力が格段についたわけでもなく、人脈が出来たわけでもありませんでしたので、実は10年経っても“ワーホリなんて時間の無駄だったかな”と思っていましたが、20年経った今振り返ると、あのときに自分の人生が変わっていったのだと思います。



と、むりやり海外生活の話をして当ブログのテーマに合わせましたが(笑)、英語や海外生活に関わらず、半世紀近く生きていると、20代の頃には想像もしていなかった生活になっているって人は多いということや、30歳の頃に不安だったことは現実にはならなかったと思うようになりました。





なんだか隙あらば自分語りになってしまいましたが、何が言いたいかというと、例え今30歳でも、50歳のときには今と同じ生活をしているとは限らないから心配すんな、ってことです。



あ、これ、芸能人だったらターニングポイントとか言って半生を振り返る番組で取り上げられることですね。

好きな事の方向へ進んでいけば、わらしべ長者のようにちょっとずつ成長して行って、風が吹けば桶屋が儲かる理論で後から思えばあれがターニングポイントだったんだな、という“ひょんなこと”が起こるから大丈夫。

って若い人のネガティブなつぶやきを見るといつもそう思います。



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June 4, 2021

レジ締めは英語でなんて言うの?




カナダでレジ締めの仕事をしたことがあります。

と言ってもスーパーやコンビニのような小売りのレジではなく、とある機関で利用者からその都度お金を受け取って引き出しに入れるような、機械式ではないレジでした(入金額はコンピューターに手入力)。

そうです、引き出しです(笑)。機械式のキャッシュレジスターではなく、受付の机の引き出しでした(笑)。

スーパーやコンビニなど、一般的に“レジ締め”という言葉を使っている所では英語でもちゃんとしたレジ締めの呼び名があるのかもしれません。


その職場では、一日の終わりにお金を数えて帳簿と合っているかを確認することを

 reconciliation リコンシリエーション

と言っていました。



動詞は reconcile なので

「リコンサイルしなくちゃいけないので、30分時間を下さい。」

というような使い方をしていました。


本来なら、レジ締めの一連のプロセスを指すというより、現金と帳簿が合っているかを確認することを指すのだと思いますが、僕が担当していたレジ締めのメインは現金の確認ったので reconciliation と呼ばれていたのでしょう、


それから、月末に毎月のクレジットカードや銀行の明細をレシートを照合して確認することも同じく reconciliation と言います。


ちなみに明細は statement(ステートメント)と言われています。




今の仕事はレジ締めがないので、すごく幸せです。

間違いの多い学生バイトもいて、自分が唯一の正社員だったのでなかなか帰れなかったので。

日本のデパートで働いていた頃も、レジ締めこそありませんでしたが閉店後に残って毎日帳簿を付けさせられたんですよねぇ。

エアコンもフロアの照明も消され、薄暗い自店の灯りだけで汗だくになって帳簿を付けていたのを思い出します。夏はもちろん冬でも汗だくでいつも喉が渇いてたっけ。

そして当時はすべて手書きで、本社への送信はファックスでした。

あ、違うかも。

たしかウィンドウズ95が普及してからはウチも閉店後にノートパソコンの送信を押すだけだったような。

そうするとタイムカードを押した後にファックスさせられてたのは最初の1~2年だけだったか?

タイムカード置き場とファックスのある事務所が別のフロアーにあって、退勤後はフロアーはデパート側により施錠されてしまうからどうしてもタイムカード打刻後にファックスを送信しなければならなくてしかも送信完了メッセージが出るまで日によっては30分とかかかるっていう…。


あ、また四半世紀以上前の話しちゃった。若い読者(いるのか?)減っちゃう!



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June 3, 2021

非完璧主義宣言


 

これは英会話には関係ない話かもしれないけれど、“海外で働く”って言うテーマと、異文化っていうテーマにちょこっとかするので、このブログに書かせてもらいますね。

これは大事なことなのによく忘れてしまうので、“自分に言い聞かせる”という意味でも書いておこうと思います。





過去記事で書いたかもしれませんが、職場で同僚に対する態度が悪いとカウンセラーに会うように指導されたことがありました。

その時は反省か何かさせられると思っていたのですが、カウンセラーのおじさま(笑)に言われたことは、わざとミステイクをしなさい、ということでした。


要するに、完璧主義をやめる練習をしなさい、ということ。全部完璧にしようとするとイライラするから、ある程度はテキトーでいいだ、ということですね。





例として教えてもらったのは、“会議に5分遅れて行く”ということ。5分に抵抗があるなら2分でも1分でもOK。意識して遅く行く、ということが大事だそう。

出勤時間に遅刻したら勤怠に問題アリとなってしまいますが、勤務時間中の会議(例えば9時出勤の人が出席する10時からの会議)なら、遅れても勤怠には影響はないはずです。

5分前行動が根付いている日本の会社なら1分の遅刻でも“だらしがない人”というレッテルを貼られ査定に響くかもしれませんが、少なくともうちの職場では必ず数人は会議に遅れるし、それを咎められることはありません。

(なんなら出勤時間が5分10分遅くても「交通事情はコントロールできないからしょうがない、焦って交通事故でも起こしたら大変!」と寛大な上司にしか会ったことがありません。)

カウンセラーのおじさまはうちの会社の人ではないので、きっとカナダってそういう国(会議に遅刻しても問題なし)なんでしょう。



でも、5分前行動が染みついていて、他人の目が気になり、常に優等生キャラを演じてしまう自分にはいまだに難しい事です。

そもそも遅刻するやつは大っ嫌いで、言い訳するヤツはサイテーだと思っているので…。

それがだめなんですね。


そういえば今でも、インターネット回線に問題があって時間通りにオンライン会議にログインできないととてつもなくイライラしてしまいます…。

大口の契約が掛かっている顧客との会議でもあるまいし、同僚とのオンライン会議に1、2分遅れても「ごめんねー、アハハ」で済む事だし、回線トラブルは同僚の誰もが経験していることです。

そうやって物事が完璧に進まない状態に耐性を付けて行きましょうということのようです。



他の例として、1日ぐらい皿洗いをサボってみるとか、あとはなんだか忘れましたが、そんなような“わざとサボったりミスをしても実は影響がないもの”を提案されました。


そして2週間に一度のカウンセリングでは、仕事でどんな“ミス”をしたのか、カウンセラーとの秘密として報告していました。

“どうしても、じゃないけど、ついでに出来ればやって欲しい”というのを「時間がありませんでした」と言って敢えてやらなかったり、間違いを発見しても金額等の重大なミスでなければ(そして自分の担当の仕事でなければ)敢えて訂正しなかったり、自分を犠牲にしてまで完璧に仕事をこなすのをやめました。



自分の目標として「寛大になる」というのがあるのですが、僕は日本人だからか(昭和生まれだから?)他人にも自分にも厳しくなってしまいがちです。


でも、故意にミステイクをすることによって「多少テキトーでも大丈夫」という考えが身に付けば、他人にも寛大になれそうです。



そういえば20年以上前ですが、日本で働いていたときの上司が

「仕事は『いかにサボるか』よっ!」

と言っていました。名言。

効率化ってそもそもそういうもんですもんね。



会議に1~2分遅れても自分にも周りにも影響がないなら、遅れまいとピリピリする必要はナシ!

毎回95点の出来でも仕事が回るなら、100点を出そうと神経すり減らす必要ナシ!(最近はまた“もし出来たら、これも“みたいに120点を出そうとしてる)


というわけで、また思い出したように自分の中で絶対に失敗してはいけないと思い込んでいる事を探して、敢えてミスをしたいと思います。



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May 31, 2021

英語では分からないときは分からないと言っていい





職場で自分より後から入社してきた人に業務を教えることがあります。

カナダでは、というかおそらく英語圏では、あまり先輩・後輩という概念がありません。

シニオリ seniority という、入社が早い順に有休の日付を選べるなどの優先権みたいのはありますが、基本的に同じ役職であれば同じ立場という考えです。

それから日本と違い、年齢によって上下関係を作るのはエイジズム (ageism) といってれっきとした差別行為とされます。男ってだけで仕事が与えられる男尊女卑が許されないのと一緒で、年上・先輩ってだけで威張っている態度を取るのも問題行為とされます。

そもそも儒教的な、年上の言う事は絶対であるような考え方もないし、相手の年齢によって敬語を使ったり使わなかったり、敬称を「くん」にしたり「さん」にしたりすることもないので、役職が同じなら立場も対等です。

というわけでうちの職場では、新入社員でも堂々としていて、先輩に媚びへつらうこともありません。





というわけで同僚に業務を教えることがありますが、新人でも教えてもらうことに対してペコペコする必要もなく堂々としていられるので、理解できなかった場合は

 I'm confused (ちょっと私混乱してます、みたいな意味)

とフツーに言われることがあります。

ネイティブ同士では悪気のない普通の言葉なのかもしませんが、僕はなんなムカつくんですよね、こう言われると。


なんかこちらの説明の仕方が悪いみたいな言われ方だし、本人の理解力の無さを棚に上げているようでカチンときます。



同僚(後輩)だけでなく、上司に僕がやっている業務を説明することもありますが、長年うちの会社に勤務してる上司はあまりそう言いません。

平社員がやる具体的な細かい業務は知らなくても、長年働いていると点と線が繋がってわかるのでしょう。

同じ上司でも、ヘッドハンティング的によそから上司として入社してきた人たちはよく I'm confused と言っていました。

僕と長く一緒に働いている人なら既に僕に難易度の高い業務を任せてくれた経験があったりして僕の能力を評価してくれている(と思う)のですが、初めて一緒に仕事をする人は僕をカタコト英語だけで判断するようで信用してくれません。

そのせいか「このシステムはこういうバグがある」みたいなことを言っても信じてくれなくて I'm confused (この場合“ちょっと言っている意味わかりません”)と言われたりしていました。



 I'm confused って、背景となる知識がないから confused しちゃうんですよね。

個人的にはわからない方が悪いと思います。

でも、うちの職場では決して教わる方が悪いとはならず、教える側が合わせるべきとなるので、日本と違って「わかりません」って言ったもん勝ちみたいなところがあるんですよね。

こちらは小学校4年生でもわかるような言葉で教えていて相手が学ぶ気が無いだけなのに I'm confused と言われた途端こちらの教え方が悪い事になっちゃう。

冤罪だよこりゃ。


でもこれ、職場でだけ経験したことだけでなく、日本の英会話スクールや、海外の語学学校で学んでいたときも感じていたんです。

英語の説明がわからないときに「わからない」と言うと、講師たちは「あ、ごめん、言い方が良くなかったかもしれないね」みたいなことをよく言ってくれました。

ホームステイでも、わからなかったら「わからない」と言ってね、と言われていました。


なので、わからなかったら「ちょっと言っている意味がわかりませーん (I'm confused)」って言うようにしています。

(結局自分も言うんかーい)


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May 27, 2021

日本人は意地悪?



某SNSで日本人は意地悪、という投稿が流れてきました。

それはニュース記事の紹介で、僕はその記事は読まなかったのでどういう文脈かはわかりませんが(読まなかったんかい)、僕も日本人は意地悪だなと思う事があります。

「日本人が」というより、僕が他人に対して意地悪だなぁと思うことが多いのです。

そしてそれは日本人的な考えなのかな、と思うのです。




カナダでは「個人それぞれ事情がある」というのを尊重される傾向にあります。


たとえば給食で全員が同じものを絶対に食べなければいけない、というようなことがありません。一人一人好みが違うのはもちろん、アレルギーの有無、体格、食べられる量、宗教、食事療法(ベジタリアンとか)も違うのは当たり前ですよね。


でも…。

現地の日本食レストランでアルバイトしていたときも、好き嫌いがある人の多い事といったら!

サビぬきとかガリなしなんてレベルじゃなくて、セットメニューから一部の材料を変えろとか(マグロの代わりにサーモンくれとか)、この醤油じゃなくてあの醤油はないのか、やりたい放題(別の醤油なんてありません)。

アレルギーを持つ人も多く、甲殻類アレルギーの人なんて寿司屋にはそもそも来なければいいのにと思うことも。だって甲殻類を調理したまな板の物は食べられないなんて言うんだもん。




そしてこのご時世で、マスク着用が義務になったり、バスの運行時刻が変更になったり、店の営業時間が変更になったりと、いろいろ変更がありますが、そのたびに、SNSは個人の主張で荒れます。

「私は肌のアレルギーでマスクが出来ないのに!」とか、「病院に行くのにバスが必要なのに!」とか。

ユーザー同士で口論になるぐらい荒れていても、そんな個人的な都合については叩かれていないように見えます。



職場でも、

  • 仕事の覚え方や覚える速度は人それぞれ、
  • 子供の発熱や親の介護など家庭の事情も人それぞれ、

なんて言って、仕事の覚えが悪くても、家庭の事情で早退や欠勤になっても、人それぞれ事情があるんだからしょうがないでしょ、という空気感です。

それで従業員にしわ寄せが来ても、社員同士で愚痴を言う時の矛先は従業員じゃなくて、社員に穴埋めをさせてくる上司や会社です。





でも、僕個人としては、なんか大げさに聞こえるんですよね。

甲殻類アレルギーなんて自分の周りには1人もいないし、なのに小さな日本食レストランに毎日のように甲殻類アレルギーのお客さんが現れるのも変だし、清潔にしているとはいえエビを調理したまな板で刺身も作るのに店内でアレルギー反応が出た人もいなかったし、そもそも注文前に念を押すような人が寿司や刺身がメインの店に来てる事自体不自然。

言っちゃいけないことだけど、アレルギーじゃなくて単なる好き嫌いじゃないの?と言いたくなるくらい。


マスク着用の件だって「じゃあ外出は控えて下さい」とか、バスの件も「運転できる友人に頼んだりタクシーを利用すれば?」と思ってしまいます。


仕事だって、同じ役職なのに「私は覚えが悪いから」なんて3年も言い続けて仕事の量が違うのは納得が良いかないし、子供もいなければカナダ国内に親類がいない自分は家庭の事情で遅刻早退欠勤をすることもないのでなんだかなーと思います。


でもこういう考えって意地悪ですよね。なんだかそんな意地悪に思ってしまう自分が、日本人っぽいんだなぁと思います。

(そうじゃない日本人も多いんでしょうけど)


ま、レストランのアルバイトは20年前の話だし、マスクやバスに文句を言っている人はSNSの中だけで知り合いにはいないし、仕事は在宅になってから作業量がガラっと変わって何一つ困ってることはないんですけどね。


本来みんなで守ると決まっていることなのに誰かが“個人の都合”で免除されているのを見ると、「そんなの知らん、ルールは守れ」と意地悪な気持ちになってしまいます。



ちなみに1人1人違う個人の事情に合わせるようなことを、英語では accommodate (アコモデート)と言います。

ベジタリアンなので職場のポットラックに参加できません、と上司に言ったことがありましたが(自分も個人の都合で免除してもらってるw)、

We can accommodate

(それなんとかできますよ)

と言われました。 

なんとかできるって言われても参加者に肉料理を遠慮してもらうのも誰かの肉料理を避けるのも嫌なので改めてお断りしましたが。

嗚呼、やっぱり意地悪w



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May 12, 2021

実はワーホリや留学で日本人の友達が出来る話






留学やワーキングホリデーは、その国に滞在したことによって現地の文化や言葉が学べるのがメリットですね。

個人的には買い物でもなんでもオンラインにすべきと思っていて、日本にいながら海外の学位が取れるのが理想だと思っているのですが、残念ながらオンラインだけでは経験できないことも事実。

空気や温度、湿度、匂い、食事などはオンラインでは経験できませんからね。

言葉を学ぶにしても、授業以外のこと、例えば電車やバスの乗り方、カフェやレストランでの注文の仕方、アパートの入居、ルームメイトとの会話などなど、オンラインレッスンだけでは経験できないことがたくさんあります。

(個人的にはこれらの人とのコミュニケーションが苦手なのでオンライン推しなんですけどね)





そして見逃しがちなメリットがもう1つあります。

留学(やワーキングホリデー)をしなければ出会うことのなかった日本人と出会えるということ。

たまたま同時期に留学(やワーキングホリデー)をしに来たという、何かの縁。

異国の地で数少ない、母国語が通じる話し相手。

もし年齢が近ければ、英語を教え合ったり、困った時に相談に乗ったり、お互いの夢を語りあったりすることもあるでしょう。

…ま、今はネットでに日本にいる家族や友達とリアルタイムで話せますけどね。






僕がワーキングホリデーをしていた頃は、SNSはもちろんブログなんかも無い時代だったので、ワーホリが終わってそれぞれ帰国すると疎遠になってしまいました。

インターネット自体は普及し始めた頃だったのでメールアドレスは多くの人と交換しましたが、メールって意外とハードル高いんですよね。特別な用が無いと出しづらいんです。

でも、もしSNSの時代だったら、きっと一生の友達(または古参のフォロワー)が出来ていたと思います。

帰国後に日本でワーホリ仲間で集まる話も聞いたことがあります。

ワーキングホリデーや留学というと“外国人の友達を作る”なんて意気込む人もいますが、ひょんなことから日本人の友達という副産物を手に入れる事があることもあるんです。


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May 9, 2021

レストランでチップは払わなければいけないの?

 


よくレストランでチップの払い方がわからない、払わなかったらどうなるの、といった質問をネットで目にします。

チップというのは心付けのことですが、カナダでは日本のそれとはちょっと違います。

日本での心付けは、強制ではないけれどお金に余裕のある人や身分の高い人などが、サービス業の人にそっと渡すようなイメージですよね。

でもカナダでは、裕福でなくても、身分が高くなくても、レストランで食事をする以上は強制だといっても過言ではないでしょう。

※もちろんファストフードやフードコート、コーヒーショップなどのセルフサービスの店ではチップは必要ありません。



サービスが悪くてもサービスの15%程度は払う物なんです。サービスの良し悪しでチップの額が云々と言われているのは、

キリの悪い金額の時に:

  • サービスが悪ければ切り捨て
  • サービスが良ければ繰り上げ

程度のもので、サービスが悪かったから払わない、というのは基本ありえません。

ステーキが生焼けだったとしても、それはウエイターやウエイトレス(サーバーと呼びます)のせいではないので、仮にお代は結構ですと言われてもチップは払うのは普通です。シェフのせいであってウエイターのせいではないというのと、代金について交渉してくれてありがとうという意味です(もちろん払うか払わないかはあなた次第ですが)。


請求されてないのに払うのが当たり前だなんてわかりづらいと思いますが、日本の習慣に例えると結婚式のご祝儀のようなものだと思います。



結婚式のご祝儀は、伝票に書かれているわけでもなく、それどころか請求すらされず、価格表があるわけではありません。

招待状にも会場にもご祝儀を渡さなければいけないなんてどこにも書いていません。

でも、ご祝儀を渡さずにちゃっかり着席して披露宴に参加していたら…。

もしくはご祝儀がありえないほど低額だったら…。

非常識ですよね。




そうなんです、レストラン等でチップを渡さないのは非常識なんです。

結婚式と違うのは、レストランなどの場合は相手がもう二度と会う人ではないということ。なので人の目が気にならないというか、慣れていないとチップを払うモチベーションがないかもしれません。

言い換えれば、その国の文化に慣れていないということ。

カナダのレストランでチップを支払わないのは、外国人観光客が日本の文化に従わないようなものなのです。



カナダでは多くの店でクレジットカードが使えますし、15%の額もスマホで計算できますから、小銭が無いとか、15%が何ドルか計算できない、なんて言い訳はもうできません。


最近はクレジットカードのPOS端末にパーセントを入力できたり、10% 、15%、 20%というボタンが表示される機種も多いので楽になりました。


個人的には、飲食店が厳しいご時世なので、また普通に行ける時が来たらチップは多めにしたいと思っています。


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May 5, 2021

英会話上達のコツは、他人と比べない事






◆ ネイティブと比べたら絶望しかない


大人になってから英会話の勉強を始めた時、ネイティブのように話せたらなぁと思っていました。

英語圏出身と間違われるレベルの英語が当時の最終目標でした。

なので英会話スクールは“講師は全員外国人”が売りのスクールを選びました。

でもね…講師の発音と自分の英語には、越えられない壁がありました。

発音はもちろんのとこ、言葉選びとかもそうでした。

それでも講師達はゆっくり話してくれるので、頑張って練習すれば近づけるかもしれないと思い、家では洋画を多く見るようにしましたが、逆効果でした。

リアルな英語(洋画など、英語圏の俳優が英語圏の観客に向けて話している英語)を聞けば聞くほど、

「あんな風にはなれない。あれは生まれつき。」

と、絶望しか感じませんでした…。




◆ すごい人とは比べない。でも手の届きそうな目標はアリ。


ネイティブの英語を聞くと絶望しかありませんでしたが、英会話スクールでは講師はゆっくり話してくれるので楽しく通っていました。

そんなある日、普通のレッスンとは別の、スクール内で開催される受講者のクラス(レベル)関係なく集まって教科書を使わず自由に話し合う場に参加する機会がありました。

そこで僕より1つか2つ上のクラスであろう参加者が、つっかえながらも、そしてカタカナ発音ながらも、外国人講師と意思の疎通が出来ている様子を目の当たりにしたのです。

ネイティブみたいに話すのはもちろん無理でも、あれくらいなら自分でも話せるようになるかも!と刺激を受けました。

※こう書くと失礼に聞こえますが、“あんな風になりたい”というリスペクトしてました。

きっとこの場合、自分と比べているのではなく、単に刺激を受けたんでしょうね。

ライバルがいると切磋琢磨できて良い何て言われますが、きっとそういうことでしょう(一方的に勝手にライバル視)。



◆ ネガティブ発言は自分への呪い


色んな所で見聞きした受け売りですが、脳の仕組みから言っても、誰かの悪口は自分への呪いになってしまうようです。

たしかに嫌いな人のことの愚痴ばかり言っていると、その人を見かけただけで動悸がしたり頭痛がしたりするようになったりしてしまうこともあるので、これは自分に呪いといってもあながち間違いではないと思います。

ネガティブ発言も同じく、繰り返していると自己暗示にかかりネガティブ目線でしか世界を見れなくなってしまい、毎日がつまらない生活になってしまうようです。

ライバルから刺激を受けるのは良い事ですが、それが自分との比較ばかりに意識がいってしまうと、「自分はダメなんだ」「あんな風に出来ない」という自己暗示にかかってしまいます。

ネイティブの話す英語を聞いて絶望的になってしまったのは、この自己暗示により英語そのものを飛び越えて自分で人格否定をしてしまっていたからなのでは、と今になって思います。

あ、ネガティブだのネイティブだの似たようなカタカナ語ばかり連発してごめんなさいね。



◆ 去年より成長してればいいじゃない


英語の勉強を始めると、恥をかいてしまう機会が増えて自信がなくなってしまうことがあります。

普段は人に教えるような立場の人でも、英語を学ぶときは一字一句指摘される側になるのです。

たとえば、うちは両親が東京出身なので、僕自身は地方で生まれ育ちましたが家では方言を話しませんでした。なのでイントネーションで困ったことはなく、雨と飴、橋と箸、のような話になると常にツッコミの側でした。友達の誰かがお年寄りしか言わないような本格的な方言を言うと、笑う側でした。

それが初心者として英語を話している間は、常にアクセントなどの発音に悩まされ、何を言っても突っ込まれ(ウケを狙ってボケてるわけじゃないのに)、普段言い慣れてない言葉を言うと笑われる側になりました。

でも。

英会話スクールに通っていると、少しはレベルアップしてるんですよね(レベルごとにクラス分けされている)。

1年ぐらい経てばTOEICなどのテストのスコアも上がるし。

スクールのレベルやテストのスコアが去年とあまり変わらなくても、ラジオ英会話で覚えたフレーズは増えてるはずだし、相槌や感嘆文のような、テストには関係ないけれど会話には大事な潤滑油のような表現もきっと増えてるはず。

初級・中級だと、バリバリ英語を話している人を目の当たりにすると挫けてしまうこともあるかもしれません。

越えられない壁に注目するより、ちょっとでも成長したことに注目すると、意外と楽しく学習が継続できると思います。



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May 1, 2021

あなたの留学経験談は役に立たないかも

 




◆ 21世紀が近未来でなくなった件

20年前と聞くと、それはそれは大昔に聞えます。

1人の人間が生まれて成人するまでの間ですからね。

10年間を a decade というので、20年間はそれが2つ。 two decadesです。 

しかし。

今から20年前は2001年だったわけですが、“20年前”ではなく“2001年”というと、すごく最近のことのように聞こえませんか?中高年の皆さん。

だって2001年といったら21世紀で、21世紀といえば近未来。車が空を飛んでそうなイメージだった新世紀です。

実際に2001年を振り返っても、既に携帯電話はあったし、インターネットもありました。

CDやDVDも当時から売っていたし、モー娘。もミスチルもドリカムもB'zも当時から売れっ子でした。

子供向けのアニメといえば今と変わらずドラえもん、クレヨンしんちゃん、アンパンマン、ちびまる子ちゃん。

でも、その2001年も今から20年前のこと。近未来どころか過去も過去、大過去なのです。



◆ 留学経験者はいつか経験をまとめたい

留学経験者も、帰国して、再就職して、落ち着いて余裕が出てくると、留学経験をまとめたくなるんですよね。

ブログとか、電子書籍とか、今は個人が発信できる手段がいろいろありますもんね。

留学した翌年ならまだしも、僕の知人に留学後20年経ってもまだ「これから留学する人に向けてまとめたい」と言っている人がいます。

たしかに日々の生活に追われていると、やりたいことは先延ばしになってしまうものです。

20年なんてあっという間です。

  • いつか小説を書きたい
  • いつか絵を描き始めたい
  • いつか本格的に英会話を始めたい

と言って始めずにいるのに似ています。

老後に若かりし頃の思い出を綴るなら良い趣味になると思いまし、昔の留学は大変だったんだという読み物としてなら若い人も読んでくれると思いますが、情報としては役に立たないでしょう。

たとえあなたが留学したときに既に

  • インターネット
  • スマホ
  • 動画サイト
  • SNS
  • ブログ

などがあっても、です。

なぜならIT関係はハードウエアもソフトウエアも1,2年で変わってしまうことが多いからです。それ以外にも、

  • 移民関連の法律
  • 航空関係の規制
  • ネット関係などのテクノロジー
  • 常識(カナダでもマスクが当たり前になる、など)
などなど、常に変化するものはいくらでも挙げられます。

とくにこのご時世のように、一夜にして営業時間が短縮になったり外出自粛要請が出されてしまうなんてことがあるなんてことも、今では誰もが知るところとなりました。


◆ 留学経験者に告ぐ

これからご自身の留学体験をまとめたいと思っている皆さん。

残念ですが、あなたの情報は使えません。もう古いんです。

…って、それ まさにこのブログ!

自分の留学経験を基に書いているので、情報としては古すぎます。

もちろんその自覚はあるので、その代わり、読み物として「昔の留学はこうだったんだよ」とか、「今の若い人と違って当時の若者はホニャララだったんだよ」みたいに振り切った内容にするようにはしています。


過去記事:英語でホニャララとチョメチョメ


個人的には人の昔の話を聞くのが好きなのでそれぞれの留学経験談を読むのが好きなのですが、“これから留学する人のため”にはならないでしょうね。


◆ まとめ:あれから◯◯年経ってると気付きましょう

白黒写真の時代やアナログレコードの時代は大昔と認識できるのですが、2000年代以降はそれほど昔という感じがしません(私だけでしょうか…)。

先に述べた音楽メディアやテレビ以外にも、コンビニ、ファミレス、100均チェーン店、ファストファッション、郊外型の大型ショッピングモールなどなど、生活そのものがその頃から変わらないですよね?

ファッションだって、70年代、80年代、90年代までなら代表的な流行りがありましたが、00年代と10年代って違いはあまりないように思えます(自分がおじさんになって流行に無頓着になっただけ?)。

そんなに昔のような気はしないけど、もう20年前も前だったのね、と衝撃を受けたので自分に向けて書いてみました。

20年前というのはおおげさですが、2~3年前にはまだオンラインの授業なども一般化していなかったと思いますし、将来また留学が普通に出来る時代になったらつい最近(2~3年前)に留学した人の情報もあまり役に立たなくなってしまっていることでしょう。

人はなにかと教えたがるものなので(掲示板やSNSのコメントなどがそうですね)、留学経験者のみなさんにおかれれましては「今は違うかもしれないけど」「参考までに」と一呼吸おいてから体験談をお話されると良いかもしれません。

(と自分に言い聞かせています)


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