February 9, 2021

職場で反論しない・「そうですよね」から始める人間関係

 


■ 反論しないことに決めた

職場で突っかかってくる人がいるんです。

日本風に言えば後輩(入社が僕より後)ですが、ウチの社内では同僚と位置づけされている人です。

カナダでの上下関係は、年齢や在籍年数ではなく、役職です。自分と同じ役職で入って来たら、例え昨日入社した人でも同じ立場です。

そもそも日本のような先輩がエライ!年上がエライ!のような文化も無く、英語も敬語はないと言っても良い言語ですから、忠告しても聞いてくれません。

はっきり言ってしまうと、僕のような外国(日本)からやってきた、片言の英語を話すようなスタッフは、新人からなめられてしまいがちです。

まったく僕に関係のない業務でも“念のため”と言って僕の名前を入れられたりしてしまったりするのです。後々こちらにも被害が回ってきそうなので、それは困ると反論したりしていましたが、ふと、反論するのはやめてサンキューとだけ言ってみることにしました。

在宅勤務になって、長い反論をするのが面倒になったのです(笑)。


■ 「そうですよね」から返事を始めてみよう

話は変わりますが、大昔、デパートのテナントで販売の仕事をしていたときの話です。

よく接客されると買う気がなくなるなんて話を聞きますが、実際に接客をしなくても売れるのは低価格の商品の単品買いのみで、やっぱり接客をしないと客単価は上がりませんでした。

それでも接客をされると買う気がなくなるという読者の方もいらっしゃると思いますが、いずれにしても接客をしないと自社の上司だけではなく出店先のデパートの社員さん(つまり取引先)にまで怒られたので、当時は接客しないという選択肢はありませんでした。

そこで、どちらにせよ接客をしなければいけないなら、売り上げを伸ばすにはどう接客するかを常に考えていましたが、あることに気付きました。

自分とお客様が共感したときに、商品が売れるということ。

「いや、でも、お客様…」とか「そんなことないですよ~」とか、反論している時にはあまり売れなかったんです。説得すればするほど、お客様がドン引きしてしまっていました。

当時部下を指導する立場でしたので、新人スタッフでもこの“共感”を導き出すどうすれば良いのか考えた結果、否定されても「そうですよね」からセールストークを始めよう、ということを思いつきました。

例えば

派手な服をお勧めして「こんな派手なの自分のまわりじゃ誰も着てない」と言われたら
「そうですよね。だから周りの人と被りづらいと思います。エへッ。」

Tシャツの重ね着をお勧めして「2枚着るのは暑い」と言われたら、
「そうですよね、エアコンの効いてない場所だったら汗だくになりますもんね。Tシャツは『またあのTシャツ』って覚えられがちだから洗い替えに何枚あっても良いですよ?デュフフ。」

白いカットソーをお勧めしていて、「白は汚れが目立つからいやだ」と言われたら
「そうですよね、なので、こちらの黒のカーディガンを上に羽織ると…(と言って別の商品もどさくさに紛れてお勧めw)」。

こんなふうに、お客様を否定せず、こちらも無駄に疲労せず(反論してからの説得は疲れる)、北風と太陽の太陽のようにじんわりお買い上げいただきましょう、という作戦に出ました。

まずは「そうですよね」と言ってしまえば、あとから言葉が浮かんできたものです。

…って多分この話、過去記事でも書いた。



■ 懸念?犯人は泳がせてから現行犯逮捕!

さて、現在の話に戻ります。

職場の人間関係を良好に保つため、アパレル時代を思い出して、何を言われても「共感(しているフリ)」を打ち出すことにしました。

僕に関係のない業務なのに逐一新着状況を報告してきたときも、きっと後で押し付ける魂胆じゃねーかと思っても、そうですよね、忙しいのにわざわざ報告ありがとね、のつもりで「サンキュー(と一言だけ)」。

僕の担当外の顧客へのメールにCCで僕のアドレスを入れたときも、クレームから責任回避する魂胆か、と思いつつ、顧客にメールをしてくれてありがとね、のつもりで「サンキュー(と一言だけ)」。

ただ、このままでは、同僚も、顧客も、僕の担当外の仕事まで僕の責任だという認識になってしまうという懸念が残ります。

きっちり「これはあなたの仕事ですよ。補助が必要ならまずは上司に相談してください。」と今までは説明していました。

でも。しかし。懸念だけでは上司は動いてくれません。被害が無いのに被害届は出せません。

というわけで、こちらに被害が出るまで泳がせておくことにしました☆

というのも、毎回しておかないと後で困ることをさんざんお願いしていたのにも関わらずしてくれなかったので僕がすんごい量の仕事をする羽目になってしまったとき、まずは上司に相談してみたら、僕がその人の後始末をしなくても良いという話になったのです。



海外で働く日本人のブログを見ると現地の同僚から仕事を押し付けられるというのはあるあるのようですが、とりあえず今年は反論はやめて、上辺だけでも共感して、直接対決を避けようと思います。



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February 2, 2021

現在形は習慣を表す

 



とあるYouTube動画を見ていたら、洋画のセリフがどんな日本語に意訳されているか当てるクイズがありました。

「俺たちに明日は無い」から「We rob banks」というセリフが問題に出されていました。

これは直訳すると「私たちは銀行を襲う」という意味ですが、それがどういう日本語のセリフになっているのか、という問題です。



この問題を見て、日本語は時制があいまいだから難しいと思いました。

英語を大人になってから勉強して腹落ちしなかったのが現在形の「習慣を表す」という説明。


例えば日本語で「歯を磨く」と言った場合、「これから歯を磨く」というニュアンスにもなれば「毎朝歯を磨く」にも「今年事は徹底して歯を磨く」にもなります、文脈によってですが。

習慣を表すとなれば、「歯を磨いている」とも出来ますが、英語の現在進行形と違って現在歯を磨いている真っ最中でなくてもそう言えます。きっと日本人は脳内で「毎日」「食後に」「寝る前に」を補足しているのでしょう。


でも、銀行強盗となると、習慣を表しているとは考えにくいでしょう。

「私たちは銀行強盗をします」などときいたら、きっと「これから」「いつか」「そのうち」などと頭の中で補足して、一度きりのものと考えてしまいがちだと思います。


でも、I brush my teeth  も We rob banks も「私(たち)は普段◯◯をします」のようなニュアンスの言葉で、「これから◯◯するぞ(しよう)!」という行動を表したい時は

Let's ◯◯

We will ◯◯

We're going to ◯◯

のように何かを加えないと伝わりません。



英会話の初心者で、ブロークンイングリッシュなどと言われる人がやりがちなのは、この区別を付けないことだと思います。

I brush my teeth everyday

I'll brush my teeth soon.

I'm brushing my teeth now.


頻度とか助動詞を使わずに、シンプルに I brush my teeth. と言ってしまうと、「私は歯を磨きます」という単に習慣を笑わす表現になるので、たとえば洗面台を使いたいときなどに聞き手が勘違いしてしまったりするわけです。


他の例で言うと、

I'll clean the kitchen なら「俺が台所の掃除をするよ」というオファーになり、

I can clean the kitchen も「俺、台所の掃除してもいいぜ」的なオファーになりますが、

台所の掃除を申し出たいのにシンプルに I clean the kitchen  だけだと「私は台所の掃除をします」という習慣の意味なので、「実家では台所の掃除をします」とか「毎日台所の掃除をしています」とか言いたいのに言葉足らずでちゃんと言えないのかも?などと思われてしまう可能性があります(文脈と身振り手振りで乗り越えらえますが)。

I clean the kitchen in my apartment everyday のように色々くっつけて長めに言うとサッと伝わると思いますが初心者は単語を繋げるのが精一杯だったりしますもんね(元初心者)。


と言うわけで最近Aマッソにハマっています(いきなりの報告)。フワちゃんとの動画が面白くて見始めましたが、面白い。早く有名になって欲しいと思わされる2人です。



では洋画のセリフが何と意訳されているかの動画、ご覧ください↓↓





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January 28, 2021

Loads of Sugar!


 



ドライフルーツ買ったので、同居人にも勧めました。

同居人はドライフルーツを指しながら、何かうんちくを言いました。

low of sugar とかなんとか(文法的に合ってないと思われるがそう聞こえた)。

え?ドライフルーツって養分がギュッと濃縮されてるから糖分は高くなるんじゃないの?



でもそこはフルーツ。精製された砂糖と加糖は違うっていうし...。

やっぱり体に良いの?

とりあえずどういうことか聞きたくて、low of sugar? と聞き返してみました。

すると。



loads of sugar

でした。

ローしか聞こえてませんでした(笑)。



今なら loads でも a lot でも lots でも細かい事は気にならずに雰囲気でなんとなくわかりますが、そういえば、(大人になってから)英語の勉強を始めたときには細かいことが気になっていました。

20年前にワーホリ中のニュージーランドでハリーポッターの原書を買って 、ハリーのセリフに loads of なんちゃらというのがあって、気になって辞書で調べて、他にもわからない単語がありすぎて、いちいち調べてなかなか次のページに進めなかったのを覚えています。

はっ!隙あらば自分語り!(そもそもこのブログ自体自分語り)


今になれば、なんとなく loads の語感がわかる気がします。積荷のように砂糖がどっさり・ぎっしりドライフルーツに濃縮されてる感じ。

後付けの解釈ですけどね。


loads の使い方について、こんなフォーラムを見つけました→ wordreference.com/threads


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January 13, 2021

突然英語で質問された話

 



仕事で会議がありました。

このご時世なのでオンライン会議です。

ざっくりとしたお題はもらっていましたが、近況報告というか、もし悩み等があればこの機会に、みたいなカジュアルなものらしかったので、特に準備はしませんでした。

ところが実際に始まってみたら、一人一人具体的な質問をされてしまいました。聞いてないよ状態。

「特に問題はありません」で乗り切れるような質問ではなく、「◯◯の✖✖はどうですか?と具体的に聞かれたのでした。

もちろん尋問的なものではなく、普段話すことのない偉い人が、ウチらの職場の改善のために愚痴でも何でも聞きますよ的な態度で聞いてくれたのです。

とはいえ英語。準備ナシ。5~6人のグループ会議だったので、みんなが聴いています(全員ネイティブ)。

とはいえ意外とイケました。スラスラ言葉が出て来るもんですね。

スラスラと言っても自分の中でのスラスラですのでネイティブスピーカーのみなさんにとってはお聞き苦しかったとは思いますが。

勝因は3つ。

  • 数年一緒に働いている同僚だから共通の業界用語が通じた
  • 10年近く知っている上司だから僕のアクセントに慣れていた、または話の内容を熟知していた
  • 上司の質問の仕方が上手だった

逆に言えば、見ず知らずの人(たとえばカスタマーサービスへの電話での問い合わせとか)と、普段話さないような内容(商品の不具合の説明とか?)だと、しどろもどろになってしまいます(通じないことはないけど…)。

というわけで、若い頃は英語の勉強をしなかったけど、30歳近くなってから英語を始めたら自然と口から英語が出て来るようになるよ(完璧な英語じゃないけどね)、というお話でした。


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January 11, 2021

有休消化も仕事のうち





■ カナダでは有休を取るのにペコペコしない


僕が今働いている所では、有給休暇の申請には承認が必要となります(…って、どこでもそうですよね)。

つまり、自分勝手に有給休暇を取ることは出来ません。承認が必要ということは、承認されない場合もあるということ。

でも、有給休暇は権利ですし、上司が承認しないせいで消化できない日数が残ってしまったらそれはパワハラや嫌がらせで、違法になります。

年がら年中忙しい職場でも、上司が「あの日もこの日も忙しいから今月も来月もダメ」なんて言って有休をとらせないわけにはいきませんし、仮にヒマな月があったとしても従業員が一斉に休みを取ってしまってはオフィスが開けられませんから、完璧な“休みを取っても良い日”はそうそうありません。

そんなこんなで、上司の承認が必要とはいえ、うちの職場では僕が昔働いていた日本の会社と違い、同僚に根回しをして、上司にお伺いを立て、ご迷惑をお掛けしますとペコペコしながら休み明けにはお休みありがとうございましたと各席にお土産を配って回ることは期待されていないのです。


■ それでも有給休暇の申請をするときにはいまだに躊躇する


とはいえ、日本で生まれ育って十数年働いた経験のある僕は、未だに有給休暇の申請には躊躇してしまいます。

今までは一時帰国でまとまった日数を消化していたので年に1度か2度の申請で住んでいました。つまり申請するドキドキは年に1・2回で良く、数か月前から余裕をもって申請できていました。

それが今年は帰国しないばかりか州外への旅行も出来ない自粛の毎日ですから、有休はちょこちょこ消化することになりました。週単位の休みではなく、毎週金曜日とか月曜日を有休にして、週休3日にしているわけです。

つまり年間5、6回、有休の申請でドキドキしているわけです…。



■ 有休消化も仕事のうち



年に何回もチョコチョコ有休の申請をしているうちに、だんだんと有給休暇を消化するのも仕事のうちだなと思うようになりました。

理由は以下の通り。

・取れるうちに取れば、職場への迷惑が減る

うちの職場では未消化分の日数は年度末で無効になってしまうのですが(use it or lose it、使わなければ失う、などと言ったりします)のみなさんなかなか年度の始めには取らず、有効期限ギリギリになってから慌てて申請する人が多いので、取れるうちに取っておけば他の人と被ることがなくオフィスに残された人にかかる負担が少なくなります(上司がうっかり3人に許可してしまい自分1人で4人分の仕事をした経験があります…)。

・計画的に取得すれば、申請書類のラッシュを減らせる

有休には申請書類が付き物ですが、申請すれば上司の仕事が増えます。うちの職場ではみなさんギリギリで慌てて申請する傾向にあるので、たださえ忙しい年度末に上司の事務仕事をを増やすことになってしまいます。上司に迷惑が掛かると取得を躊躇した結果、年度末に書類を増やすことになってしまったら本末転倒!



■ バケーションの年間計画を立てよう


いつまで在宅勤務になるかわからないということもあり、ちょっと様子を見ていてしまい、今になって慌てて申請し始めましたが、ステイケーションなのはわかっていたのでそのつもりで年間計画を立てて早めに一気に申請してしまえば良かったです(申請のドキドキが一回で済む)。

手帳で夢が叶う的な自己啓発の観点からも人生の計画、ひいては年間の計画を立てる事は有意義なことだと思いますが、上司や同僚に迷惑をかけないための仕事の一環という位置づけで有休の申請をしたいと思います。

今は日本でも“働き方改革”が浸透したり、ゆとり教育を受けた世代が上司の立場になったりして、有休も取りやすくなったのかもしれません(だとしたらこの記事はずいぶんと時代錯誤な内容だなおい)。

冒頭の通りうちの職場では(そしておそらくカナダのほとんどの職場では)有休は遠慮せずに申請できるものですが、僕は小心者なので、有給休暇の消化も仕事のうちと自分に言い聞かせています。



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December 22, 2020

渡航までにラッピングをマスターしよう

 




留学が保留になったみなさんは、いつ渡航できるかわからず、計画が立てられない状況が続いていると思われます。

留学だけがすべてではありません。今ではオンライン留学もできますから、渡航しないのも正しい。

そしてまだ留学を検討している方は、落ち込んでいる場合ではありません。渡航の日まで出来ることはたくさんあります。

たとえば少しでも英語を上達させておく、アルバイトでお金を貯めておく、それからギフトラッピングの練習をしておく、など。



え?

ラッピングですって!?

そうなんです、ラッピングを覚えておくと便利です。




カナダでは、お店の人はギフト用のラッピングはしてくれません。

「プレゼント用ですか?ご自宅用ですか?」

とは聞かれないのです。

無料ラッピングがないのではなく、そもそもラッピングのサービス自体が無いのです。

レジカウンターにギフトボックスやリボンはありません。



というわけで、クリスマスや誕生日など、老若男女、各自スーパーやドラッグストア、ダラーストア(1ドルショップ)などでラッピングペーパー、薄紙、リボン、箱、紙袋…といったラッピング用品を別途買う必要があるのです。

そして、いかついおじさんもラッピングをするのです。




僕は昔デパートで働いていたので、ラッピングには自信がありました。

12月商戦では、クリスマスソングが全館で流れる中、暖房がガンガンかかっている店内で冬物を着ているので汗ばんで喉が渇いている中、毎日何件もラッピングをしていました。

…といっても、デパートに出店しているショップの店員だったので、マナーに厳しい年配の客にお歳暮等の贈答用のガチの包装をしていたわけではありません。

若い客層に箱とリボンで包む簡易ラッピングで、包装紙は滅多に使いませんでした。


簡易ラッピングといっても、リボンはねじれるわ箱はつぶれるわで慣れるまでに時間がかかりました(初期のお客様きたないラッピングでごめんなさい)。

なので当時は、熨斗を付けるような本格的な包装を頼まれる店じゃなくてよかったと思っていましたが、今思えば、あの時(25年前)しっかり包装紙を使ったラッピングを経験させてもらえば良かったです。

なぜなら25年後の今、カナダで大量のラッピングを格闘することになるわけですから。




カナダに来てから十数年、どうやってクリスマスの時期を乗り越えてきたかというと、

必殺 キャラメル包み

です。


デパート勤務時代も、やむを得ず包装紙を使わないといけない場合はキャラメル包みで乗り切っていました。あちこちテープで留めまくる、あの方法です。


いつかキャラメル包みではない、テープで留めるのは最後の1点だけという、あの斜め包みとやらをマスターしたいです…。



渡航前まで、友達の誕生日プレゼントは自分でラッピングしたり、空き時間があれば新聞紙で何かの箱を包む自主練をしたりするのも良いかもしれません。冗談です(半分本気)。


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December 19, 2020

留学には眼科の処方箋を持っていこう



恒例の(?)眼鏡シリーズです。

その1:カナダの眼鏡事情

その2:カナダでオンラインショップで眼鏡を買う



先月2年に一度の目の検査に行ってきました。

なぜ2年に一度なのかというと、職場を通して加入している民間の健康保険が、視力検査は2年に一度しかカバーしてくれないからです。

日本では視力検査だけなら医療行為扱いではないので眼鏡店の店員さんでも出来ますが、カナダでは眼鏡店に勤めている眼科の先生でないと出来ません、。

そして“医療費が無料”と言われているカナダでも、眼科は州の保険ではカバーされません。

幸い僕は職場経由で民間の保険に加入しているのですが、前回の視力検査ならびに目の状態の検査から2年経ったので、ようやく新しい処方箋を手に入れる日が来たわけです。

逆に言えば、毎年視力検査をしたい場合、うちの会社の人達は二年に一度は全額自己負担というわけです。

ほかの会社はどうなんですかね。きっと毎年カバーされる福利厚生のすばらしい会社もあるかもしれません…。

さて気になるお値段ですが、日本円にして約一万五千円ほとで、自己負担は千円ほどでした。日本で眼科に行くのと同じぐらいと言ったところでしょうか。




さて、前回と同じドクターに診て頂きましたが、前回同様とくに異常なしと言われました。

ちなみに眼圧を図る機会は日本製でした(NIDEK社製)。あの「気球を見てるとプシュッって空気が来るヤツ」です。裸眼でちゃんと見える人には縁のない話ですね(うらやましい)。

ドクターからは

「コンタクトにしたかったらウチはコンタクトも扱ってるから教えてね(意訳)」

とも言われましたが、大昔に日本の眼科の先生から

「あなたはもう10年以上コンタクトをしていてこれ以上細胞が死んではいけないレベルに達してるから眼鏡にした方が良い」

と言われたのでこれからも眼鏡男子でいきます(男子って年じゃない)。

※コンタクトをすると酸素の量が減るので目の細胞が少なからず減るそうです。

今回の検査では目の細胞も healthy だと言われたので大丈夫なんでしょう。

...って、個人的な目の健康状態はどーでもいいんですね。



そして老眼。遠近両用は使っても使わなくても良いとのこと。

元々近視なので眼鏡を外せば近くは問題なく見えるので、老眼鏡(遠近両用)が必要がどうかは、眼鏡の掛け外しが面倒に思っているかどうかにかかっているそうです。

遠近両用は店舗で買うと高いし、かといってネットはレンズの焦点の高さ(個人によって違う)の微調整が難しいので、とりあえずは掛け外し作戦で頑張ります。

あ、もしあなたが「留学 眼鏡」の検索で辿り着いた若い学生さんだったらごめんなさいね、おじんさん老眼の話なんかしちゃった☆



今はなかなか留学などが出来ない状況ですが、今後状況が良くなり、もし眼鏡やコンタクト愛用者が留学をすることになった場合、渡航前に処方箋をもらっておくことをお勧めします。

カナダでは眼鏡店で視力検査を無料で受けられませんし、個人で民間の保険に入ると却って割高になることも(職場で団体で入るから安い)。

安全なのは日本で予備を含めいくつか眼鏡を作って持参することだと思います。日本の眼鏡店は、掛け具合もきめ細かく調整してくれますし。

そして帰国の度に新調する。

度数が強いとか乱視がある場合、日本に滞在している間に眼鏡が仕上がらなく受け取りが間に合わない場合もありますが、そんな場合でも処方箋さえあればネットで注文できますからね。



というわけで、二年ぶりに視力検査をした報告でした(どーでも良い情報)。



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December 14, 2020

やる気を出す方法



最近自粛生活で、仕事も在宅、買い物も在宅(ネットショッピング)、娯楽も在宅(ネットフリックスやYouTube)という、メリハリのない生活を送っています。


週末もダラダラ。掃除や洗濯や買い物(ネットじゃ買えない生鮮食品)をする予定なのに全然やる気が起きません。


ところが、部屋着(スエット上下とか)から外出着(ジーンズにセーターなど)に着替えてみるとあら不思議!気持ちがシャキっとするのです。


普段その格好で買い物に出ているので、頭がそれに慣れてしまい、その服を着ると外出モードになるのでしょう。


大学に留学してた頃、心理学の先生が、条件反射の話をしていたときに「たいていの学生は勉強に適していない環境で勉強している」と言っていました:

1.大学生は寮の部屋、ワンルームアパート、ルームメイトからの部屋の間借りなど、書斎を所有している人は少なく、机とベッドが一緒の部屋になっている事が多い。

2.毎日その部屋で寝ているので、脳はその部屋を「リラックスする場所」と認識し、部屋に入ると脳が自動的に筋肉や血流や汗腺その他にリラックスするよう指令を出す(つまり副交感神経が優位になる)

3.これは脳が勝手にやっていることなので、気合や根性でどうにかなるものではない。

たしかに気合や根性で血圧や脈拍、手にかく汗の量などをコントロールできませんよね。


それと同じで、普段外出するときに来ていている服を着ると脳が身体中の神経だか細胞だかなんだかを(テキトーw)シャキッと目覚めさせてくれるのかもしれません。


そういえば着替えに関して他にも思い当たる節が。

  • 仕事から家に帰って、部屋着に着替えるとホッとする
  • たまにスーツを着ると日本での会社員時代を思い出して喉が渇く(汗をかいても上着を脱ぎづらい習慣があった&お客様の前で飲み物を飲むのは良しとされない時代だった)
  • ひざ丈のコートを羽織るとアパレル勤務時代だった20代の頃を思い出して現在お腹が出ていることを忘れる

…個人的過ぎて伝わんないだろうな、これ(笑)。

でもみなさんも

  • 職場の制服を着ると仕事モードになる
  • 作業着を着ると力がみなぎる
  • 浴衣を着ると体が自然に踊りだす
  • ふんどしを締めると気合が入る

みたいなことってあるんじゃないでしょうか。

スイッチが入る、という表現がありますが、まさにスイッチを切り替えるのが着替えなのではと思います。

というわけで、やる気を出すには着替えてみるのがおすすめ、というお話でした。

片付け用、掃除用、料理用、買い物用、映画観賞用…と、用途に合わせてコスチュームを揃えてみようかとさえ思っている今日この頃です(コスチュームって)。




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December 9, 2020

YouTubeに芸能人が進出してカナダ生活が楽になった話

 



20年前は留学やワーホリのガイドブックには、ホームシック対策または気分転換のために日本語の本を持っていくようにというアドバイスが必ずありました。

スマホなんてものはなく、メールをするにはパソコンが必要で、自宅にパソコンがある人は少なく、僕の場合は日本の家族や友人との連絡は手紙を郵送するのみでした。

ところがインターネットが普及して、無線LANで家のどこでもネットに繋がる事が出来て、スマホやタブレットの登場で1人何台も端末を持つことが出来るようになると海外にいても日本語が読めるようになりました。

コンテンツの方もブログやSNSや動画配信サイトができて、写真はもちろん音楽や映像もストレスなく視聴できるようになりました(昔は途中でよく止まってた)。



ただ、日本のテレビは見れませんでした。番組の公式YouTubeチャンネルが配信することもたまにはありますが、それはあくまでも一部。ネットで見れるテレビ番組は限られてます。

非公式と思われるアカウントでアップロードされているのもありますが、著作権の問題ですぐ消されたり、画質や音質を加工していたり、かえってストレスになったりもします。

ネットフリックスやアマゾンプライムでも日本のコンテンツは見れますが、僕はそもそも映画が好きでないのと、やっぱりカナダでは配信されていないコンテンツもあり、制限を感じてしまいます。

20年前にニュージーランドで語学学校から帰ってホームステイ先の間接照明しかない薄暗い部屋で現地のラジオを聴いていた時のことを考えると幸せだとは思うんですけどね。



それが最近、テレビで活躍している芸能人が次々にYouTubeに進出しましたね。

番組やレコード会社の公式チャンネルの場合、日本国内での視聴に限られてカナダからは見れないこともあるのですが、芸能人のチャンネルでカナダから見れない物は今のところお目にかかっていません。

しかも芸能人本人または所属事務所が更新しているホンモノのチャンネルなので、いつのまにか削除されることもなく、複数のチャンネルで同じコンテンツがアップされていることもありません(つまりチャンネル登録をしておけば自動的に最新動画が見れる!)。

ここ十数年日本のテレビは見ていないので最近のタレントさんは知りませんが、今から20年前に活躍してたお笑いタレントを見られるのは嬉しい限りです。


カナダに住んでいるんだから本当は英語のテレビや映画を見た方が英語のためには良いのでしょうが、現地就職をしてから英語に対するモチベーションは無くなりました…。

もう退職まであと十数年、自分に負荷をかけて寝る間を惜しんで勉強するよりも、残された人生、好きな事だけをして楽しく過ごしたいお年頃。

仕事ではやむを得ず英語を使っていますが、退勤時間になったら何も考えずに母国語のバラエティー番組を見て笑いたいのです(病んでるのかもw)。

最近までは芸能人ではない一般人の雑談動画やビデオブログを見ていて、それはそれで緩い感じで癒されるのですが、やっぱり芸能人は違いますね。30分とか1時間とか、それもう動画っていうより番組!

あと映画のサブスクやDVDと違って、YouTubeはコメント欄も読むのが楽しいですね。

長くなりそうなので今回はこの辺で。

(また似たような記事書きそうな予感)





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December 8, 2020

自粛期間中はステイケーションを楽しむ



今年の有給休暇は、全部ステイケーションです。

ステイケーション staycation とは、有給休暇をどこにも行かずに家で(地元で)過ごすという意味です。

ちゃんとした英語ではないのですが、カジュアルな会話で使われています。



カナダでは多くの人がまとまった休みを取り、旅行に行きます。

車で数時間の実家だったり、よその州だったり、フロリダやバハマなどの暖かい地域だったり、せっかくの休みを家で(地元で)使うのはもったいないという文化です。

もちろんこれは人によりけりで、旅行が苦手、飛行機なんてとんでもない、親族も近所、なんて人もいますから、1~2週間の休みを取らずに月に1~2日とちょっとずつ消化する人もいます。

日本にいた頃は有休を利用して歯医者に行ったり風邪などで欠勤してしまった分を振り替えていましたが、カナダの多くの会社では有休とは別に病休があるので、長期休暇の日数はしっかり確保できます。



そんな理由でカナダ人は有休 (vacation)イコール旅行と思っている節があり、今年の有休はどこかへ行くのかと聞かれることが多いです。

つまり、有給休暇をどこにも行かずに消化するのは珍しい…かどうかはわかりませんが、ちょっと説明をした方が良い状況らしいです。



なので、あえて staycation と言う言葉を使って「有休をどこにも行かずに家で(地元で)過ごした」と表現するわけです。

言葉というのは不思議なもので、「家から出ず何もしなかった」と言うより「ステイケーションした」と言えば充実したおうち時間を楽しんだような気になるので個人的には気に入っています。


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December 6, 2020

日本人はクリアファイルがお好き

 



■ クリアファイル大国、日本


カナダに住んでいてもインターネットで日本の広告を目にしますが、多いですね、クリアファイルがもらえる(当たる)キャンペーン。

景品の中でクリアファイルが一番多いのではないでしょうか。

クリアファイルならアイドルやアニメキャラクターが印刷できるので宣伝にもなるし、ファンも好きなアイドルやアニメのグッズを持っててうれしいし、景品にはもってこいですね。

文房具としても書類を分類するのにも役立つし、中身も確認できるので優秀です。



■ カナダでは見かけません


そんなクリアファイルですが...カナダでは存在しないのです!

呼び名がどうこうとか和製英語がどうこうではなく、クリアファイル自体、売っていません。

文具店でもスーパーマーケットでも見かけないし、オフィス用品専門店の通販カタログにも載っていません。

職場に行っても、誰かが使っているのを見る事はないですね。


■ 紙のファイル


カナダでは紙のファイルが使われています。

オフィスでは、パソコンのフォルダのアイコンにもなっている、二つ折りになってる厚紙のファイルフォルダーが主流ですね。

ファイルフォルダはキャビネットや引き出しの中に立てて収納するものなので、主にオフィスで使われています。

学生は人によりけりです。バインダーだったり、学生向けに作られている薄めの紙のフォルダだったり。もっとも今は課題の提出もデジタルd絵紙は使わないのかもしれませんが。


■ クリアファイルは日本独自


日本のメディアで「クリアファイルプレゼント」というキャンペーンの広告を見ると「またクリアファイル!」と思っちゃいます(良いとか悪いとかではなく)。

僕は日本とカナダしか知らないので「日本独自」と言い切ってしまうのはどうかと思いますが、とりあえず今現在はとっても日本っぽいなぁと思います。

もし僕が「あなたが思う日本らしいものって何?」と聞かれたら、スシでサクラでもハイテクトイレでもなく、「クリアファイル」と答えでしょう(たぶん聞かれないw)。

それにしても今ほとんどの景品がクリアファイルじゃね?ってぐらい何を買っても景品にクリアファイルが選ばれてる気がします。ペーパーレス化とはいえそれなりに保存する書類があるのかな?僕が日本に居た頃は「ジャンパーが当たる!」が多かった気がします(←思い込みw)。



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