March 27, 2021

朝イチって英語で何て言うの?

 




 僕は朝型人間


突然ですが、僕は朝型人間です(いきなり「知らんがな」な告白)。

動画を見たり音楽を聴いたりSNSを徘徊するのは朝より夜の方が圧倒的に楽しくて遅くまで起きてしまうので、ライフスタイルは夜型かもしれませんが、頭が働くのは断然朝です。

ブログも朝の方がスラスラ書けます。

実際には朝はウォーキングを兼ねて買い物に出かけているので、コーヒーを飲みながらブログを書くような優雅な時間の使い方はできず、夜に働かない頭に鞭打って読みづらい文章を書いて皆様にはご迷惑をお掛けしていますが。




 就業間際はミス連発


仕事ならなおさら朝型で、退勤時間ともなると頭が働かず、ミス連発。

更に◯時に退勤、のように締め切りがあると焦ってしまい、結局ミスってやり直しをする羽目に(急がばまわれとはよく言ったものです)。

一日の業務を終える退勤時間ともなると頭の筋肉の緊張も肩こりもピーク。お腹もすいてくる頃。

入力ミスや作成ミスに限らず、言わなくてもいい事を言ってしまったり、やらなくてもいい事をしてしまったり、後になって冷静に考えればしないようなことまでしてしまいがちです。


 ご依頼事は明日の朝イチでやります



そんな感じですので、午後に依頼されたことは

「わかりました、明日の朝イチでやります」

と答えるようにしています。

昼休みから戻った直後の午後イチとかならその場で出来なくもないですけど、1日の疲れがたまってきている夕方には大抵普段ならやらないような事をしてしまうもんです。

例えば通常なら担当者に回してしまうような問い合わせも、疲れてハイテンションになっていると「簡単な質問だから僕が回答しちゃおう」と返信してしまってやっかいなことに巻き込まれる、など。


 朝イチって英語で何て言うの?


朝イチでやります、の朝イチは

first in the morning 

と言う事が出来ます。


「明日の朝イチでそれやります」なら

I'll do that first thing in the morning

です。

文法的にはしっくりこないかもしれませんが(first の前に the がつかないとか、 firstly じゃなくて first thing だとか)、耳コピするとそんな感じです。

この記事を書く前にググって確認したので大丈夫だと思います。



さ!意識高い系のみなさん!

早速明日から「エビデンス」「マター」「プライオリティ」に続いて、「朝イチでやります」もカタカナ語で

「ファースト・シング・イン・ザ・モーニングでやります」

って言ってみましょう!

(冗談です)



ちなみに同じ「あさいち」でも「朝市」は farmer's market で良いかと思います。

farmer's market は大抵朝からやって午後の早い時間に閉まるので。


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March 18, 2021

席を外しております、は英語で何て言うの?





このブログではどっちでもいい表現ばかりについて説明していて(たとえば「イェイはYeahで本当にいいの?」とか)、そう言えば基本的なフレーズに触れてないと思ったので、今回は電話対応について書いてみようと思います。


今日のテーマ:
「◯◯さんは席を外しております」


色々な言い方がありますが、

◯◯さん is not available at this moment.(そしてCan I take your message?と続けると親切) 

がおススメです。

not available で良いのです。

  • 席を外しております
  • 今はいません
  • 会議中です
  • ちょっとコーヒー買いに出ています
  • トイレに行っています
これが全部 not available で済んでしまうんです。
 
便利!

※留守番電話も防犯上あまり「不在です」とか「出かけてます」とか言わないですよね。


ちなみに僕は、「◯◯さんは今トイレにいて電話に出れません」と言ったところ、別の人から「かわいそうだからトイレにいるとか言わないでおいてあげてw」と言われたことがあります。





と、ここまで書いて思いましたが、今は在宅勤務が増えて、あまり電話を替わってもらうこともなくなりましたね...。

今後留学やホームステイをする人に…とも思いましたが、きっとみなさんケータイを持つので人の家の固定電話に出る事もあまりないでしょう...。

ま、参考程度に読んでもらえたらうれしいです。


まとめ:
「◯◯さんは席を外しております」は
 ◯◯ is not available at this moment
がおススメ! 




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March 17, 2021

ノートパソコンは英語で何て言う?

 



英語圏では、と言ってもカナダのことしか知りませんが、ノートパソコンのことはラップトップと言います。

laptop、つまり膝上。

ラップトップ・コンピューター(laptop computer)とは膝上コンピューターという意味なのです。

ソファーに座った時には膝の上に置きますもんね。

日常会話ではわざわざラップトップ・コンピューターとは言わず、ラップトップだけで通じます。




逆に、ノートパソコン note computer とは言いません

そもそもノート (note)だけでは「注」とか「メモ」みたいな意味になります。


例1:

Note: Results may vary
注:効果には個人差があります。

例2:

Please note that all prices are in U.S. dollars.
全ての価格は米ドルとなっておりますのでご注意下さい。

例3:

I took notes during the meeting.
会議中メモを取りました。


なので、日本語で言うノート(大学ノートとか、帳面とか、人によって呼び名の違うアレ)を英語で言うならば、ノートブック (notebook)とフルで言わないといけないのです。


今ざっと検索してみた結果、 notebook computer でも何件かヒットしましたので、ノートブック・コンピューターならば通じないこともないと思われます。

ですが通販サイトでもYouTube動画でも laptop がほとんどで、僕の周りの日常会話でも仕事の業務連絡でも laptop と言われています。



余談ですが、日本語で会話をすると普通に「ラップトップ」と言ってしまい、むしろ「ノートパソコン」の方が出てこないことがあります。

ラップトップって日本語でなんだっけ、みたいに。

ラップトップと言ってしまってインターネット黎明期のようだと笑われてし待って以来、日本語ではノートパソコンと言うように気を付けています(笑)。

どうやらラップトップと言うとAOL(昔あったアメリカのインターネットプロバイダー)とかの時代を彷彿とさせてしまうのでしょうか(ちなみに四半世紀前)。



まとめ:

ノートパソコンは英語でラップトップ(laptop)!



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March 16, 2021

海外ドラマ「フレンズ」で英語を勉強する時の注意点




海外ドラマ「フレンズ」は、いまだに英会話学習者の間で人気のようです。

そんなブログをよく見かけます。


「フレンズ」に限りませんが、シチュエーション・コメディ(略してsitcom )を英会話の勉強のために何度も繰り返し見るのはメリットがたくさん。

  • 登場人物が固定
    • 登場人物が毎回同じなので「この人は誰?彼女?友達?妹?」と考えている間に話がどんどん進行していってしまうことがありません。さらにキャラさえ分かれば登場人物が言いそうなことも見当がつきやすくなります。
  • 場所が固定 
    • 主人公の部屋と職場など、決まったセットしか出てこないので、「ここはどこ?誰の家?」みたいなことがありません。
  • 会話形式 
    • シリアスな作品と違い回想とか独り言のシーンが少ないので、「え?これは過去のシーンなの?」みたいな混乱が基本的にありません。



ですが、「フレンズ」を見て英語を学ぶには、問題点が1つあります。それは…


古い。




僕の経験談を書かせてください。

カナダで就職して、若いカナダ人の同僚と仲良くなりました。

仕事の後に飲みに行ったり、休みの日には彼の友達とみんなで遠出したりするほど。

彼が僕のデスクに顔を出すと、「うぇーい」みたいな仲良しのノリでよく挨拶をしていました。

そんなある日。いつものようにその同僚が僕のデスクに立ち寄り、

「How you doin'?」(ハウ・ユー・ドゥ―イン。How are you doing?ではなく) 

と言ったので、僕は

「あー!それ知ってるー!ジョーイ・トリビア―二!」

とうれしくなって叫んだのですが、彼のリアクションは「きょとん」でした…。



彼の年齢を考えると、「フレンズ」放映時は小学生!

知らなくても当然です…。

ちなみに僕は当時既に成人してました…。

「フレンズ」自体はいまだにコメディー専門チャンネルなどで再放送はしていますが、カナダではチャンネル数も多いですし、若者が敢えて昔のドラマは見なくても当然です。



若い男女6人ニューヨーク恋物語だった「フレンズ」(なんだかそんな日本のドラマがあったような…)。登場人物、みんな独身。

当時の視聴者はもう孫までいる人も多いのでは。

日本で言ったらいまだに「君の瞳をタイホする!」の話をしているようなものです(ちょっと違う)。

自分がいつまでも若い気分でいた気がして、年の差を感じて大変恥ずかしい思いをしました(笑)。



スマホやリモート会議どころかインターネットさえ出てこない四半世紀前のドラマですから、現代の表現も学べない所ももしかしたら気を付けるべき点かもしれません。

でも、そんなことより若い世代と「フレンズ」の話をするときは要注意です!

「フレンズって知ってる?」から会話を始めればよかった(笑)。




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March 15, 2021

英語で Don't Talk Over Me の意味は?

 



以前、ルームメイトがネット関係のことでサポートセンターへ電話をしている場面に遭遇すしたことがあります。

サポートセンターのテレホンオペレーターは、まずは顧客の話を聞くのが仕事だと個人的には思います。

色々なお客様が電話を掛けて来て、中には感じの悪い人もいるでしょう。僕も元接客業だったのでわかります。お疲れ様です。

僕が昔、日本でサポートセンターに電話したところ、担当の方がそれはそれは丁寧に話を聞いて、説明をしてくれたのを覚えています。

そのときルームメイトが電話を掛けていた会社は大手だったので、電話口の人は市内、いや、州内にすら住んでいるとは限らず、もしかしたらアウトソーシングさてれいる外国の人だった可能性もあります。

たまにびっくりするほどこちらの話を聞かない人もいますが、そのときはそんな人に当たってしまったようです。




コンセントを抜いてしばらくしてから再接続、なんてことはさんざんやったのに、それをしろとの一点張りだそう。

すでにコンセントも抜いて、それからもう一度…と説明しようとしても「まずはコンセントを抜いて」と被せて話してくるとのこと。

いますよね、そういう人。こちらが話し始めているのに(そして話し終わってないのに)食い気味で被せて話してくる人。

何度状況説明をしても、まずはコンセントを抜けとしか言わないそうなのです…。



そして怒ったルームメイトは、電話口で怒鳴り続けました。サポートセンターの人が話を聞くまで。

それでもサポートセンターの人は話をやめません(電話口から聞こえてきます)。

ルームメイトが電話口で何度も言っていた言葉は、

Stop talking over me! 

でした。

要するに「被せて話してくるのやめろ!」ってことですね。


というわけで、talk over 誰々(me, you, him. her. them)で「被せて話してくる」という意味です。


まとめ:

まずは相手の話をよく聞いて、聞き上手になりましょう。




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March 13, 2021

デスクまわりを英語で



緊急避難的に「今日中に荷物をまとめて◯時までに全員帰宅すること。それ以降は許可なしにオフィスに戻ってはいけません。」と言われ突然始まった在宅勤務。

「連絡があるまでは在宅勤務」と言われていたので数週間から数か月間だろうと思っていましたが、1年近く経った今も変化はありません。

他部署の人は人数制限や時間制限、日数制限などをして少しずつオフィスに戻っている人もいるようなのですが、うちの部署はそんな気配は一切ありません(個人的にはありがたい)。

噂によると「せっかく在宅勤務が定着化してメリットもたくさんわかってきたんだからわざわざオフィスに戻らなくてもいいのでは」という声も上層部ではあるようですが、いずれにしても全世界で先が見えない状態ですからね。

というわけで、本格的にホームオフィスに投資を始めました。なんて書くとカッコイイですが、要は初老のため肩凝りと腰の痛みに耐えられなくなった、というわけです。



机と椅子を購入するにあたり、「デスク周り」という言葉で検索をしたのですが、良いですね、この「デスク周り」という言葉。

こう、なんていうか、意味がわかるじゃないですか。

「机」でも「椅子」でも「天板」でもなく、パソコンやキーボードなどの大物からマウスパッドやペン立て、メモ帳なども小物まで自分のワークステーションのテイストや収納、整理整頓まで全部含めた、断捨離やこんまりメソッドも裏テーマにありそうなすべてを包括したような響きの「デスク周り」。

とっても便利。

机や椅子を買う前に、全体のテーマをイメージするために、「デスク周り」で動画や画像を検索して大変参考になりました。



なぜかふと、「デスク周り」は日本語的な表現だなと思い、「デスク周り 英語」で検索してましたが、納得のいく回答はみつかりませんでした。

複数のサイトで around the desk という表現はみつかりましたが、それは「デスクの周り」であって、「デスク周り」ではありません。

デスク周りとデスクの周りは違うと思うんです。

今回僕はどうやってモニターやキーボードを置くか、マウスパッドの大きさはどうするか、ペン立てやメモ帳はどうするかなどが知りたかったのですが、「デスク『の』周り」というのはキャビネットやタンスなどの机でない家具のことで机が脇役になってしまいます。



僕は英語でデスク周りの画像検索をするときは desktop ideas で検索しています。

実際、当記事の最初に貼られているこの写真も、著作権フリー画像素材のサイトから 「desktop」というキーワードで検索したぐらいですし。

デスクトップというとパソコン用語のようですが、パソコンを作った人が机の上をイメージして作ったのかもしれませんね(机の上にゴミ箱は置かないけど)。

…とまとめようと思いましたが、desktop ideas で検索するとデスクトップパソコン込みの机の画像が、そして desk ideas で検索するとデスクトップパソコン関係なしに机の画像がヒットするので、もしかしたらdesktopは「机周り」という意味はないかもしれません。

ここまで長文書いておいて「なんじゃそりゃ」ってオチ。

 


まとめ:

英語でデスク周りの画像を検索するには

  • desktop ideas 
  • desk ideas

がおススメ!




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March 12, 2021

英語で I know! は知ってるよ!じゃない


 



英語で 「そうそう、わかる」「それな」と言いたい時には、

I know! 

と言う事ができます。



例1

「最近、雨ばかりで嫌になってしまいますね…」

I know!(意訳:本当にそうですね)」


例2

「あのレストランのハンバーガー、美味しいんだよね」

I know!(意訳:わかる!)」



でもこれ、英語学習の初心者には、“知ってるよ(怒)”と言ってると思われてしまうこともあるようです。

他愛の無い文章の後に言われることが多いし、I knowと言っている人の共感している表情がうるさいことを言われて困っている人の顔に見れなくも無いからかもしれません。


僕も最初は英会話スクールで講師にこれを言われて一瞬びっくりしたことがあります。

そんなの知ってるよ、と言われたのかと思ってしまいました。

英会話スクール内という安全地帯での話なので、講師がそんなこと言うわけないという安心がありましたから怖い思いはしませんでしたが。


日本にいた頃、オーストラリアから来た人Aさんと、この「“I know”は英語学習の初心者には“そんなの知ってるよ(怒)”だと思われがちな件」について話をしたことがあります。

Aさんは「やっぱりあれはそう思われてしまっていたか」と、ある出来事を話してくれました。

Aさんが横断歩道で信号待ちをしていると、日本人が話しかけてきたそうです。日本在住のAさん、普段から「電車で自分の横には誰も座らない」と憤慨しているような人なので、見知らぬ日本人から片言の英語で一生懸命話しかけて来てもらえてうれしかったそうです。

その日本人は「ここのところずっと雨でいやですね~」と言ったそうで、その返事としてAさんが “I know!” と言ったところ、その日本人はハッと怯えたような顔をして、そのまま黙ってしまったそうです。

しかも、その“I know!”の言い方も、「本当にそうだよね、もうイヤになっちゃう!プンプン!」と言う時のような、嫌~な顔で言ったそうです。

もちろんここで言う「嫌」なのは雨。Aさんはその日本人に対して悪意は全然ありません。

でも、 I know を「知ってます」だと直訳で理解していて、しかもそれを言った人の表情が嫌な顔だったら。

そのあと信号はすぐに変わってしまったそうで、その日本人との会話もそこで終わってしまい気まずい思いをしてしまったと言っていました。



まとめ:

I know! は「それな!」





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March 11, 2021

ホワイトノイズで飛行機ごっこのススメ



「海外就職」という言葉にはキラキラしたイメージがあるかもしれませんが、仕事は仕事。就職した当初はワクワクするかもしれませんが、しばらく経つと新鮮味も薄れ、毎日同じことの繰り返しです。疲れるし、ストレスと無縁ではありません。どこで働いても一緒ですね。

ストレス解消のヒントを探してYouTubeで動画を漁っていたら、とある心理カウンセラーの動画にてホワイトノイズというものを知りました。





「ホワイトノイズ」で検索して動画を見てみたら、小川のせせらぎや、浜辺の音、焚火の音など、癒し系の音が聞ける動画がたくさん見つかりました。

確かに雑音が消されます。かといって音楽のように歌詞やメロディーを追ってしまうこともなく、リラックスした気持ちで聴くことが出来ます。

さらにヘッドホンで聞くと、ステレオで立体的に聞こえるので臨場感も出て、晴れた日に窓を開けて森林の音の動画を聞くと臨場感も出ました。



そして、その“ホワイトノイズ”で検索して出てきた動画の中には、フライト中の機内の音が聞こえる動画もありました。



聞いた途端、本当に飛行機に乗っている気分になります。トロントから羽田行きの便…。
ちょうど食事が終わって、消灯になって数時間したところ。


次第に空気が乾燥して冷たくなってくる気がしてきます。最座席に1枚ずつあるあの薄い毛布をまといたくなる気分。

だんだん乾燥で鼻の奥が痛くなる感じさえしてきます。

そして水を飲みたくなってくる…「お水はいかがですか」と回ってくる大きいDASANIのペットボトルから注いでもらう水を。


ゲーミングチェアのようにリクライニングができる椅子を飛行機の座席に見立てて、DASANIと飛行機で出されそうな食べ物を用意すればこのご時世でも旅行気分が味わえます。

といっても、味わえるのは飛行機の中にいる気分だけですが。

本当にリアルすぎて12時間の窮屈なフライトを思い出して疲れてくるほどです(良いんだか悪いんだか)





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March 7, 2021

英文添削をする身にもなってほしい





英文や和文の添削を引き受ける事がたまにあります。

日本人から英文を書いたので見て欲しいとか、外国人から和文を書いたので見て欲しいとか。

大抵はメールで受け取ってそれを後ほど返信するような、1往復のメールの簡単な依頼だと思われているようなのですが、実はそんなに簡単ではありません。

なぜならば書き手の言いたいことがわからないからです。





僕も日本人なので日本人が書いたものなら言わんとしていることが分からないわけではないですが、主語が曖昧だったり前後関係が繋がっていなかったりすると話が見えないことがあるのです。

例えば初心者レベルの方が I was scary と書いた場合、文脈によってはそれが I was scared と言いたかったのか、それとも It was scary と言いたかったのか、本人に聞かないとわかりません。 

英語圏の人が書いた日本語も、僕は英語学習歴二十年なので理解できないわけではありません。読みながら「英語だとそういう発想なんだよね」と思ったりします。それでもやっぱり書いた本人に聞かないと分からないことが無いわけではありません。

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僕が通っていたカナダの大学では学生が無料で利用できる添削指導のサービスがありましたが、それはあくまでも“指導”であって、指導員と一対一で文法ミスなどを指摘してもらうものでした。

しかも大学内のサービスなので「論文は自分で書かなければいけない」という大前提がありますから、指導員はあくまでも指摘するだけで、間違った箇所の言い換えは自分で考えなければいけませんでした。

これを社会人風に言い換えると、顧客とのすり合わせのようなものです:

指導員:「この箇所が意味が通じない」
学生:「◯◯が△△だ、と言いたいんですけど…」
指導員:「じゃあ、そう書いたら?」
学生:「そっか!」

僕が誰かの作文の添削をするときも、こんな風に書き手と同席して、本人の言いたいことを確認しながらすり合わせが出来れば気楽に出来るんですけどね。本人にとっても収穫があると思います。




添削して送り返すのがこんなに大変だとは、学習者側の頃は知りませんでした。

通信教育にしても、スクール等で提出された課題にしても、受講者からの英作文を受け取って、添削をしている講師の方々はすごいんですね。改めて尊敬します。

ネイティブ講師に添削されて返却された物がイマイチ自分が言いたいことと違ってしまっているのは仕方がないことだと今になっては思います。

英日どちらも理解していれば言わんとしていることを添削時に“意訳”できますが、日本語がわからない英語講師は添削する時の材料が書かれた物しかありませんからね。


まとめ:
書き手とやりとりしないで添削するのはむずかしい!


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March 5, 2021

You can't make everyone happy とは、どんな意味?

 

あちらを立てればこちらが立たず、みたいなことってよくありますよね。

会議をしているときなど、意見が対立することもあります。



事務職で派遣社員さんと働いていた時の話です。

派遣社員といっても立派な即戦力ですから、上司もその方には専門職として対応して、会議にも参加してもらっていました。

いくら期間限定とはいえ経験者ですから、みなさん正社員と区別することなくその方の発言にもきちんと耳を傾けていました。

しかしそうは言っても期間限定の派遣社員。来年はいないであろうその人が来年のことを決定するのにゴネてはいけません。

ですがその人は頑固というか、主観が強いというか、感情的になって意見を主張するのです。

来年ウチで働いているかどうかも分からないその人が、来年以降も確実に残るであろう我々の業務について口を出すなんて...。

空気読めよ(笑)。


どんな内容だったかはうろ覚えですが、我々が提供している複数あるサービスのうち、その方が担当していた業務を、普通は5営業日頂いているところカスタマーサービス向上のために当日お渡しにしましょう、みたいな発言だったと思います。

きっとみんな内心、

「いやいや、それをやったらウチら他の業務が出来ないから別のサービスを依頼してるお客様にしわ寄せがいくでしょうに…。」

と思ったことでしょう。いや、もしかしたら、

「っていうかお前来年いるかもわからんのに何言うてんねん、残る人の身にもなれや。」

と思ってたかも知れません。



そんな中、上司が口をを開いてこう言いました。

「◯◯さん、You can't make everyone happy.」

これは文字どおり、全員をハッピーにすることは出来ない、という意味です。




あちらを立てればこちらが立たずというのは、世の中の真理。

全員から「いいね」をもらうのは無理。

完璧主義の考えにとらわれて悩んでしまったときなども、自分に

You can't make everyone happy.

と言い聞かせると気持ちが軽くなります。



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March 3, 2021

海外の店で差別されてると感じたら


◆ 留学生あるある

これは留学生あるあるというか、海外滞在あるあるだと思うんですけど、よく店の人から差別された、なんて話をブログやSNSで読むことがあります。

例えばレジの店員が、自分の前に並んでいた人にはニコニコしていたのに、自分の番になったら急にムスっとして挨拶もなかったとか、あからさまに嫌な顔をしたとか。

実は僕も渡航後しばらくはそう感じていて、いや、感じていただけではなく、対応してもらえなかったなどの実害もありました。

その後、滞在歴が長くなるにつれて、いくつかの作戦を編み出したのでここでご紹介しようと思います。


◆ 実は差別されてない

作戦をご紹介する前に、まず、大前提として、なんでもかんでも差別されていると言っていないか一度考えてみてください。

と言うのも、僕は職場で、差別されていると上司に相談した時に、自然と誰に(どのグループの人々に)差別されているかを言う流れになり、人種の話をしたとして警告をうける羽目になってしまいました(幸い実質的な処分はありませんでしたが)。

他の人にはニコニコするのに僕にはムスっとしている人達は、態度こそ悪いものの、僕の肌の色の話や人種の話は一切していないのです。つまり人種差別とは言えず、単に機嫌が悪かった、と言われてもこちらは反論できません。相手の挑発に乗ってはいけないのです。

対応してくれなくても、僕がアジア人の血を引いているから差別されたという明確な証拠(発言を録音したものとか)がないと、訴えたこちらが差別したという流れにされてしまうので(特に自分以外の移民が絡むと厄介)、「感じ悪い店員」は単に感じ悪いだけで、それ以上でもそれ以下でもありません。

と言うわけで、以下、店員に対して「感じ悪ぅい、ムカつくんですけどぉ」と思った時の対処法書き出してみます。


◆ ご苦労様、と思う

その店員さんは感じ悪くてムカつくかもしれませんが、ちょっと待って下さい。レジの時給なんてそれほど高くないでしょうし、レストランのようにチップもありません。

僕もレジを含む元接客業経験者なので、それを思えばどんな接客をされようが「大変だよねー、つらいよねー、笑顔なんていいよ、疲れるから」という気持ちにしかなりません。

そして僕が留学していた頃と違って今ならではの考えですが、このご時世、多くの職種で在宅勤務を導入しているのに、レジなど店頭での仕事は感染のリスクも高い最前線の仕事です。感じ悪くたってなんだって、まず出勤してレジに立っているだけで「ご苦労様です」の気持ちしかないです。

ご苦労様です、大変だよね、と思うと、ムカつく気持ちはフッと消えていきます。


◆ アイドル作戦

これはまず日本の「お客様は神様です」という考えを捨てなければいけないのですが、客側である自分がアイドルだと思うようにするのです。そして店員が自分のファン。あたおか(頭がおかしい)と思わず、続きを読んで下さい。

レジは握手会会場。お金を渡す時はサイン色紙を渡す時(カナダはカルトンは使わない)。膝をちょこんと曲げて「ありがとうございまーす♥」のノリで。

基本的に、こちらが感じ良くしていれば(日本的な礼儀正しさではなく、おおげさな身振り手振りで明るく朗らかな感じ)、相手も普通に対応してくれるものです。

それでも言葉などの証拠は残さず態度で差別をしてくる感じの悪い店員はいますが、それも握手会と一緒。わざわざ握手券を買って推しに小言を言ってくるファンもいるそうじゃないですか。感情的に受け取らず、そういう人なんだ(あるいは接客ロボットなんだ)と右から左へ受け流せばイライラもしなくなります。


◆ 引き寄せの法則~ポジティブしか勝たん

巷で言われているように、ポジティブ(前向き)な事を言っているとポジティブなことが起き、ポジティブな人の周りにはポジティブな人が集まるというのは本当らしいのです。

“引き寄せの法則”というと、宗教のようだとかスピリチュアルのようだと敬遠されてしまうのですが、心理学的にも引き寄せの法則に似たような事は心がけ次第で起きるようです(ナントカ効果とかナントカ理論とか)。

そんなことない、と否定されそうですが、「こいつらワシのこと差別するんじゃろ」と思って入店するのと、あこがれの地に降り立って念願の海外の店に入れてキャッキャウフフしながら入店するのでは、その後の経験も違ってきます。

もちろんこちらが明るくふるまったって我々のような外国人(彼らから見て)の対応をウザい、面倒くさいと思う人もいるでしょう。でもそれはしょうがない。スルーするしかありません。


◆ 本当に“差別”されてたら英語を頑張れ

明らかな差別用語を言われたりしたのなら別ですが(帰宅するなど安全な場所に避難してから本社にメールなどで報告するのが良いと思います…)、店員の態度が気に入らない程度の“差別”だったら、厳しいようですがもっと英語を頑張りましょう…。

見た目でアジアからの外国人観光客と思われて面倒くさそうな態度をされることがあっても、話してみたら全然そうでもなかった、ということも何度もあります。

地元のネイティブなら客の方から店員に世間話を始めたり、なんなら客側が店員の機嫌を取るようなこともあります。

とあるドーナツ屋で態度の悪かったアルバイトと思われる若者に、同行していた友人(カナダ人)は「何時間働いてるの?あと1時間?じゃあもうちょっとじゃん。スマイル!」と店員を笑顔にさせていました(すげぇ)。




そういえば過去に似たような記事を書いていますが、若干考えが変わりました。

スルースキルがついたのかもしれません。


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