March 29, 2021

ジャッジメントコール(Judgement Calls) ってどういう意味?

 



提出された書類に目を通して、不備が無ければ処理係へ回し、不備があれば申請者に返却するような仕事をしています。

受理できるか、それとも却下か、を決めているわけです。

とはいえこちらで自分勝手に却下などせずに、受理できなさそうな場合は上司に回して判断を委ねるんですけどね。

(要はそんな責任のある立場にない)



何を基準に受理できるかを判断しているかというと、規定や規約、それから申請書の裏面にある記入例などです。

ところが。

テストのように点数で合否を決められれば良いのですが、大げさに言えば裁判のように全体の話を聞いて、背景も考えて、必要であれば同僚の意見も聞いて、それで判断を下すのです。

店頭販売に例えて言うなら、「お客様都合の返品はお受けできません」という規約があるのに返品の依頼があった場合です。

何をもってしてお客様都合というのか、特にお客様がこれは自分の都合では無いと言っている場合、線引きが難しいこともありますよね。

社内マニュアルがあっても、お客様が100人いたら返品の理由もレシートの裏面の返品ポリシーの解釈も100通りあるわけで、実際には現場のスタッフが判断することになると思います。



長年働いていればマニュアルも規定も規約も頭に入っているし、過去に経験したたくさんのケーススタディーもあるので判断にはそれほど困りません。

問題は新人に教えるです。

「こういう申請があったんですけど、受理できますか?」

と言われたとき。

社内マニュアルの1ページ目によると受理できそうな感じ、でも2ページ目を読むと出来なさそうな感じでもある。

口頭でざっと説明されたぐらいでは判断できかねます。

今ここでイエスかノーか言える問題ではなく、実際のレシートその他、いろいろ判断材料を見て、マニュアルや規約を参考にして、過去の経験や一般常識を当てはめて、裁判官にでもなったつもりでジャッジしなければいけません。

そんな時に、質問をしてきた新人にはこんなことが言えます。


Judgement calls.


It's a judgement call など文章で言えるのかもしれませんが、僕の短いビジネス英語人生ではたいてい Judgement calls. とだけ言わているように思えます。



はずかしながら、最近まで、judgmeent が主語で call が動詞だと思っていました。

「場合によるね。」と言うのを 「It depends.」と言うみたいに、1つの文章かと思っていました。

が、a judgement call という名詞のようですね。

おそるべし耳コピ生活。

在宅勤務になって、チャットでのコミュニケーションが増え、曖昧なままではいられなくなってようやくネットで検索したのでした。



使うタイミングとしては

  • It's up to you.(あなた次第ですよ)
  • It depends. (場合によります)

と同じような場面で使えると思うのですが、

  • up to you (あなた次第)だと文字通り100%あなた次第になってしまい、上記の例だと「お客様に返金されるかはあなた次第♥」のような公私混同、独裁政治になってややこしいことになってしまいます。
  • it depends の場合はまるでその新人さんが何も判断材料に目を通していない印象になってしまいます。



というわけで、意識高い系のみなさんが、職場で後輩に「こんなのは受理しても良いんですか」みたいな質問をされて、


もうそれは具体的に参照できるルールがありませんからあなたが常識的に考えてジャッジしないといけませんね。


みたいなことを言いたいシチュエーションがあったら言ってみてください。

ジャッジメント・コール、と。




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March 28, 2021

なぜ何度も How are you? と聞いてくるのか

 



◆ 毎回 How are you? と聞いてくる謎


中学校の英語の教科書の一番最初に出て来る、「How are you?」という有名なフレーズ。

大人向けの英会話スクールでも、初心者向けの教科書のレッスン1は大抵それですよね。

海外で生活するまでは

「教科書だからちょっとフォーマルにしてるのかな。実生活ではあまり言わないことも初心者にはとりあえず教えておくのかな」

ぐらいにしか思っていませんでした。

でも実際に英語圏で生活すると、よく聞かれるんですよね、 How are you? って。

特に親切な人というか、気を配ってくれる人ほど聞いてくる気がします。



例えば待ち合わせのカフェの席で、まず「How are you?」。

元気だった?コーヒー注文してくるね、とカウンターへ行き、コーヒーを手に席へ戻り「So, how are you?」。

会ってすぐ聞いたやん…。そんでこっちも Good, thanks って答えたやん...。



職場でもそうで、出勤してすぐ「Good morning, how are you?」みたいな会話をしたのに、数時間後に質問しに話しかけると、また「How are you?」。

なんでやねん、ってずっと思っていました。関東出身ですけど。




◆ How are you? はご機嫌伺い


でも、ハッとするんですよね、How are you? と聞かれると。

用件を切り出す前に「調子はどう?元気?」と聞かれるわけですから、おっと、一呼吸おかなくちゃ、相手の都合も考えなくちゃ、と思うわけです。

日本の職場でも、新しく入ってきた人にはいきなり「例の件なんだけど」なんて単刀直入には聞かないし、特に面倒見の良い優しい先輩なんかは数時間おきに

「どうですか?初日は疲れますよね。無理しないで大丈夫ですよ。」

なんて声を掛けるじゃないですか。

それに似てるのかなと思います。


話が逸れますが、昔読んだ本で、「ご機嫌伺い」という言葉が出て来て、良い言葉だと思ったことがありました。

たしか千葉敦子さんというジャーナリストの著書で、用事がないと連絡もしづらくなって筆不精になっていき、電話の一本もしなくなってしまう傾向にある人は、用が無くても“ご機嫌伺いです”と言って連絡したっていいじゃない、みたいにな内容で使われていたと記憶しています。

ご機嫌取り、じゃなくてご機嫌伺い。

さらに話がそれますが、千葉敦子さんは「ボランティアは出来る人が出来る事をする」、というようなことを80年代に提唱していました。病気の人の話し相手になってあげるとか、本を読み聞かせしてあげるとか(具体的なボランティア例は本の記憶があいまいなので不正確です、すみません)。

How are you? とちょくちょく聞くのは、それだけこちらの体調や気分を気遣ってくれてるってことなんじゃないかな、とさんざん聞かれまくった結果思うわけです。

形式だけで何も考えずに自動的に聞いてる人もいるかもしれませんが(笑)。



◆ 相手への思いやり

自分の用事ばかり済ませようとせず、まずはご機嫌いかがですか、調子はどうですか、お元気ですか、と相手の体調や機嫌を思いやってから本題に入る。

いきなり用件だけ言われるより、こちらの体調や気分を気遣うひとことがあっても良いじゃないですか。


職場なら、

「◯◯さんすみません、明日の会議の件なんですけど…」

といきなり本題に入らず、

「◯◯さん、調子はどうですか? 」

と一呼吸おいてから質問に入る(日本語で言うとヘンですが)。



店で店員さんに質問するときも、

「あのー、すみません、これの色違いってありますか」

といきなり聞くのではなく、

「こんにちは。調子はどうですか?ああ、それはよかった。あのぅ、質問なんですけど~」

と“店員も自分と同じ人間なんだ”と相手を気遣ってから本題に入る。


日本語なら「今質問してもいいですか」「お時間よろしいですか」と聞いて相手の都合を伺いますが、英語の「How are you?」 の場合、相手の体調やメンタル面など、仕事以外のことを気遣っている感じがして個人的には好きです。

僕はいつも相手の調子を聞くのを忘れて自分の用件を済ますことだけを考えてしまうので、まずはHow are you? と聞くのを習慣にしようとしているところです。



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March 27, 2021

朝イチって英語で何て言うの?

 




 僕は朝型人間


突然ですが、僕は朝型人間です(いきなり「知らんがな」な告白)。

動画を見たり音楽を聴いたりSNSを徘徊するのは朝より夜の方が圧倒的に楽しくて遅くまで起きてしまうので、ライフスタイルは夜型かもしれませんが、頭が働くのは断然朝です。

ブログも朝の方がスラスラ書けます。

実際には朝はウォーキングを兼ねて買い物に出かけているので、コーヒーを飲みながらブログを書くような優雅な時間の使い方はできず、夜に働かない頭に鞭打って読みづらい文章を書いて皆様にはご迷惑をお掛けしていますが。




 就業間際はミス連発


仕事ならなおさら朝型で、退勤時間ともなると頭が働かず、ミス連発。

更に◯時に退勤、のように締め切りがあると焦ってしまい、結局ミスってやり直しをする羽目に(急がばまわれとはよく言ったものです)。

一日の業務を終える退勤時間ともなると頭の筋肉の緊張も肩こりもピーク。お腹もすいてくる頃。

入力ミスや作成ミスに限らず、言わなくてもいい事を言ってしまったり、やらなくてもいい事をしてしまったり、後になって冷静に考えればしないようなことまでしてしまいがちです。


 ご依頼事は明日の朝イチでやります



そんな感じですので、午後に依頼されたことは

「わかりました、明日の朝イチでやります」

と答えるようにしています。

昼休みから戻った直後の午後イチとかならその場で出来なくもないですけど、1日の疲れがたまってきている夕方には大抵普段ならやらないような事をしてしまうもんです。

例えば通常なら担当者に回してしまうような問い合わせも、疲れてハイテンションになっていると「簡単な質問だから僕が回答しちゃおう」と返信してしまってやっかいなことに巻き込まれる、など。


 朝イチって英語で何て言うの?


朝イチでやります、の朝イチは

first in the morning 

と言う事が出来ます。


「明日の朝イチでそれやります」なら

I'll do that first thing in the morning

です。

文法的にはしっくりこないかもしれませんが(first の前に the がつかないとか、 firstly じゃなくて first thing だとか)、耳コピするとそんな感じです。

この記事を書く前にググって確認したので大丈夫だと思います。



さ!意識高い系のみなさん!

早速明日から「エビデンス」「マター」「プライオリティ」に続いて、「朝イチでやります」もカタカナ語で

「ファースト・シング・イン・ザ・モーニングでやります」

って言ってみましょう!

(冗談です)



ちなみに同じ「あさいち」でも「朝市」は farmer's market で良いかと思います。

farmer's market は大抵朝からやって午後の早い時間に閉まるので。


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March 18, 2021

席を外しております、は英語で何て言うの?





このブログではどっちでもいい表現ばかりについて説明していて(たとえば「イェイはYeahで本当にいいの?」とか)、そう言えば基本的なフレーズに触れてないと思ったので、今回は電話対応について書いてみようと思います。


今日のテーマ:
「◯◯さんは席を外しております」


色々な言い方がありますが、

◯◯さん is not available at this moment.(そしてCan I take your message?と続けると親切) 

がおススメです。

not available で良いのです。

  • 席を外しております
  • 今はいません
  • 会議中です
  • ちょっとコーヒー買いに出ています
  • トイレに行っています
これが全部 not available で済んでしまうんです。
 
便利!

※留守番電話も防犯上あまり「不在です」とか「出かけてます」とか言わないですよね。


ちなみに僕は、「◯◯さんは今トイレにいて電話に出れません」と言ったところ、別の人から「かわいそうだからトイレにいるとか言わないでおいてあげてw」と言われたことがあります。





と、ここまで書いて思いましたが、今は在宅勤務が増えて、あまり電話を替わってもらうこともなくなりましたね...。

今後留学やホームステイをする人に…とも思いましたが、きっとみなさんケータイを持つので人の家の固定電話に出る事もあまりないでしょう...。

ま、参考程度に読んでもらえたらうれしいです。


まとめ:
「◯◯さんは席を外しております」は
 ◯◯ is not available at this moment
がおススメ! 




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March 17, 2021

ノートパソコンは英語で何て言う?

 



英語圏では、と言ってもカナダのことしか知りませんが、ノートパソコンのことはラップトップと言います。

laptop、つまり膝上。

ラップトップ・コンピューター(laptop computer)とは膝上コンピューターという意味なのです。

ソファーに座った時には膝の上に置きますもんね。

日常会話ではわざわざラップトップ・コンピューターとは言わず、ラップトップだけで通じます。




逆に、ノートパソコン note computer とは言いません

そもそもノート (note)だけでは「注」とか「メモ」みたいな意味になります。


例1:

Note: Results may vary
注:効果には個人差があります。

例2:

Please note that all prices are in U.S. dollars.
全ての価格は米ドルとなっておりますのでご注意下さい。

例3:

I took notes during the meeting.
会議中メモを取りました。


なので、日本語で言うノート(大学ノートとか、帳面とか、人によって呼び名の違うアレ)を英語で言うならば、ノートブック (notebook)とフルで言わないといけないのです。


今ざっと検索してみた結果、 notebook computer でも何件かヒットしましたので、ノートブック・コンピューターならば通じないこともないと思われます。

ですが通販サイトでもYouTube動画でも laptop がほとんどで、僕の周りの日常会話でも仕事の業務連絡でも laptop と言われています。



余談ですが、日本語で会話をすると普通に「ラップトップ」と言ってしまい、むしろ「ノートパソコン」の方が出てこないことがあります。

ラップトップって日本語でなんだっけ、みたいに。

ラップトップと言ってしまってインターネット黎明期のようだと笑われてし待って以来、日本語ではノートパソコンと言うように気を付けています(笑)。

どうやらラップトップと言うとAOL(昔あったアメリカのインターネットプロバイダー)とかの時代を彷彿とさせてしまうのでしょうか(ちなみに四半世紀前)。



まとめ:

ノートパソコンは英語でラップトップ(laptop)!



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March 16, 2021

海外ドラマ「フレンズ」で英語を勉強する時の注意点




海外ドラマ「フレンズ」は、いまだに英会話学習者の間で人気のようです。

そんなブログをよく見かけます。


「フレンズ」に限りませんが、シチュエーション・コメディ(略してsitcom )を英会話の勉強のために何度も繰り返し見るのはメリットがたくさん。

  • 登場人物が固定
    • 登場人物が毎回同じなので「この人は誰?彼女?友達?妹?」と考えている間に話がどんどん進行していってしまうことがありません。さらにキャラさえ分かれば登場人物が言いそうなことも見当がつきやすくなります。
  • 場所が固定 
    • 主人公の部屋と職場など、決まったセットしか出てこないので、「ここはどこ?誰の家?」みたいなことがありません。
  • 会話形式 
    • シリアスな作品と違い回想とか独り言のシーンが少ないので、「え?これは過去のシーンなの?」みたいな混乱が基本的にありません。



ですが、「フレンズ」を見て英語を学ぶには、問題点が1つあります。それは…


古い。




僕の経験談を書かせてください。

カナダで就職して、若いカナダ人の同僚と仲良くなりました。

仕事の後に飲みに行ったり、休みの日には彼の友達とみんなで遠出したりするほど。

彼が僕のデスクに顔を出すと、「うぇーい」みたいな仲良しのノリでよく挨拶をしていました。

そんなある日。いつものようにその同僚が僕のデスクに立ち寄り、

「How you doin'?」(ハウ・ユー・ドゥ―イン。How are you doing?ではなく) 

と言ったので、僕は

「あー!それ知ってるー!ジョーイ・トリビア―二!」

とうれしくなって叫んだのですが、彼のリアクションは「きょとん」でした…。



彼の年齢を考えると、「フレンズ」放映時は小学生!

知らなくても当然です…。

ちなみに僕は当時既に成人してました…。

「フレンズ」自体はいまだにコメディー専門チャンネルなどで再放送はしていますが、カナダではチャンネル数も多いですし、若者が敢えて昔のドラマは見なくても当然です。



若い男女6人ニューヨーク恋物語だった「フレンズ」(なんだかそんな日本のドラマがあったような…)。登場人物、みんな独身。

当時の視聴者はもう孫までいる人も多いのでは。

日本で言ったらいまだに「君の瞳をタイホする!」の話をしているようなものです(ちょっと違う)。

自分がいつまでも若い気分でいた気がして、年の差を感じて大変恥ずかしい思いをしました(笑)。



スマホやリモート会議どころかインターネットさえ出てこない四半世紀前のドラマですから、現代の表現も学べない所ももしかしたら気を付けるべき点かもしれません。

でも、そんなことより若い世代と「フレンズ」の話をするときは要注意です!

「フレンズって知ってる?」から会話を始めればよかった(笑)。




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March 15, 2021

英語で Don't Talk Over Me の意味は?

 



以前、ルームメイトがネット関係のことでサポートセンターへ電話をしている場面に遭遇すしたことがあります。

サポートセンターのテレホンオペレーターは、まずは顧客の話を聞くのが仕事だと個人的には思います。

色々なお客様が電話を掛けて来て、中には感じの悪い人もいるでしょう。僕も元接客業だったのでわかります。お疲れ様です。

僕が昔、日本でサポートセンターに電話したところ、担当の方がそれはそれは丁寧に話を聞いて、説明をしてくれたのを覚えています。

そのときルームメイトが電話を掛けていた会社は大手だったので、電話口の人は市内、いや、州内にすら住んでいるとは限らず、もしかしたらアウトソーシングさてれいる外国の人だった可能性もあります。

たまにびっくりするほどこちらの話を聞かない人もいますが、そのときはそんな人に当たってしまったようです。




コンセントを抜いてしばらくしてから再接続、なんてことはさんざんやったのに、それをしろとの一点張りだそう。

すでにコンセントも抜いて、それからもう一度…と説明しようとしても「まずはコンセントを抜いて」と被せて話してくるとのこと。

いますよね、そういう人。こちらが話し始めているのに(そして話し終わってないのに)食い気味で被せて話してくる人。

何度状況説明をしても、まずはコンセントを抜けとしか言わないそうなのです…。



そして怒ったルームメイトは、電話口で怒鳴り続けました。サポートセンターの人が話を聞くまで。

それでもサポートセンターの人は話をやめません(電話口から聞こえてきます)。

ルームメイトが電話口で何度も言っていた言葉は、

Stop talking over me! 

でした。

要するに「被せて話してくるのやめろ!」ってことですね。


というわけで、talk over 誰々(me, you, him. her. them)で「被せて話してくる」という意味です。


まとめ:

まずは相手の話をよく聞いて、聞き上手になりましょう。




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March 13, 2021

デスクまわりを英語で



緊急避難的に「今日中に荷物をまとめて◯時までに全員帰宅すること。それ以降は許可なしにオフィスに戻ってはいけません。」と言われ突然始まった在宅勤務。

「連絡があるまでは在宅勤務」と言われていたので数週間から数か月間だろうと思っていましたが、1年近く経った今も変化はありません。

他部署の人は人数制限や時間制限、日数制限などをして少しずつオフィスに戻っている人もいるようなのですが、うちの部署はそんな気配は一切ありません(個人的にはありがたい)。

噂によると「せっかく在宅勤務が定着化してメリットもたくさんわかってきたんだからわざわざオフィスに戻らなくてもいいのでは」という声も上層部ではあるようですが、いずれにしても全世界で先が見えない状態ですからね。

というわけで、本格的にホームオフィスに投資を始めました。なんて書くとカッコイイですが、要は初老のため肩凝りと腰の痛みに耐えられなくなった、というわけです。



机と椅子を購入するにあたり、「デスク周り」という言葉で検索をしたのですが、良いですね、この「デスク周り」という言葉。

こう、なんていうか、意味がわかるじゃないですか。

「机」でも「椅子」でも「天板」でもなく、パソコンやキーボードなどの大物からマウスパッドやペン立て、メモ帳なども小物まで自分のワークステーションのテイストや収納、整理整頓まで全部含めた、断捨離やこんまりメソッドも裏テーマにありそうなすべてを包括したような響きの「デスク周り」。

とっても便利。

机や椅子を買う前に、全体のテーマをイメージするために、「デスク周り」で動画や画像を検索して大変参考になりました。



なぜかふと、「デスク周り」は日本語的な表現だなと思い、「デスク周り 英語」で検索してましたが、納得のいく回答はみつかりませんでした。

複数のサイトで around the desk という表現はみつかりましたが、それは「デスクの周り」であって、「デスク周り」ではありません。

デスク周りとデスクの周りは違うと思うんです。

今回僕はどうやってモニターやキーボードを置くか、マウスパッドの大きさはどうするか、ペン立てやメモ帳はどうするかなどが知りたかったのですが、「デスク『の』周り」というのはキャビネットやタンスなどの机でない家具のことで机が脇役になってしまいます。



僕は英語でデスク周りの画像検索をするときは desktop ideas で検索しています。

実際、当記事の最初に貼られているこの写真も、著作権フリー画像素材のサイトから 「desktop」というキーワードで検索したぐらいですし。

デスクトップというとパソコン用語のようですが、パソコンを作った人が机の上をイメージして作ったのかもしれませんね(机の上にゴミ箱は置かないけど)。

…とまとめようと思いましたが、desktop ideas で検索するとデスクトップパソコン込みの机の画像が、そして desk ideas で検索するとデスクトップパソコン関係なしに机の画像がヒットするので、もしかしたらdesktopは「机周り」という意味はないかもしれません。

ここまで長文書いておいて「なんじゃそりゃ」ってオチ。

 


まとめ:

英語でデスク周りの画像を検索するには

  • desktop ideas 
  • desk ideas

がおススメ!




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March 12, 2021

英語で I know! は知ってるよ!じゃない


 



英語で 「そうそう、わかる」「それな」と言いたい時には、

I know! 

と言う事ができます。



例1

「最近、雨ばかりで嫌になってしまいますね…」

I know!(意訳:本当にそうですね)」


例2

「あのレストランのハンバーガー、美味しいんだよね」

I know!(意訳:わかる!)」



でもこれ、英語学習の初心者には、“知ってるよ(怒)”と言ってると思われてしまうこともあるようです。

他愛の無い文章の後に言われることが多いし、I knowと言っている人の共感している表情がうるさいことを言われて困っている人の顔に見れなくも無いからかもしれません。


僕も最初は英会話スクールで講師にこれを言われて一瞬びっくりしたことがあります。

そんなの知ってるよ、と言われたのかと思ってしまいました。

英会話スクール内という安全地帯での話なので、講師がそんなこと言うわけないという安心がありましたから怖い思いはしませんでしたが。


日本にいた頃、オーストラリアから来た人Aさんと、この「“I know”は英語学習の初心者には“そんなの知ってるよ(怒)”だと思われがちな件」について話をしたことがあります。

Aさんは「やっぱりあれはそう思われてしまっていたか」と、ある出来事を話してくれました。

Aさんが横断歩道で信号待ちをしていると、日本人が話しかけてきたそうです。日本在住のAさん、普段から「電車で自分の横には誰も座らない」と憤慨しているような人なので、見知らぬ日本人から片言の英語で一生懸命話しかけて来てもらえてうれしかったそうです。

その日本人は「ここのところずっと雨でいやですね~」と言ったそうで、その返事としてAさんが “I know!” と言ったところ、その日本人はハッと怯えたような顔をして、そのまま黙ってしまったそうです。

しかも、その“I know!”の言い方も、「本当にそうだよね、もうイヤになっちゃう!プンプン!」と言う時のような、嫌~な顔で言ったそうです。

もちろんここで言う「嫌」なのは雨。Aさんはその日本人に対して悪意は全然ありません。

でも、 I know を「知ってます」だと直訳で理解していて、しかもそれを言った人の表情が嫌な顔だったら。

そのあと信号はすぐに変わってしまったそうで、その日本人との会話もそこで終わってしまい気まずい思いをしてしまったと言っていました。



まとめ:

I know! は「それな!」





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March 11, 2021

ホワイトノイズで飛行機ごっこのススメ



「海外就職」という言葉にはキラキラしたイメージがあるかもしれませんが、仕事は仕事。就職した当初はワクワクするかもしれませんが、しばらく経つと新鮮味も薄れ、毎日同じことの繰り返しです。疲れるし、ストレスと無縁ではありません。どこで働いても一緒ですね。

ストレス解消のヒントを探してYouTubeで動画を漁っていたら、とある心理カウンセラーの動画にてホワイトノイズというものを知りました。





「ホワイトノイズ」で検索して動画を見てみたら、小川のせせらぎや、浜辺の音、焚火の音など、癒し系の音が聞ける動画がたくさん見つかりました。

確かに雑音が消されます。かといって音楽のように歌詞やメロディーを追ってしまうこともなく、リラックスした気持ちで聴くことが出来ます。

さらにヘッドホンで聞くと、ステレオで立体的に聞こえるので臨場感も出て、晴れた日に窓を開けて森林の音の動画を聞くと臨場感も出ました。



そして、その“ホワイトノイズ”で検索して出てきた動画の中には、フライト中の機内の音が聞こえる動画もありました。



聞いた途端、本当に飛行機に乗っている気分になります。トロントから羽田行きの便…。
ちょうど食事が終わって、消灯になって数時間したところ。


次第に空気が乾燥して冷たくなってくる気がしてきます。最座席に1枚ずつあるあの薄い毛布をまといたくなる気分。

だんだん乾燥で鼻の奥が痛くなる感じさえしてきます。

そして水を飲みたくなってくる…「お水はいかがですか」と回ってくる大きいDASANIのペットボトルから注いでもらう水を。


ゲーミングチェアのようにリクライニングができる椅子を飛行機の座席に見立てて、DASANIと飛行機で出されそうな食べ物を用意すればこのご時世でも旅行気分が味わえます。

といっても、味わえるのは飛行機の中にいる気分だけですが。

本当にリアルすぎて12時間の窮屈なフライトを思い出して疲れてくるほどです(良いんだか悪いんだか)





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March 7, 2021

英文添削をする身にもなってほしい





英文や和文の添削を引き受ける事がたまにあります。

日本人から英文を書いたので見て欲しいとか、外国人から和文を書いたので見て欲しいとか。

大抵はメールで受け取ってそれを後ほど返信するような、1往復のメールの簡単な依頼だと思われているようなのですが、実はそんなに簡単ではありません。

なぜならば書き手の言いたいことがわからないからです。





僕も日本人なので日本人が書いたものなら言わんとしていることが分からないわけではないですが、主語が曖昧だったり前後関係が繋がっていなかったりすると話が見えないことがあるのです。

例えば初心者レベルの方が I was scary と書いた場合、文脈によってはそれが I was scared と言いたかったのか、それとも It was scary と言いたかったのか、本人に聞かないとわかりません。 

英語圏の人が書いた日本語も、僕は英語学習歴二十年なので理解できないわけではありません。読みながら「英語だとそういう発想なんだよね」と思ったりします。それでもやっぱり書いた本人に聞かないと分からないことが無いわけではありません。

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僕が通っていたカナダの大学では学生が無料で利用できる添削指導のサービスがありましたが、それはあくまでも“指導”であって、指導員と一対一で文法ミスなどを指摘してもらうものでした。

しかも大学内のサービスなので「論文は自分で書かなければいけない」という大前提がありますから、指導員はあくまでも指摘するだけで、間違った箇所の言い換えは自分で考えなければいけませんでした。

これを社会人風に言い換えると、顧客とのすり合わせのようなものです:

指導員:「この箇所が意味が通じない」
学生:「◯◯が△△だ、と言いたいんですけど…」
指導員:「じゃあ、そう書いたら?」
学生:「そっか!」

僕が誰かの作文の添削をするときも、こんな風に書き手と同席して、本人の言いたいことを確認しながらすり合わせが出来れば気楽に出来るんですけどね。本人にとっても収穫があると思います。




添削して送り返すのがこんなに大変だとは、学習者側の頃は知りませんでした。

通信教育にしても、スクール等で提出された課題にしても、受講者からの英作文を受け取って、添削をしている講師の方々はすごいんですね。改めて尊敬します。

ネイティブ講師に添削されて返却された物がイマイチ自分が言いたいことと違ってしまっているのは仕方がないことだと今になっては思います。

英日どちらも理解していれば言わんとしていることを添削時に“意訳”できますが、日本語がわからない英語講師は添削する時の材料が書かれた物しかありませんからね。


まとめ:
書き手とやりとりしないで添削するのはむずかしい!


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