January 13, 2021

突然英語で質問された話

 



仕事で会議がありました。

このご時世なのでオンライン会議です。

ざっくりとしたお題はもらっていましたが、近況報告というか、もし悩み等があればこの機会に、みたいなカジュアルなものらしかったので、特に準備はしませんでした。

ところが実際に始まってみたら、一人一人具体的な質問をされてしまいました。聞いてないよ状態。

「特に問題はありません」で乗り切れるような質問ではなく、「◯◯の✖✖はどうですか?と具体的に聞かれたのでした。

もちろん尋問的なものではなく、普段話すことのない偉い人が、ウチらの職場の改善のために愚痴でも何でも聞きますよ的な態度で聞いてくれたのです。

とはいえ英語。準備ナシ。5~6人のグループ会議だったので、みんなが聴いています(全員ネイティブ)。

とはいえ意外とイケました。スラスラ言葉が出て来るもんですね。

スラスラと言っても自分の中でのスラスラですのでネイティブスピーカーのみなさんにとってはお聞き苦しかったとは思いますが。

勝因は3つ。

  • 数年一緒に働いている同僚だから共通の業界用語が通じた
  • 10年近く知っている上司だから僕のアクセントに慣れていた、または話の内容を熟知していた
  • 上司の質問の仕方が上手だった

逆に言えば、見ず知らずの人(たとえばカスタマーサービスへの電話での問い合わせとか)と、普段話さないような内容(商品の不具合の説明とか?)だと、しどろもどろになってしまいます(通じないことはないけど…)。

というわけで、若い頃は英語の勉強をしなかったけど、30歳近くなってから英語を始めたら自然と口から英語が出て来るようになるよ(完璧な英語じゃないけどね)、というお話でした。


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January 11, 2021

有休消化も仕事のうち





■ カナダでは有休を取るのにペコペコしない


僕が今働いている所では、有給休暇の申請には承認が必要となります(…って、どこでもそうですよね)。

つまり、自分勝手に有給休暇を取ることは出来ません。承認が必要ということは、承認されない場合もあるということ。

でも、有給休暇は権利ですし、上司が承認しないせいで消化できない日数が残ってしまったらそれはパワハラや嫌がらせで、違法になります。

年がら年中忙しい職場でも、上司が「あの日もこの日も忙しいから今月も来月もダメ」なんて言って有休をとらせないわけにはいきませんし、仮にヒマな月があったとしても従業員が一斉に休みを取ってしまってはオフィスが開けられませんから、完璧な“休みを取っても良い日”はそうそうありません。

そんなこんなで、上司の承認が必要とはいえ、うちの職場では僕が昔働いていた日本の会社と違い、同僚に根回しをして、上司にお伺いを立て、ご迷惑をお掛けしますとペコペコしながら休み明けにはお休みありがとうございましたと各席にお土産を配って回ることは期待されていないのです。


■ それでも有給休暇の申請をするときにはいまだに躊躇する


とはいえ、日本で生まれ育って十数年働いた経験のある僕は、未だに有給休暇の申請には躊躇してしまいます。

今までは一時帰国でまとまった日数を消化していたので年に1度か2度の申請で住んでいました。つまり申請するドキドキは年に1・2回で良く、数か月前から余裕をもって申請できていました。

それが今年は帰国しないばかりか州外への旅行も出来ない自粛の毎日ですから、有休はちょこちょこ消化することになりました。週単位の休みではなく、毎週金曜日とか月曜日を有休にして、週休3日にしているわけです。

つまり年間5、6回、有休の申請でドキドキしているわけです…。



■ 有休消化も仕事のうち



年に何回もチョコチョコ有休の申請をしているうちに、だんだんと有給休暇を消化するのも仕事のうちだなと思うようになりました。

理由は以下の通り。

・取れるうちに取れば、職場への迷惑が減る

うちの職場では未消化分の日数は年度末で無効になってしまうのですが(use it or lose it、使わなければ失う、などと言ったりします)のみなさんなかなか年度の始めには取らず、有効期限ギリギリになってから慌てて申請する人が多いので、取れるうちに取っておけば他の人と被ることがなくオフィスに残された人にかかる負担が少なくなります(上司がうっかり3人に許可してしまい自分1人で4人分の仕事をした経験があります…)。

・計画的に取得すれば、申請書類のラッシュを減らせる

有休には申請書類が付き物ですが、申請すれば上司の仕事が増えます。うちの職場ではみなさんギリギリで慌てて申請する傾向にあるので、たださえ忙しい年度末に上司の事務仕事をを増やすことになってしまいます。上司に迷惑が掛かると取得を躊躇した結果、年度末に書類を増やすことになってしまったら本末転倒!



■ バケーションの年間計画を立てよう


いつまで在宅勤務になるかわからないということもあり、ちょっと様子を見ていてしまい、今になって慌てて申請し始めましたが、ステイケーションなのはわかっていたのでそのつもりで年間計画を立てて早めに一気に申請してしまえば良かったです(申請のドキドキが一回で済む)。

手帳で夢が叶う的な自己啓発の観点からも人生の計画、ひいては年間の計画を立てる事は有意義なことだと思いますが、上司や同僚に迷惑をかけないための仕事の一環という位置づけで有休の申請をしたいと思います。

今は日本でも“働き方改革”が浸透したり、ゆとり教育を受けた世代が上司の立場になったりして、有休も取りやすくなったのかもしれません(だとしたらこの記事はずいぶんと時代錯誤な内容だなおい)。

冒頭の通りうちの職場では(そしておそらくカナダのほとんどの職場では)有休は遠慮せずに申請できるものですが、僕は小心者なので、有給休暇の消化も仕事のうちと自分に言い聞かせています。



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December 22, 2020

渡航までにラッピングをマスターしよう

 




留学が保留になったみなさんは、いつ渡航できるかわからず、計画が立てられない状況が続いていると思われます。

留学だけがすべてではありません。今ではオンライン留学もできますから、渡航しないのも正しい。

そしてまだ留学を検討している方は、落ち込んでいる場合ではありません。渡航の日まで出来ることはたくさんあります。

たとえば少しでも英語を上達させておく、アルバイトでお金を貯めておく、それからギフトラッピングの練習をしておく、など。



え?

ラッピングですって!?

そうなんです、ラッピングを覚えておくと便利です。




カナダでは、お店の人はギフト用のラッピングはしてくれません。

「プレゼント用ですか?ご自宅用ですか?」

とは聞かれないのです。

無料ラッピングがないのではなく、そもそもラッピングのサービス自体が無いのです。

レジカウンターにギフトボックスやリボンはありません。



というわけで、クリスマスや誕生日など、老若男女、各自スーパーやドラッグストア、ダラーストア(1ドルショップ)などでラッピングペーパー、薄紙、リボン、箱、紙袋…といったラッピング用品を別途買う必要があるのです。

そして、いかついおじさんもラッピングをするのです。




僕は昔デパートで働いていたので、ラッピングには自信がありました。

12月商戦では、クリスマスソングが全館で流れる中、暖房がガンガンかかっている店内で冬物を着ているので汗ばんで喉が渇いている中、毎日何件もラッピングをしていました。

…といっても、デパートに出店しているショップの店員だったので、マナーに厳しい年配の客にお歳暮等の贈答用のガチの包装をしていたわけではありません。

若い客層に箱とリボンで包む簡易ラッピングで、包装紙は滅多に使いませんでした。


簡易ラッピングといっても、リボンはねじれるわ箱はつぶれるわで慣れるまでに時間がかかりました(初期のお客様きたないラッピングでごめんなさい)。

なので当時は、熨斗を付けるような本格的な包装を頼まれる店じゃなくてよかったと思っていましたが、今思えば、あの時(25年前)しっかり包装紙を使ったラッピングを経験させてもらえば良かったです。

なぜなら25年後の今、カナダで大量のラッピングを格闘することになるわけですから。




カナダに来てから十数年、どうやってクリスマスの時期を乗り越えてきたかというと、

必殺 キャラメル包み

です。


デパート勤務時代も、やむを得ず包装紙を使わないといけない場合はキャラメル包みで乗り切っていました。あちこちテープで留めまくる、あの方法です。


いつかキャラメル包みではない、テープで留めるのは最後の1点だけという、あの斜め包みとやらをマスターしたいです…。



渡航前まで、友達の誕生日プレゼントは自分でラッピングしたり、空き時間があれば新聞紙で何かの箱を包む自主練をしたりするのも良いかもしれません。冗談です(半分本気)。


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December 19, 2020

留学には眼科の処方箋を持っていこう



恒例の(?)眼鏡シリーズです。

その1:カナダの眼鏡事情

その2:カナダでオンラインショップで眼鏡を買う



先月2年に一度の目の検査に行ってきました。

なぜ2年に一度なのかというと、職場を通して加入している民間の健康保険が、視力検査は2年に一度しかカバーしてくれないからです。

日本では視力検査だけなら医療行為扱いではないので眼鏡店の店員さんでも出来ますが、カナダでは眼鏡店に勤めている眼科の先生でないと出来ません、。

そして“医療費が無料”と言われているカナダでも、眼科は州の保険ではカバーされません。

幸い僕は職場経由で民間の保険に加入しているのですが、前回の視力検査ならびに目の状態の検査から2年経ったので、ようやく新しい処方箋を手に入れる日が来たわけです。

逆に言えば、毎年視力検査をしたい場合、うちの会社の人達は二年に一度は全額自己負担というわけです。

ほかの会社はどうなんですかね。きっと毎年カバーされる福利厚生のすばらしい会社もあるかもしれません…。

さて気になるお値段ですが、日本円にして約一万五千円ほとで、自己負担は千円ほどでした。日本で眼科に行くのと同じぐらいと言ったところでしょうか。




さて、前回と同じドクターに診て頂きましたが、前回同様とくに異常なしと言われました。

ちなみに眼圧を図る機会は日本製でした(NIDEK社製)。あの「気球を見てるとプシュッって空気が来るヤツ」です。裸眼でちゃんと見える人には縁のない話ですね(うらやましい)。

ドクターからは

「コンタクトにしたかったらウチはコンタクトも扱ってるから教えてね(意訳)」

とも言われましたが、大昔に日本の眼科の先生から

「あなたはもう10年以上コンタクトをしていてこれ以上細胞が死んではいけないレベルに達してるから眼鏡にした方が良い」

と言われたのでこれからも眼鏡男子でいきます(男子って年じゃない)。

※コンタクトをすると酸素の量が減るので目の細胞が少なからず減るそうです。

今回の検査では目の細胞も healthy だと言われたので大丈夫なんでしょう。

...って、個人的な目の健康状態はどーでもいいんですね。



そして老眼。遠近両用は使っても使わなくても良いとのこと。

元々近視なので眼鏡を外せば近くは問題なく見えるので、老眼鏡(遠近両用)が必要がどうかは、眼鏡の掛け外しが面倒に思っているかどうかにかかっているそうです。

遠近両用は店舗で買うと高いし、かといってネットはレンズの焦点の高さ(個人によって違う)の微調整が難しいので、とりあえずは掛け外し作戦で頑張ります。

あ、もしあなたが「留学 眼鏡」の検索で辿り着いた若い学生さんだったらごめんなさいね、おじんさん老眼の話なんかしちゃった☆



今はなかなか留学などが出来ない状況ですが、今後状況が良くなり、もし眼鏡やコンタクト愛用者が留学をすることになった場合、渡航前に処方箋をもらっておくことをお勧めします。

カナダでは眼鏡店で視力検査を無料で受けられませんし、個人で民間の保険に入ると却って割高になることも(職場で団体で入るから安い)。

安全なのは日本で予備を含めいくつか眼鏡を作って持参することだと思います。日本の眼鏡店は、掛け具合もきめ細かく調整してくれますし。

そして帰国の度に新調する。

度数が強いとか乱視がある場合、日本に滞在している間に眼鏡が仕上がらなく受け取りが間に合わない場合もありますが、そんな場合でも処方箋さえあればネットで注文できますからね。



というわけで、二年ぶりに視力検査をした報告でした(どーでも良い情報)。



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December 14, 2020

やる気を出す方法



最近自粛生活で、仕事も在宅、買い物も在宅(ネットショッピング)、娯楽も在宅(ネットフリックスやYouTube)という、メリハリのない生活を送っています。


週末もダラダラ。掃除や洗濯や買い物(ネットじゃ買えない生鮮食品)をする予定なのに全然やる気が起きません。


ところが、部屋着(スエット上下とか)から外出着(ジーンズにセーターなど)に着替えてみるとあら不思議!気持ちがシャキっとするのです。


普段その格好で買い物に出ているので、頭がそれに慣れてしまい、その服を着ると外出モードになるのでしょう。


大学に留学してた頃、心理学の先生が、条件反射の話をしていたときに「たいていの学生は勉強に適していない環境で勉強している」と言っていました:

1.大学生は寮の部屋、ワンルームアパート、ルームメイトからの部屋の間借りなど、書斎を所有している人は少なく、机とベッドが一緒の部屋になっている事が多い。

2.毎日その部屋で寝ているので、脳はその部屋を「リラックスする場所」と認識し、部屋に入ると脳が自動的に筋肉や血流や汗腺その他にリラックスするよう指令を出す(つまり副交感神経が優位になる)

3.これは脳が勝手にやっていることなので、気合や根性でどうにかなるものではない。

たしかに気合や根性で血圧や脈拍、手にかく汗の量などをコントロールできませんよね。


それと同じで、普段外出するときに来ていている服を着ると脳が身体中の神経だか細胞だかなんだかを(テキトーw)シャキッと目覚めさせてくれるのかもしれません。


そういえば着替えに関して他にも思い当たる節が。

  • 仕事から家に帰って、部屋着に着替えるとホッとする
  • たまにスーツを着ると日本での会社員時代を思い出して喉が渇く(汗をかいても上着を脱ぎづらい習慣があった&お客様の前で飲み物を飲むのは良しとされない時代だった)
  • ひざ丈のコートを羽織るとアパレル勤務時代だった20代の頃を思い出して現在お腹が出ていることを忘れる

…個人的過ぎて伝わんないだろうな、これ(笑)。

でもみなさんも

  • 職場の制服を着ると仕事モードになる
  • 作業着を着ると力がみなぎる
  • 浴衣を着ると体が自然に踊りだす
  • ふんどしを締めると気合が入る

みたいなことってあるんじゃないでしょうか。

スイッチが入る、という表現がありますが、まさにスイッチを切り替えるのが着替えなのではと思います。

というわけで、やる気を出すには着替えてみるのがおすすめ、というお話でした。

片付け用、掃除用、料理用、買い物用、映画観賞用…と、用途に合わせてコスチュームを揃えてみようかとさえ思っている今日この頃です(コスチュームって)。




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December 9, 2020

YouTubeに芸能人が進出してカナダ生活が楽になった話

 



20年前は留学やワーホリのガイドブックには、ホームシック対策または気分転換のために日本語の本を持っていくようにというアドバイスが必ずありました。

スマホなんてものはなく、メールをするにはパソコンが必要で、自宅にパソコンがある人は少なく、僕の場合は日本の家族や友人との連絡は手紙を郵送するのみでした。

ところがインターネットが普及して、無線LANで家のどこでもネットに繋がる事が出来て、スマホやタブレットの登場で1人何台も端末を持つことが出来るようになると海外にいても日本語が読めるようになりました。

コンテンツの方もブログやSNSや動画配信サイトができて、写真はもちろん音楽や映像もストレスなく視聴できるようになりました(昔は途中でよく止まってた)。



ただ、日本のテレビは見れませんでした。番組の公式YouTubeチャンネルが配信することもたまにはありますが、それはあくまでも一部。ネットで見れるテレビ番組は限られてます。

非公式と思われるアカウントでアップロードされているのもありますが、著作権の問題ですぐ消されたり、画質や音質を加工していたり、かえってストレスになったりもします。

ネットフリックスやアマゾンプライムでも日本のコンテンツは見れますが、僕はそもそも映画が好きでないのと、やっぱりカナダでは配信されていないコンテンツもあり、制限を感じてしまいます。

20年前にニュージーランドで語学学校から帰ってホームステイ先の間接照明しかない薄暗い部屋で現地のラジオを聴いていた時のことを考えると幸せだとは思うんですけどね。



それが最近、テレビで活躍している芸能人が次々にYouTubeに進出しましたね。

番組やレコード会社の公式チャンネルの場合、日本国内での視聴に限られてカナダからは見れないこともあるのですが、芸能人のチャンネルでカナダから見れない物は今のところお目にかかっていません。

しかも芸能人本人または所属事務所が更新しているホンモノのチャンネルなので、いつのまにか削除されることもなく、複数のチャンネルで同じコンテンツがアップされていることもありません(つまりチャンネル登録をしておけば自動的に最新動画が見れる!)。

ここ十数年日本のテレビは見ていないので最近のタレントさんは知りませんが、今から20年前に活躍してたお笑いタレントを見られるのは嬉しい限りです。


カナダに住んでいるんだから本当は英語のテレビや映画を見た方が英語のためには良いのでしょうが、現地就職をしてから英語に対するモチベーションは無くなりました…。

もう退職まであと十数年、自分に負荷をかけて寝る間を惜しんで勉強するよりも、残された人生、好きな事だけをして楽しく過ごしたいお年頃。

仕事ではやむを得ず英語を使っていますが、退勤時間になったら何も考えずに母国語のバラエティー番組を見て笑いたいのです(病んでるのかもw)。

最近までは芸能人ではない一般人の雑談動画やビデオブログを見ていて、それはそれで緩い感じで癒されるのですが、やっぱり芸能人は違いますね。30分とか1時間とか、それもう動画っていうより番組!

あと映画のサブスクやDVDと違って、YouTubeはコメント欄も読むのが楽しいですね。

長くなりそうなので今回はこの辺で。

(また似たような記事書きそうな予感)





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December 8, 2020

自粛期間中はステイケーションを楽しむ



今年の有給休暇は、全部ステイケーションです。

ステイケーション staycation とは、有給休暇をどこにも行かずに家で(地元で)過ごすという意味です。

ちゃんとした英語ではないのですが、カジュアルな会話で使われています。



カナダでは多くの人がまとまった休みを取り、旅行に行きます。

車で数時間の実家だったり、よその州だったり、フロリダやバハマなどの暖かい地域だったり、せっかくの休みを家で(地元で)使うのはもったいないという文化です。

もちろんこれは人によりけりで、旅行が苦手、飛行機なんてとんでもない、親族も近所、なんて人もいますから、1~2週間の休みを取らずに月に1~2日とちょっとずつ消化する人もいます。

日本にいた頃は有休を利用して歯医者に行ったり風邪などで欠勤してしまった分を振り替えていましたが、カナダの多くの会社では有休とは別に病休があるので、長期休暇の日数はしっかり確保できます。



そんな理由でカナダ人は有休 (vacation)イコール旅行と思っている節があり、今年の有休はどこかへ行くのかと聞かれることが多いです。

つまり、有給休暇をどこにも行かずに消化するのは珍しい…かどうかはわかりませんが、ちょっと説明をした方が良い状況らしいです。



なので、あえて staycation と言う言葉を使って「有休をどこにも行かずに家で(地元で)過ごした」と表現するわけです。

言葉というのは不思議なもので、「家から出ず何もしなかった」と言うより「ステイケーションした」と言えば充実したおうち時間を楽しんだような気になるので個人的には気に入っています。


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December 6, 2020

日本人はクリアファイルがお好き

 



■ クリアファイル大国、日本


カナダに住んでいてもインターネットで日本の広告を目にしますが、多いですね、クリアファイルがもらえる(当たる)キャンペーン。

景品の中でクリアファイルが一番多いのではないでしょうか。

クリアファイルならアイドルやアニメキャラクターが印刷できるので宣伝にもなるし、ファンも好きなアイドルやアニメのグッズを持っててうれしいし、景品にはもってこいですね。

文房具としても書類を分類するのにも役立つし、中身も確認できるので優秀です。



■ カナダでは見かけません


そんなクリアファイルですが...カナダでは存在しないのです!

呼び名がどうこうとか和製英語がどうこうではなく、クリアファイル自体、売っていません。

文具店でもスーパーマーケットでも見かけないし、オフィス用品専門店の通販カタログにも載っていません。

職場に行っても、誰かが使っているのを見る事はないですね。


■ 紙のファイル


カナダでは紙のファイルが使われています。

オフィスでは、パソコンのフォルダのアイコンにもなっている、二つ折りになってる厚紙のファイルフォルダーが主流ですね。

ファイルフォルダはキャビネットや引き出しの中に立てて収納するものなので、主にオフィスで使われています。

学生は人によりけりです。バインダーだったり、学生向けに作られている薄めの紙のフォルダだったり。もっとも今は課題の提出もデジタルd絵紙は使わないのかもしれませんが。


■ クリアファイルは日本独自


日本のメディアで「クリアファイルプレゼント」というキャンペーンの広告を見ると「またクリアファイル!」と思っちゃいます(良いとか悪いとかではなく)。

僕は日本とカナダしか知らないので「日本独自」と言い切ってしまうのはどうかと思いますが、とりあえず今現在はとっても日本っぽいなぁと思います。

もし僕が「あなたが思う日本らしいものって何?」と聞かれたら、スシでサクラでもハイテクトイレでもなく、「クリアファイル」と答えでしょう(たぶん聞かれないw)。

それにしても今ほとんどの景品がクリアファイルじゃね?ってぐらい何を買っても景品にクリアファイルが選ばれてる気がします。ペーパーレス化とはいえそれなりに保存する書類があるのかな?僕が日本に居た頃は「ジャンパーが当たる!」が多かった気がします(←思い込みw)。



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November 27, 2020

雨の日には Stay Dry




■ 雨の日には家にいたい


田舎に住みながら車の無い生活をしているので、雨の日に出かけると全身ビショビショになります。

地域的なせいか、しとしと小雨が降るようなことは少なく。雨が降る日はたいてい風も強いので、傘が役に立たないんです。横から雨が吹き付けるか、または傘が壊れるか。

レインコートという手もありますが、完全装備しないと結局濡れますよね。それにジャストサイズだと中に着込めなくて寒いし、オーバーサイズだと隙間から水が入るし。とくに風の強い日は。

大した雨でなくても、靴下が濡れます。これかなり不快。長靴にすると歩きづらくて帰宅時にはヘトヘト。

車がない生活をしていると、雨の日には出かけないのは一番だと実感します。在宅勤務になって、この通勤によるストレスがなくなりました(自粛生活と帰国がおあずけという別のストレスが出現しましたが)。




■ Stay Dry


車生活をしていても駐車場から建物まで歩かなければならない場合もあるので、買い物など日にちをずらせる場合は雨の日は買い物を避けたいという人もいるでしょう。“お足元の悪い中~”なんて言いますもんね。

濡れたら困るものを買ったときなんかは雨の日の買い物は厄介ですし。そういえば屋内駐車場からそのまま店内入り口に繋がっているイ◯ンモールって本当に優秀ですね(何の話?)。

雨に濡れるのを避けたいというのは皆さん同じということで、挨拶に使われたりします。

会話の最後、じゃあまたね、という別れ際のタイミングで “Stay dry.” と声を掛けられることがあるんです。

これは “Have a nice day.” の雨の日バージョンと言っても良いでしょう。

僕はひねくれものなので雨の日だって nice day に出来ると思うのですが(サブスクで映画三昧とか)、英語で nice day と言えばたいてい快晴の日のこと。明らかに天気の悪い日にはあまり have a nice day とは言われたことがありません。

そのかわり Stay dry (“雨を避けてね”、“濡れないようにね”的な意味)と言われるわけです。目上の人とか、同世代のグループの中でもお母さん的存在の人とか、兄貴的存在、姉御的存在、世話焼きキャラのから言われることが多い印象です。


■ 明日は雨が降るから今日のうちに買い物に行っておこう


個人的な話に戻ります。

濡れるのを避けるために、雨が降っていない日にはできるだけ用事を済ませるようにしている今日この頃。

最近は天気予報の精度も上がり、さらにはテレビやラジオを待たなくてもアプリでいつでも気象情報をチェックできるようになりましたね。

昭和のアイドル歌謡によく出てきた、天気予報が外れてなんちゃら、というフレーズは新曲には出てこないかもしれません。天気予報はもうあんまり外れなくなったし。

なのに、です。天気予報をチェックするのを忘れてしまうんです…。

冷蔵庫に食材がないから明日買いに行こう、と思っていたら、翌日は雨。昨日は全然雨が降ってなかったのに。明日でいいや、と思っていた昨日の自分を恨みます。

天気予報を調べておいて、行けるうちに買い物に行って数日間痛まないものは買っておくべきですね。

幸い洗濯は天候に関係なく衣類乾燥機を使っています。あ、だから天気予報をチェックするのを忘れてしまうのかも。


■ 雨の日を楽しむ?


本当は雨対策グッズを買って雨の日も楽しめるようになりたいんですけどね。雨の日というか暴風雨の日はなかなか楽しめません。

一見ドレスシューズのような雨用のショートブーツや、防水・撥水加工のあるこれまた一見ふつうのアウターのようなレインジャケットなどもあるので、ウィンドプルーフ(風に強い)傘と一緒に買いそろえたら外に出るのも楽しくなるかもしれません。

または本格的なアウトドアの格好は、ファッション的にも機能的にも雨の日に外を歩く気にさせてくれるアイテムかもしれません。

でもやっぱり雨の日は不要不急の外出を避けて、stay dry が良いのかもしれません。車の運転手からの視界も悪くなりますからね。



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November 26, 2020

マイバッグを英語で



ここカナダ某州ではレジ袋有料化どころかレジ袋自体が禁止になりました。金を払うからビニール袋をくれと言ってもビニールがないので店で売っているエコバッグを買わないといけないのです。でもゴミ袋は売っているという矛盾。

店によっては紙袋は無料でくれるようです。

紙袋では重いものは運べないし、なによりどこの店が紙袋をくれるのかわからないので、常にエコバッグを2つ持ち歩いています。

このご時世、使い捨ての袋の方が良いのにね、と思いつつ。




このレジ袋、英語では特に“レジ袋”とは言わず、普通に plastic bag と言われることが多いです。

ビニール袋ではなく、プラスチック袋です。

日本語でプラスチックといえばあのプラスチックを連想しますけどね(どのプラスチック?)。

同じ石油が原料の素材でも固いのはプラスチック、柔らかいのはビニールと分けて言いますが英語では同じみたいです。


エコバッグは eco bag で通じなくもないしネット通販でもそれで検索できますが、地球にやさしい素材で出来ているものを指したり、エコなバッグならなんでも eco bag と呼べてしまうので、必ずしも日本人が浮かべるアレとは限らないかもしれません。トートバッグで、ある程度大きくて、わりと丈夫なアレ...え?(みなさんが思っているエコバッグはそうじゃないの?)

reusable bag なら、みなさんが思ってるあのエコバッグに近いと思います。 繰り返し使える袋、という意味ですね。通勤・通学ようのバッグとはちょっと違う、たいていトートバッグのような形で、ナイロンや生成の素材で、折りたたむことのできる、一般的なエコバッグです。

日本語ではエコバッグを「マイバッグ」とも言うこともありますが、英語では「私のマイバッグ(my my bag ???)」のように文法的におかしなことになってしまうので使えません。「あなたのマイバッグ」になるとますます意味不明に(your my bag???)。

どうしても「マイバッグ」にこだわりのある方は、own bag にすれば近い表現になります。

  • 俺は俺のマイバッグを使うぜ→I'll use my own bag.
  • マイバッグを持参してください→Please bring your own bag.

shopping bag (買い物袋)と言ったりもするので、文脈によっては eco bag、 reusable bag、 own bag、いずれのバッグも shopping bag と言っても良いかもしれませんね。 






レジ袋が廃止になってしまったのは不便で個人的には残念ですが、仕方がないので割り切ってエコバッグを使う生活を楽しもうと思います。

若かりし頃、勤めていたメンズアパレルブランドがエコバッグを発売することになり、エコバッグ本体はもちろん、使い捨ての袋を使わない生活が格好良く思えて購入したんです。

が、便利さに流され、エコバッグを使わない派に逆戻り。

あれから二十数年。21世紀の今、遂にエコバッグを使う時が来ました。

ファッションに合わせて、洗えるエコバッグをいくつか買おうと思います(今はスーパーで購入したダッサイ野菜柄の洗えないエコバッグを使用中)。




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November 24, 2020

カナダの缶コーヒー事情




■差し入れするならコーヒー



テレビドラマで、残業を頑張っている主人公に「残業おつかされま」とか「あまり無理すんなよ」とかいうセリフと共に、同僚や先輩が缶コーヒーを渡すシーン、ありますよね。

缶コーヒーは“とりあえず休憩しよう”という気持ちと“もうひと頑張り”という気持ちにしてくれる最強アイテムなのでしょう。

セリフがなくて黙って缶コーヒーを渡すことで気持ちを表す演出さえあります。

これはパブロフの条件付けなのかもしれません。




■缶コーヒーの思い出



僕も日本で働いていた頃は、毎日缶コーヒーを飲んでいました。

いくつか転職をしましたが、朝と昼休みの1日2回、自動販売機で缶コーヒーでのブレイクタイムが唯一ほっとできる時間でした。

そして飲み会があった日には帰り道が同じ人達と途中まで一緒に歩き、途中で自動販売機で缶コーヒーを買い、そのまま話し込んでしまうことも。懐かしい…。

夏は「つめたい」、冬は「あたたかい」、甘い物が欲しい日はカフェラテ、シャキッとし対日は微糖。新商品は毎年出るし、シールを集めて懸賞に応募したことも。

って20年前の話なんですけどね。当時からカフェラテはあったんですよ(英語ではラテと言います)。




■カナダのコーヒー事情



というわけで、テレビドラマなどの“職場における缶コーヒー”を見た瞬間に副交感神経が優位になってしまうぐらいになってしまう僕ですが、最近は「飲みたい!」とは思わなくなりました。

なぜならばカナダには缶コーヒーがないので、もう缶コーヒーを飲まなくなってしまったからです。

とはいえカナダでも、というかうちの職場でも、始業時間や休憩時間はコーヒーを買うのに長蛇の列ができるし、上司が差し入れでコーヒーをくれることもあります(在宅勤務でそんな光景も見なくなりましたが)。

海外ドラマや洋画でも、出勤前とか仕事中にコーヒーを買うシーンはよくありますよね。

でも缶コーヒーではありません。思い出して下さい…彼がが手にしているコーヒーは…そう!紙コップです!

日本ではコンビニや自動販売機で缶コーヒーを買うように、カナダやアメリカではコーヒーショップやドーナツショップでコーヒーをテクアウトするのです。




■フレッシュなコーヒーとは



コーヒーショップで買う淹れたてのコーヒーに慣れてしまうと、ドラマや映画で缶コーヒーが差し出されるシーンを見ても、飲みたいとは思わないんですよね…。

おしるこも、コーンスープも、缶入りのよりも出来立ての方が良いじゃないですか。

英語では、出来立てのことをフレッシュ fresh と言ったりします。

野菜や果物じゃないんだから新鮮なコーヒーってどういうことよ、と思うかもしれませんが、淹れたてのコーヒーのことを fresh coffee と言うのです(コーヒーフレッシュではない)。

帰国時に缶コーヒーを買った覚えもないし、コーヒーショップのコーヒーと飲み比べしたこともないんですけどね。



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