November 27, 2020

雨の日には Stay Dry




■ 雨の日には家にいたい


田舎に住みながら車の無い生活をしているので、雨の日に出かけると全身ビショビショになります。

地域的なせいか、しとしと小雨が降るようなことは少なく。雨が降る日はたいてい風も強いので、傘が役に立たないんです。横から雨が吹き付けるか、または傘が壊れるか。

レインコートという手もありますが、完全装備しないと結局濡れますよね。それにジャストサイズだと中に着込めなくて寒いし、オーバーサイズだと隙間から水が入るし。とくに風の強い日は。

大した雨でなくても、靴下が濡れます。これかなり不快。長靴にすると歩きづらくて帰宅時にはヘトヘト。

車がない生活をしていると、雨の日には出かけないのは一番だと実感します。在宅勤務になって、この通勤によるストレスがなくなりました(自粛生活と帰国がおあずけという別のストレスが出現しましたが)。




■ Stay Dry


車生活をしていても駐車場から建物まで歩かなければならない場合もあるので、買い物など日にちをずらせる場合は雨の日は買い物を避けたいという人もいるでしょう。“お足元の悪い中~”なんて言いますもんね。

濡れたら困るものを買ったときなんかは雨の日の買い物は厄介ですし。そういえば屋内駐車場からそのまま店内入り口に繋がっているイ◯ンモールって本当に優秀ですね(何の話?)。

雨に濡れるのを避けたいというのは皆さん同じということで、挨拶に使われたりします。

会話の最後、じゃあまたね、という別れ際のタイミングで “Stay dry.” と声を掛けられることがあるんです。

これは “Have a nice day.” の雨の日バージョンと言っても良いでしょう。

僕はひねくれものなので雨の日だって nice day に出来ると思うのですが(サブスクで映画三昧とか)、英語で nice day と言えばたいてい快晴の日のこと。明らかに天気の悪い日にはあまり have a nice day とは言われたことがありません。

そのかわり Stay dry (“雨を避けてね”、“濡れないようにね”的な意味)と言われるわけです。目上の人とか、同世代のグループの中でもお母さん的存在の人とか、兄貴的存在、姉御的存在、世話焼きキャラのから言われることが多い印象です。


■ 明日は雨が降るから今日のうちに買い物に行っておこう


個人的な話に戻ります。

濡れるのを避けるために、雨が降っていない日にはできるだけ用事を済ませるようにしている今日この頃。

最近は天気予報の精度も上がり、さらにはテレビやラジオを待たなくてもアプリでいつでも気象情報をチェックできるようになりましたね。

昭和のアイドル歌謡によく出てきた、天気予報が外れてなんちゃら、というフレーズは新曲には出てこないかもしれません。天気予報はもうあんまり外れなくなったし。

なのに、です。天気予報をチェックするのを忘れてしまうんです…。

冷蔵庫に食材がないから明日買いに行こう、と思っていたら、翌日は雨。昨日は全然雨が降ってなかったのに。明日でいいや、と思っていた昨日の自分を恨みます。

天気予報を調べておいて、行けるうちに買い物に行って数日間痛まないものは買っておくべきですね。

幸い洗濯は天候に関係なく衣類乾燥機を使っています。あ、だから天気予報をチェックするのを忘れてしまうのかも。


■ 雨の日を楽しむ?


本当は雨対策グッズを買って雨の日も楽しめるようになりたいんですけどね。雨の日というか暴風雨の日はなかなか楽しめません。

一見ドレスシューズのような雨用のショートブーツや、防水・撥水加工のあるこれまた一見ふつうのアウターのようなレインジャケットなどもあるので、ウィンドプルーフ(風に強い)傘と一緒に買いそろえたら外に出るのも楽しくなるかもしれません。

または本格的なアウトドアの格好は、ファッション的にも機能的にも雨の日に外を歩く気にさせてくれるアイテムかもしれません。

でもやっぱり雨の日は不要不急の外出を避けて、stay dry が良いのかもしれません。車の運転手からの視界も悪くなりますからね。



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November 26, 2020

マイバッグを英語で



ここカナダ某州ではレジ袋有料化どころかレジ袋自体が禁止になりました。金を払うからビニール袋をくれと言ってもビニールがないので店で売っているエコバッグを買わないといけないのです。でもゴミ袋は売っているという矛盾。

店によっては紙袋は無料でくれるようです。

紙袋では重いものは運べないし、なによりどこの店が紙袋をくれるのかわからないので、常にエコバッグを2つ持ち歩いています。

このご時世、使い捨ての袋の方が良いのにね、と思いつつ。




このレジ袋、英語では特に“レジ袋”とは言わず、普通に plastic bag と言われることが多いです。

ビニール袋ではなく、プラスチック袋です。

日本語でプラスチックといえばあのプラスチックを連想しますけどね(どのプラスチック?)。

同じ石油が原料の素材でも固いのはプラスチック、柔らかいのはビニールと分けて言いますが英語では同じみたいです。


エコバッグは eco bag で通じなくもないしネット通販でもそれで検索できますが、地球にやさしい素材で出来ているものを指したり、エコなバッグならなんでも eco bag と呼べてしまうので、必ずしも日本人が浮かべるアレとは限らないかもしれません。トートバッグで、ある程度大きくて、わりと丈夫なアレ...え?(みなさんが思っているエコバッグはそうじゃないの?)

reusable bag なら、みなさんが思ってるあのエコバッグに近いと思います。 繰り返し使える袋、という意味ですね。通勤・通学ようのバッグとはちょっと違う、たいていトートバッグのような形で、ナイロンや生成の素材で、折りたたむことのできる、一般的なエコバッグです。

日本語ではエコバッグを「マイバッグ」とも言うこともありますが、英語では「私のマイバッグ(my my bag ???)」のように文法的におかしなことになってしまうので使えません。「あなたのマイバッグ」になるとますます意味不明に(your my bag???)。

どうしても「マイバッグ」にこだわりのある方は、own bag にすれば近い表現になります。

  • 俺は俺のマイバッグを使うぜ→I'll use my own bag.
  • マイバッグを持参してください→Please bring your own bag.

shopping bag (買い物袋)と言ったりもするので、文脈によっては eco bag、 reusable bag、 own bag、いずれのバッグも shopping bag と言っても良いかもしれませんね。 






レジ袋が廃止になってしまったのは不便で個人的には残念ですが、仕方がないので割り切ってエコバッグを使う生活を楽しもうと思います。

若かりし頃、勤めていたメンズアパレルブランドがエコバッグを発売することになり、エコバッグ本体はもちろん、使い捨ての袋を使わない生活が格好良く思えて購入したんです。

が、便利さに流され、エコバッグを使わない派に逆戻り。

あれから二十数年。21世紀の今、遂にエコバッグを使う時が来ました。

ファッションに合わせて、洗えるエコバッグをいくつか買おうと思います(今はスーパーで購入したダッサイ野菜柄の洗えないエコバッグを使用中)。




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November 24, 2020

カナダの缶コーヒー事情




■差し入れするならコーヒー



テレビドラマで、残業を頑張っている主人公に「残業おつかされま」とか「あまり無理すんなよ」とかいうセリフと共に、同僚や先輩が缶コーヒーを渡すシーン、ありますよね。

缶コーヒーは“とりあえず休憩しよう”という気持ちと“もうひと頑張り”という気持ちにしてくれる最強アイテムなのでしょう。

セリフがなくて黙って缶コーヒーを渡すことで気持ちを表す演出さえあります。

これはパブロフの条件付けなのかもしれません。




■缶コーヒーの思い出



僕も日本で働いていた頃は、毎日缶コーヒーを飲んでいました。

いくつか転職をしましたが、朝と昼休みの1日2回、自動販売機で缶コーヒーでのブレイクタイムが唯一ほっとできる時間でした。

そして飲み会があった日には帰り道が同じ人達と途中まで一緒に歩き、途中で自動販売機で缶コーヒーを買い、そのまま話し込んでしまうことも。懐かしい…。

夏は「つめたい」、冬は「あたたかい」、甘い物が欲しい日はカフェラテ、シャキッとし対日は微糖。新商品は毎年出るし、シールを集めて懸賞に応募したことも。

って20年前の話なんですけどね。当時からカフェラテはあったんですよ(英語ではラテと言います)。




■カナダのコーヒー事情



というわけで、テレビドラマなどの“職場における缶コーヒー”を見た瞬間に副交感神経が優位になってしまうぐらいになってしまう僕ですが、最近は「飲みたい!」とは思わなくなりました。

なぜならばカナダには缶コーヒーがないので、もう缶コーヒーを飲まなくなってしまったからです。

とはいえカナダでも、というかうちの職場でも、始業時間や休憩時間はコーヒーを買うのに長蛇の列ができるし、上司が差し入れでコーヒーをくれることもあります(在宅勤務でそんな光景も見なくなりましたが)。

海外ドラマや洋画でも、出勤前とか仕事中にコーヒーを買うシーンはよくありますよね。

でも缶コーヒーではありません。思い出して下さい…彼がが手にしているコーヒーは…そう!紙コップです!

日本ではコンビニや自動販売機で缶コーヒーを買うように、カナダやアメリカではコーヒーショップやドーナツショップでコーヒーをテクアウトするのです。




■フレッシュなコーヒーとは



コーヒーショップで買う淹れたてのコーヒーに慣れてしまうと、ドラマや映画で缶コーヒーが差し出されるシーンを見ても、飲みたいとは思わないんですよね…。

おしるこも、コーンスープも、缶入りのよりも出来立ての方が良いじゃないですか。

英語では、出来立てのことをフレッシュ fresh と言ったりします。

野菜や果物じゃないんだから新鮮なコーヒーってどういうことよ、と思うかもしれませんが、淹れたてのコーヒーのことを fresh coffee と言うのです(コーヒーフレッシュではない)。

帰国時に缶コーヒーを買った覚えもないし、コーヒーショップのコーヒーと飲み比べしたこともないんですけどね。



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November 23, 2020

コーンスープは売ってない

 


■ コーンスープが飲みたい


SNSで、日本のレストランの洋風の朝食の写真を良く見ます。

ホテルのレストランとかおしゃれカフェの朝食メニュー。お箸を使わず、ナイフとフォークのみ。お店側もきっと海外の雰囲気を醸し出そうとしているであろうメニュー。

フォロワーからのコメントも「海外の朝食みたいですね」というのが多数を占める写真。

あまりにも外国風で、一瞬「あれ?この人海外旅行中?」と思うものの※、すぐにこれは日本のレストランの写真だと見破れる品が1品だけあります。

※また話を盛ってしまいました。日本のレストランの盛り付けは綺麗で、量が少ないのですぐわかります。

さて、その1品とは。

コーンスープです。

カナダでは、そしておそらくアメリカでも、コーンスープが(ポタージュも)、レストランでも、スーパーマーケットでも、通販サイトでも扱っていないのです。

(ヨーロッパ等ほかの国については知りません…)

日本の欧米風朝食メニューの写真には必ずといっていいほどコーンスープらしきものが付いてきているので、あの味が恋しくなります。



■ スーパーにも売ってない


スーパーマーケットには缶詰のスープがたくさん売っています。が、コーンスープは売っていません(コンソメスープも無い)。

マッシュルームスープ、じゃがいもスープ、チキンスープ、ミネストローネ、クラムチャウダーなどなど。

でもコーンスープは売ってないんです(大事な事なので2回目言う)。

粉末タイプになると、そもそも品数自体が少なくて、そしてやっぱりコーンスープは売っていません。


■ レストランでも出されない


先述の通り、コーンスープが付いている食事の写真を見ると日本で撮った写真だとわかるぐらい、カナダのレストランではコーンスープは出されません。

スーパーマーケットと同様、クラムチャウダーやミネストローネなどが大抵のレストランで出されるスープで、コーンスープはお目にかかったことがありません。


■ 日本からの輸入品という手がある


もしかしたらネットならあるかも、と思いアマゾン・カナダで検索してみたところ、ありました。

でも、それは日本語のパッケージ。日本から輸入しているもののようです。

英語表記で、アメリカやカナダで作っているコーンスープは見当たりませんでした(根気よく探せばあるかもしれないけど)。



■ 誰も知らない起源?


ウィキペディアによると、コーンスープやコーンポタージュは確かヨーロッパのものらしいです。

でも、グーグルで色々な記事を検索してみても(日本語)、ヒットするのは海外在住の方々が現地でコーンスープが手に入らないとおっしゃる記事ばかり。

そして多くの記事がコーンスープが日本に入ってきた起源を見つけられなかったとか、現地人にコーンスープは飲まないと言われたとかの内容。

更には英語で検索をしたら、コーンスープは日本の料理だというものまで!

これってもしかして、コーンスープはハンバーグやコロッケみたいに「日本では洋食と思われてるけど実は日本オリジナル」ってカテゴリーの料理なんですかね?

次回帰国したらファミレスでコーンスープを注文したいと思います。


そういえば小泉今日子さんの Good Morning Call も観月ありささんのHappy Wake Up! も小室哲哉さんの作曲なんですよね。コーンスープといえばこの2曲も一緒に思い出します※

※クノール・カップスープのCMソングだったんです、30年ぐらい前に。


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November 21, 2020

英会話の心得:「落ち着いて下さい」と言う側になる

 


 

■ ネイティブと話していると、イライラされることってあるよね?


仕事で社外の人と話す機会がありました。

わかりやすくするためにフェイクを交えて、仕事の手順書をアウトソーシングで依頼したので業者に会った、としましょう。

手順書を作るために、業者がまずは従業員の話をヒアリングすることになった、というシチュエーションを想像してください。

業者は社内の実務は知りません。

ウチら従業員が業者に手順を説明しなければいけないのであって、業者が業務改善のためのアドバイスは当然しません、というか出来ません。

ただ、せっかく手順書を作るなら、改善できるところがあるならした方が良くない?

というのが全員が無意識に考えていることなのか、現在最後に行っている工程を最初に持って来た方が良くね?みたいな意見交換的な流れにもなってしまうのです。

そこでこれから手順書を作成する業者さんに向かって、第四章を第一章に持ってくることは出来ますか?的な質問が出たりします。

業者としては実務には関わっていませんから、当然「あなた方の業務ですから、私共には回答できかねます」的な返事になります。

でもその言い方!

毎回こちらが言い終わる前に食い気味に「あなた方の仕事です」とギャーギャー言われてしまっていました。



■ ただでさえノンネイティブは怒られがちなのに


僕は数人のうちの1人だったので、先にぎゃーぎゃ―言われていた人達を見ていたので、控えめにしていました。

質問はありますか?と聞かれたので、先に答えた人たちを真似して「良いと思います。」「良い感じです」みたいな感想(Sounds good, とか Looks good)を言ったところ、

あなた方のための手順書を作ってるんですよ?あなた方が使うんですよ?

たいに怒られました…。上司でもないのに。

なんか新人教育にくるマナー講師みたいの。

カッチーンと来たので(笑)、次回の打ち合わせでは、先生が生徒のレポートを評価するような、大企業が下請けの会社の報告に答えるような、デパートの大口の客が立場の弱い外商部に購入の意思をちらつかせるような、そんな口のきき方をしてやる!とずっと考えていた。

提示された手順書を、「That's correct」と「正しい」「よろしい」みたいなニュアンスで言ってやる、と心に誓いました…。



■ 大人として対応してみる


そして二回目の聞き取りの日。

みんなコテンパンにやられてるじゃないですか。

業者は何かコメントを求めるくせに質問をすると「それはテーマからずれている」とか「あなたの業務なんだから私に質問するのは間違いとか」言いやがる…。

そして僕の番になりました。コメントを求められたのです。

もちろん準備していた上から目線作戦を実施し、いい感じの結果を収めつつありました。

ところが同僚のコメントに僕がコメント返しをしたときです。

僕が言い終わるまえに手順について話を被せてきたではないですか!

うちらの業務なのに!ってか僕まだ話し終わってないのに!

そこで僕もさらに相手が話している最中なのに

「何もあなたにそれをお願いしていませんよ、◯◯さん。ただのコメントですよ、落ち着いてください」

と言ってみました。


※「食い気味」とか「被せ気味」とか言いたいだけ疑惑..




■ 「落ち着いてください」は魔法の言葉


...話を盛りました。「落ち着いて」とは言ってません。

でも。敢えて、わざと、意識して、担当者のファーストネームを呼び、落ち着いて、目を覚まして、冷静になって、という口調で言いました(読者のみなさんに伝われ)。


落ち着いて、というニュアンスで、

  • この間そう言ったでしょ、マイケル。
  • 何も今すぐやれって言ってませんよ、ナンシー。
  • ただの個人的な感想ですよ、ブライアン。

と名前を最後につけると、諭すような雰囲気が出ると思いませんか?


これが効いたのか、なんと最後に口調について言い訳とお詫び。

数回のヒアリングの中で、そんなの初めてでした。



ちょっと話が逸れますが、英語に自信がないと、会話中に相手側が優勢になり、主導権を取られてしまうことがあります。

私の英語が悪いせいで…という態度だと、ますます相手が優勢になります。

英語が上手じゃないから、日本人だから、みたいなことは気にせずに、

  • お前が聞き取れ。
  • アクセントのある英語が聞き取れないの?この21世紀に?
  • 訛りをモノマネするのは侮辱なんだけど知らないの?お里が知れるわ。

というような態度で毅然としているぐらいがちょうど良いのです。

でもいきなりそんな自信はつかないし、下手すると単に感じ悪い人になってしまいますよね。

そこで役に立つのが「落ち着いて」と言う側に立つことです。



なめられている、バカにされている、と感じたら、オセロで角や端に石を置くタイミングを狙うように、「落ち着いて下さい」と言うタイミングを狙いましょう。

「落ち着いてください」と言う側になったら形勢逆転です。

日本語でそんなことを言ったら火に油かもしれませんが、英語圏では興奮して我を忘れることは恥ずかしいこと。

そして「落ち着いてください」は言ったもん勝ち。

先方は実は落ち着いていても、「落ち着いて下さい」と言われると、周りから落ち着いていないように見えてしまうマジックなのです。


というわけで、日本語でも外国語でも、常に冷静に会話をすることを人生の目標にしようと思います(知らんがな)。



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November 16, 2020

間接照明で海外のインテリア


 


■海外は間接照明が多い

海外と言ってもワーホリで滞在したニュージーランドと、現在住んでいるカナダしか知りません。

なので「海外では」と主語を大きくせず、「ニュージーランドとカナダでは」、とした方が良さそうですね。

でもそれでは語呂が悪いので「英語圏では」としましょうか。

アメリカもイギリスも行ったことはありませんが、まぁ同じようなもんでしょう(テキトー)。

あ、アメリカは行ったことがあります。でも日帰りで明るいうちにカナダに帰ってきたので、照明についての証明はできません(でたオヤジギャグ)。

それでも、まあ、「海外は間接照明が多い」というのは納得していただけるのではないかと思います。


■カナダの家には天井に照明がない

カナダに来て以来、ルームシェアや一人暮らしでたくさん引越しをしましたが、天井に照明の無い部屋がほとんどでした。

リビングや寝室の天井には照明がありません。

(台所や食卓エリアに大抵はあります。浴室は天井になくても洗面台の灯りが十分明るいです。)

自分で天井にフックをねじ込み、買ってきた照明を下げる人はいます。

日本のようにリビングや寝室の天井に配線が埋め込まれている物件は今の所お目にかかっていません。

ちなみにニュージーランドで数軒の家に滞在しましたが、同じでした。

今の家もそうです。


■どのように灯りを付けているか

天井にライトがなくてどうやって暗さをしのいでいるかというと、間接照明です。

実際には、現地のみなさんは、意識して壁に光を当てているわけでもないし間接照明について何か学んでいるわけでもないので、厳密にいうと間接照明とは言えないかもしれません。インテリア関係の方、見逃して下さい。

具体的にはどうしているかというと、ランプです(もちろん電気です)。

ベッドサイドテーブルに置くようなランプ(大抵2つお揃いで買える)や、デスクランプなどをあちこちに置くのです。

壁にも天井にも反射するので、やっぱり間接照明ですね(どっちやねん)。

要するに、薄暗いのです。

今は夜に家でくつろぐときにはスマホかタブレットかパソコンを見ているので気になりませんが、初めてワーキングホリデーで海外に渡航した20年前は、とても暗く感じたのを覚えています。

自分の部屋で本を読んだりCDの歌詞カードを見るのにとても暗くて目ぇ悪ぅなる思いました。


■“コンビニじゃあるまいし”

日本の家は、各部屋の天井に蛍光灯がはめ込まれてますよね。

それが当たり前なので、日本に住んだことがある人にニュージーランドやカナダの部屋の暗さの話をしたところ、日本の家が明るすぎる、コンビニじゃあるまいし、と言われました。

そういえば職場でも、まぶしいので蛍光灯を数本消したいと言い出した人も。この件はカナダ人の中でも意見が割れてましたが。リビングルームでくつろいでるんじゃないんだから、と。

日本は省エネと節約の観点から電気の使用量にはシビアですが、カナダはわりと電気の使用については寛大な人が多いと思います。

僕の周りには「こまめに消す!」みたいに言う人もいないどころかテレビや電気のつけっぱなしが平気な人が多いし、自宅の内外のイルミネーションを煌々と付けてる家も多いです。

そんな感じなので、ルームランプの他にも電気で光る置物や飾りを多く見ます。

というわけで、みなさんも部屋のあちこちに照明器具を置いてみては。

(そう言えば日本は虫が多くてダメかな?)



November 14, 2020

プリペイドカードに「チャージする」は英語で「charge」でいいの?



■プリペイド携帯、使ってます。


僕のケータイ電話、実はプリペイドなんです(突然の告白)。

電話は苦手だし、今の時代たいていメールで連絡が取れるし、なにより毎月何千円も払いたくないんです(どケチ)。

ただ、外出時の連絡用と、電話でしか連絡がとれない機関(病院など)と、各ウェブサイトの二段階認証のためだけに持っています。

100ドル(1万円弱)チャージすれば、1年間有効です。

人との連絡もSNSもネットサーフィンもWi-Fiがあれば出来るし、外出先では音楽を聴いたりしているのでカナダで生活しているここ十数年で困ったことはありません。




■「チャージ」は入金っていうか課金.


...ってこのチャージって言葉!

この記事を書くにあたって、アカウントに入金することを日本語で何ていうんだろう、と調べた結果、チャージだと思い出したのです。

英語では charge ではないのです。


charge というと、入金より課金といったイメージになります。

例1:料金をチャージされた (They charged me a fee)

例2:こちらは無料となっております (This is free of charge)




■ プリペイドカードにチャージする、を英語で言うと


英語では、top up と言います。


チャージするためにサービスセンターに電話をかけると音声案内でこう言われます:

To top up your account, press 1

(チャージするには1を)


ケータイ会社のウェブサイト経由でチャージするなら、Top up の表記のボタンをクリックします。


ケータイに限らず、コーヒーショップが発行しているカードや電車やバスに乗る時のカードなどチャージするときにも、この top up という言葉を使います。


どうやらこの top up にはコップを上までいっぱいに満たすという意味があるようです。

参考→ ejje.weblio.jp



■今日から使おうトップアップ


英語を勉強しているみなさんは、今日からトップアップ、使ってみてくださいね。

「あ、いっけねー、Suica トップアップしなくっちゃ」

「今日は私の奢りね。大丈夫、スタバのカード、トップアップしたばかりだから。」

「はい、これ、500円分のギフトカード。あとからトップアップも出来るんだよ。」

カタカナでも普段から使っていると、英会話の最中にふとく口から単語が出てきます、っていうか出て来るかもしれません(テキトー)。



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November 13, 2020

英語で誕生日のコメントは「良い『一日』」を

 



前にもちょこっと触れたんですけど、今回改めて書きますね。



SNSで、誕生日を迎えた人に対するお祝いのコメントをよく見ます。

「お誕生日おめでとうございます。素敵な1年にして下さいね。」

的なコメント。



英語だと、

「お誕生日おめでとうございます。素敵な1日を。」

なんです。






そういえば僕も昔は

「十代最後の年、素敵な1年になりますように」

「これからの1年、たくさん良い事があることを祈っています」

みたいなキザなことは言ったことはありませんが、マインドとしてはそんな感じでした。

「16歳の誕生日おめでとう」と言う時には、すてきな16歳、つまり16歳の1年間が充実してますように、と思っていました。






カナダに来てからは、何かと Happy Birthday! のあとに続く一言を求められることが多くなりました。

といっても別にコメント録りを求められてるわけじゃないですよ(当たり前)。

うちの職場ではバースデーカードに寄せ書きをして誕生日を迎える社員に贈るのです。

※在宅勤務になってからはそんなこともなくなり業務が効率化しました。なにせ内緒でカードを回し、当日には上司がケーキを用意してみんな集まり(大抵サプライズ)、15分~30分みんなでケーキを食べるんですから…。陰キャのコミュ障なので嫌だった...。英語苦手だし...。




バースデーカードには

「Happy Birthday! ナントカナントカ!」

と書くのですが、その“ナントカナントカ”の部分には皆さん

  • 今日が素敵な日になりますように!
  • 今日を楽しんで!
  • 今日は自分を甘やかして!
  • 今日は何か楽しい事をしてね!

のように誕生日当日のことについてコメントしているのです。


バースデーカードへの英語でのメッセージの例はこちら:

(どちらもグリーティングカードを販売している会社のサイトです)


そりゃそうですよね、なんてったって birthday ですから。






どちらが良いとか悪いとかではなく(どちらもステキ!)、日本語では

「40代最後の1年間が素敵なものになりますように」、

そして英語では

「誕生日なんだから今日ぐらいダイエットは忘れて好きな物食べてね(商品券を添えて)」

みたいな使い分けをしなくっちゃ、と日本語のSNSを見ていて思いました。

(日本語でもつい「素敵な1日を!」とコメントしそうになるので)



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November 11, 2020

ポインテッドトゥーじゃなくてポインテッドトー

 



■つま先は toe 


みなさーん、つま先は英語で toe、つまり、トーですよ!

Cambridge Dictionary さんによると、発音記号は以下の通り。

 /toʊ/ 

トーです。トゥー (too, twoのような発音) じゃありませんよー!



■「とう」と違って「トウ」はひっかけ問題?


「どうもありがとう」と書いても、「どーもありがとー」と言いますよね。

ドゥ―モアリガトゥーではありません。

それなのに。

ひらがなで「とう」と書かれていれば「とー」と読めるのに、、カタカナの「トウ」になると「トゥー」と読んでしまう人が多いようです。



■なぜトーでなくトウと書くのか


英語の言葉をカタカナで書く場合、ショー(show)をショウと書くように、人によって表記が違うことがあります。

 go のように小学生でも知っているような言葉ならだれもが「ゴー」と書きますが、

  • カタカナとしてあまり知られていない言葉をカタカナにする場合
  • 書き手がカタカナ表記を英語の発音に近づけたい場合
  • 書き手にこだわりがある場合
  • 書き手がその言葉を普段英語で使っていて滅多にカタカナ表記しない場合

は、人にとって表記が違ったりしますよね。

show は通常「ショー」ですが、アメリカのショービジネスを見てきた人は本場の発音に近づけるために「ショウ」と書くかもしれません。またはレトロな雰囲気を醸し出したいとか。

No も一般的には「ノー」ですが、実際の発音は「ノウ」に近いと思います。ただ、No はあまりにも「ノー」という有名なカタカナ表記がありますからあまり「ノウ」と書かれることがありません。

toe の場合、あまりカタカナとして使われている言葉でもありませんし、海外のトレンドを紹介しているファッションジャーナリストにカタカナ表記のこだわりがあってもおかしくありません。

toe はトウと書かれるべくして書かれた外来語だったのです!(おおげさ)


■まとめ:ポインテッド・トー、です


ファッションに詳しい人が「ポインテッド・トウ」を「ポインテッド・トゥー」と言ってしまっているのを動画で度々見ます。

そういえば僕が英語の勉強を始めたのは、当時勤めていたアパレル業界の専門用語が英語をそのままカタカナにしたものが多かったからです。

英語を勉強して、つま先が toe だと知っていればトゥーと言ってしまうようなことはありません。

とはいえ発音はファッションの知識とは別物です。トーをトゥーと言っている人は英語の toe という単語の発音に馴染みが無いだけでしょうから、ファッションのアドバイスそのものには関係ありません。

日本語のファッション系の動画、これからも楽しませて頂きます(フォロー)。



当ブログ内の似たような記事:ディティールじゃなくてディテール



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November 10, 2020

ディティールじゃなくてディテール

 




■ディティールって言う人多くね?


最近ファッション系のYouTubeを観てます。

四半世紀前にはなりますが(!)、僕も日本に居た頃はアパレル店員として正社員で働いていました。

そのせいか単に「トレンドが~」とか「40代はこれを着るべき~」みたいな、格好良い・悪いだけの動画はどこか首をかしげてしまうところがあったりします。

トレンドだから…?どうしてトレンドだと良いの?「◯◯はこういうブランドなので」ってそうなの?ソースは?みたいな(意地悪w)。

ところが自分がアパレル勤務だった頃に研修等で教わった普遍的な事にも触れているアパレルのプロの方の動画だと、納品サイクルだとか、売り場レイアウトだとか、ブランドの路線変更の話とか、背景に分かる話があるので“おすすめコーデ”にも説得力が増すんですよね。

でも、そんなプロの方のしっかりした内容でも、ディテールを「ディティール」と言う方がいるのが残念。

英語のプロじゃないから仕方がないのかもしれませんけど。

または日本語になると違うのかもしれません。例えば therapy を留学経験がある人は「テラピー」と言ったりするけれど日本語的には「セラピー」が一般的なように。



■ティールじゃなくてテール


デザインや縫製を細部までこだわった、というようなときに使われる detail は、カタカナ表記ならディテールです。

Cambridge Dictionary さんによると、発音は

/ˈdiː.teɪl/

だそう(いくつかあるようだけど)。

厳密に書けばディテル。

ルとテル 、大きい「イ」と小さい「ィ」は違いますよね。tailとtillぐらい違う。

ティーじゃなくてテーなんです。

きっとファッション業界の人が、プレーヤーを原語の発音に近づけてプレイヤーと書くようにディテールをディテイルと書いたところ、きっとそれを読んだ人がディティールと勘違いしてしまったのだと思います。

もしくは、そもそもディテイルと書いたつもりが間違ってディティールと書いっちゃったとか。

知らんけど。


■テーは恥ずかしくない!


今の中高年は大丈夫だと思いますが、昔の中高年は「T」のことをティーと言えずテーと言う人が割といました。

Tシャツをテーシャツと言ったり、ディズニーランドをデズニ―ランドと言ったり。

※ちなみにT字路のTはアルファベットじゃなくて「丁寧(ていねい)」の「てい(テー)」だそうなのでテージロで良いと聞いたことがあります。

そのせいか、人によっては「テー(デー)」と言わないように過剰に気を付けてしまうこともあるようです。

でも、フェアリーテールをフェアリーティールって言わないでしょ?

ディテールのテーも最初からテーであって、むしろテーをティーと言ってしまうのはテーとティーの区別がつかない人みたいだと個人的には思ってしまうのです。



■まとめ


ディテールのディのあとはテーです。ティーではありません。

ですがアパレルの知識と英語の知識は別物。

「ディテールまでこだわった」とティーと言っているファッション関係の方がいても、内容そのものはインチキとは限りません。

気にしないようにしましょう。

でも、みなさんが言うときは「ディテール」と「テー」にしましょうね。

知らんけど。




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November 9, 2020

カナダの衣替え事情




■衣替えはバラバラ...という感じ


カナダでは、「6月から夏服、10月から冬服」みたいな全国一斉の衣替えはありません

いちおう四季はありますが、冬が長く、日本のように季節が均等に3か月ごとに変わらないかもしれません(最近は気候温暖化でアレですけど)。

まあ夏場はバスの運転手や郵便配達のおじさん・おばさん達も半ズボンになるし、制服のある学校も夏服がおそらくあると思います。

なので夏服へのチェンジはありますが、必ずしも6月ではないし、個人においては6月過ぎても全然夏らしくない格好をしている人も多数です(暑くないし、むしろ肌寒い)。


■冬でも半袖


衣替えらしい衣替えがないのは、冬でも半袖の人が多いからかもしれません。

一般的な日本の住宅では、といっても関東地方しか知りませんが、エアコンやファンヒーターやストーブで一部屋ごとの暖房が多いですよね。

カナダでは廊下や浴室を含め家全体の暖房です。北海道もそうらしいですね。

自分が知る限り、ここカナダ某所ではアパートの場合暖房費が家賃に含まれていたりします。

ということは暖房は使い放題で、どんなに外が寒くても家では半袖に短パンでも平気です(むしろ長袖は暑い)。

なので半袖を仕舞えないのです。


■職場の衣替え


うちの職場も建物の中は全館暖房が利いていて、ドアも窓も二重で隙間風も無く、秋でも冬でも半袖の人もいたりします。

もちろん外へ出る時はコートなどの防寒着を着ますが、真冬でも半袖のシャツの男性や、ノースリーブの女性などもいるんです(もちろん職場にもよりますけどね)。

そんな風に服装に季節感のない人が多いので、季節を先取りしたおシャレさんは目立ちます。

というわけで、職場でも「10月から秋冬らしい格好をしなくっちゃ」みたいな無言のプレッシャーがないので、明確な衣替えは無いと言って良いでしょう。


■クローゼットの衣替え


衣替えと言えば制服が夏用に変わる(または春・秋冬用に戻る)こと以外にも、季節ごとのクローゼットの入れ替えの意味もありますよね。

そういう意味での衣替えも、カナダにはありません。

...と言い切って良いのかどうかは分かりませんが(知らんのかい!)、聞いたことはありません。

ルームメイトとして結構多くのカナダ人のお宅に滞在させてもらいましたが、衣替えをしてる人はいませんでした。当然クローゼットには全季節の服が。

職場でもみなさん家庭の話をしますが、掃除したとか大量に捨てたとの話をしても、服を入れ替えたという話は聞きません。

言わないだけで真冬にしか着ない防寒具や、スノーブーツのような場所を取るものは箱に入れたりしてるのかもしれませんけどね。

住宅事情が違うので一軒家だと収納に余裕があるし、アパートは日本と同じぐらいの広さだとしても前述の通り一年中着れる服が多いので敢えて仕舞わないのでしょう。



...なので、ときめかない服は捨てる、というこんまりメソッドはカナダでも大ブームになりました。カナダでは春が片付けのシーズンなので、手持ちの服を見直して捨てる、というのがウケたのが納得です(衣替えの話がこんまり先生の話になっちゃった)。


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